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色づき進む山の紅葉

夜勤明けの15日に昼寝てから19時くらいに家を出発して美瑛岳の紅葉を見に行ってきた。
夜の運転が結構好きだからこのリズムもなかなかいいなって思えてきた。
途中のコンビニで買うホットコーヒーもやけに美味しく感じる季節になってきた。

望岳台に到着すると思ってた通り8割近く車中泊の車で埋まってた。
3連休でしかも16日が唯一快晴予報だからどこの山も人多いだろうな…。

23時くらいに出発するつもりだったけど、思ってたより到着が遅くなって結局前回と同じく日付変わって0時過ぎに登り始めた。
今回は最初から結構着込んで、汗をかかない程度にゆっくり登っていった。

避難小屋あたりまでは登るのにちょうどいいくらい涼しくて風も心地よかったけど、昭和火口あたりまで登ってくるとやっぱり極寒になった。
十勝岳の山頂で更に持ってきてる防寒着を全て着込んで完全に真冬の格好で美瑛岳に向かった。
多分山頂付近では-5℃近くまで行ってたんじゃないかなって気がした。
氷柱もまぁまぁ立派なのができてた。


美瑛岳との中間付近の風の弱い所で休憩してたら朝焼けが始まってきてて神秘的だった。
こんなに冷えてれば紅葉の色づきも期待が高まる。

そこからゆっくり歩いて日の出前に美瑛岳のチングルマの所まで来たけど、色づきは去年よりも悪いくらいでかすかな期待は消え去った…。
まぁ今年は早々と開花して綿毛も前回でほぼ消滅してたくらいだからやっぱりかくらいで特に落ち込むことはなかった。
一応今年も色づいた時期にここに来れただけで満足。


のんびり眺めようと思って持ってきてたバタピーをポリポリ食べてたらすぐ朝日が昇ってきた。
色づきが悪い紅葉状態を記録的に撮っておきたかったけど、朝日で染まって誇張はしたくないんだけどすごい紅葉っぽくなってしまう。


肉眼では一番手前のチングルマ以外はだいぶ色づき悪いはずだけど全部赤くなってしまう。朝日の力すごいな…。
でも紅葉本来の色を見たい自分的にはこの時間帯は実はあんまり紅葉撮影には向いてないのかも。


太陽の光の赤味がだいぶ弱まってきたから真っ赤に色づいてるチングルマを撮影。まだちょっと朝日の影響受けてるけどこのチングルマは本当に赤いのは分かる程度には撮れた。


広い紅葉風景は諦めてのんびり眺めながら歩いてたらイワギキョウがチングルマの赤の中に咲いてるのを見つけた。
小さな風景だけど爽やかな秋の始まりを感じられた。


大雪山側には霧の一つもできてないけど富良野とかの平地ではまぁまぁしっかりした雲海が出来てた。


7時くらい。もう完全に紅葉本来の色で撮れる。チングルマの赤と奥の黄色はウコンウツギなのかな?来年花が咲いた時に確認しておきたい。


ここのナナカマドがすごい綺麗で遠くからも目立ってた。特に左端のナナカマドは色が明るいから一際存在感はなってた。
山の連なりもほんと爽やかで見惚れる。
ちょうど座りやすい大きめの岩もあってそこで梅おにぎり食べて結構長いことここでくつろいでた。
キタキツネもすぐ近くを歩いていってたけどこっちには気づいてなかったみたい。野生動物って意外と目視での注意力が薄い。


秋だなぁ…。なんか楽しくてしょうがない。
写真を始めた頃に初めて紅葉を見た時のような新鮮な感動が蘇ってた。
本命のチングルマが終わってもまだまだ綺麗な紅葉がたくさんあるのが嬉しい。


今年はナナカマドの実がほんとに豊作でおいしそう。
鳥が食べてたけど他の動物は食べないのかな?背が届かないか。


このずっと下にナナカマドがぎっしりなんだけどそっちはまだ準備中だった。来週が見頃なんだろうけど来週は1日しか休みがないから来れない。
再来週の28日か29日なら来れるけどさすがに終わっちゃってるかな…。
でも白樺が黄葉するのにはちょうどな気もする。
ただその頃には支笏山域の山も紅葉してるかもでどっちを選ぶべきか迷う。
美瑛岳で撮った写真はコンテストには出したくないから今年は支笏を優先するべきかなとは思うけど、再来週の気分と天気次第かな。


木々の紅葉は当然綺麗なんだけど、足元の草もきれいに紅葉しててシラタマノキとかもあるし写真にはまとめれないけどずっと秋の真ん中にいる気分。


9時半くらいの光線状態で撮った今年のチングルマの紅葉状況。
まだちょっと緑も見えるから完全な色づきまではあと数日だろうけどそれでも2020年の深紅の色づきにはなるとは到底思えない。
綿毛もきれいに全部無くなっちゃってるし。

今日はやけに美瑛岳まで登山に来る人が多かった。
十勝岳の山頂に戻るまでに30人近くとすれ違った気がする。


地味な色だけどここのイワブクロの紅葉がだんだん好きになってきた。


近くで見ると色合い的にもあんまりどう撮りようもないイワブクロの紅葉。


この緑と微妙な赤茶色の紅葉のまだら模様がやけに味わい深い。
ここも結構長いこと見入ってた。望遠レンズがあればきちんと撮れたんだけどな…。


今回が今年最後の美瑛岳になるのか分かんないけど一応また来年!って心の中で挨拶しておいた。

13時過ぎくらいに望岳台に帰り着いてそこから万華の湯に向かって運転してたら去年なかった所にひまわり畑の丘ができてた。
チラッとだけ撮っておこうと思って車を降りて近づいてみたらロープ張ってあった。

私有地みたいで立ち入り禁止なのかなって思って諦めて帰ろうとしたら、どこからともなく現れたおじいちゃんが話しかけてきた。
ここのヒマワリは今年から植えたってことでおじいちゃんが植えたらしくてロープ内に入って撮っていいか聞いたらいいよってことだった。
ただ92歳のおじいちゃんの身の上話がずっと続いてなかなか写真を撮りに行けなかった。


おじいちゃんの植えたひまわり畑は奥に十勝連峰がすごい絵になる。
今後名所になりそうではあるけど皆反対側向いてる。
14時過ぎで太陽はもうこっち側に来てるんだけど、あと1時間くらいしたら皆こっち向くのかな?
タイムラプス動画とかでヒマワリが振り向いていく様子とか撮ったら面白いかも。

万華の湯に着いて温泉入ろうとしたら今シャワーが30℃しかでないけどだいじょうぶですかってことだった。
30℃あれば大丈夫だろうと思って入ったけど、30℃ってほぼ常温の水だった。
夏ならちょうどいいけどもう平地でも秋の涼しさになってるからさすがに寒かった。何があったんだろ?

帰りの運転は途中で仮眠も少しとりつつ千歳市の自宅に着いたのは19時前だった。
紅葉がようやく本番始まって来週からの山の変化が楽しみだ。
特に今年は支笏山域がどんな紅葉風景になるのか全くの未知だから期待が高まる。期待し過ぎかな?


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