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2019年秋旅⑦(長野)
10月6日
朝5時半くらいまで寝てた。
起きて外に出てみたけど霧。
大河原峠に向かってみたけど峠も霧の中。
雲海なのかもしれないけど蓼科山の山頂でも雲の上に出れるか微妙。
まぁどっちにしろ今日は登る気ないけど。
栗駒山の時もそうだったけど昨日のようなあまりにもすごい光景見た後はどこ行っていいか分からなくなる。
あそこまでのはもう求めてないけどせめて紅葉を見たい。
大河原峠は標高2000m近いから紅葉してるかもと思ったけど、霧であんまり見えないとはいえ紅葉してるようには見えなかった。
ここで紅葉してないとなると志賀高原行っても紅葉してないだろうし車で行ける標高帯ではまだ紅葉ないのかも。
今年はだいぶ遅れてる。
でもどこか行きたいから一応志賀高原に向かってみる。
ナビの案内する経路はまた菅平高原経由。
長野に住んでた時はいつも大河原峠から志賀高原行くときは軽井沢通って草津方面から渋峠目指して移動してたけど案外菅平方面からの方が近いのか。といっても名前もない小さな道路たくさん使ってるから地図しか持ってなかったあの頃では無理か。
志賀高原ついたけど一沼くらいしかやっぱり紅葉してない。
一沼はいつも紅葉が早い。
でも雨も降ってるし一沼の紅葉の状態もあんまりよくないから写真撮らず。
奥志賀に行ってると日曜なのに全然車も通らなくて人がいなくてすごいよかった。
でも全体的に色づき始めてる感じはあるけどまだ時間かかりそうな雰囲気。
渋峠方面行ってみると霧の中に入ってしまってあんまり景色見れず。
でもここ辺りまで来るとわりと紅葉してた。
標高2000~2500m付近が紅葉してるのかな。
どうしようもない。
運転が疲れたから渋峠付近の駐車場で休憩しながら途中のコンビニで買った約束のネバーランドの最新巻を読んで何かが変わるのを待つ。
14時くらいに読み終わって外見ると夕日方面が晴れてきた。
景色が見えてきたけどあんまり紅葉する木自体がない。
待っててもしょうがなかった。
温泉入っとこうと思って温泉探して発哺温泉(ほっぽ)って所に入った。
日帰り入浴は16時までみたいで既に16時45分だったけど、知らずに入って行ったら普通に入れてもらえた。
1000円でちょっと高いけどきれいな温泉で誰もいないし露天も景色凄い良かった。
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左下のが発哺温泉。
露天風呂から奥の景色が見れるから夕方に入ると夕日を見ながら入れる。
人気がないのが不思議ないい温泉だった。
既にだいぶ暗くなってたから清水公園ってこう志賀高原の湧き水がある駐車場付近で車中泊。
10月7日
志賀高原で車中泊すると朝の空気とかは気持ちいいけど食べるものに困る。
お腹すいたけどとりあえずまず渋峠に行ってみたけど何もなく霧の中。
久々に三脚の砲列が見れた。
朝日が出るのを待ってるのかな?
ガソリンもちょっと危なくなってたから街に下りてガソリン補給と朝食と昼食を買ってまた志賀高原に戻る。
往復すると意外と遠い。
志賀高原にも景色を壊さないようなところにコンビニがあると助かるんだけど。
昼からは奥志賀林道を10kmくらいドライブしてみた。
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運転しながらだとちょっとは紅葉進んでるように見えてたけど立ち止まって撮ってみるとやっぱまだまだ緑。
赤いのもチラチラあったけど目立たない。
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いい感じの山々。
どうなってるのかあんまりわかんないけど栄村方面なのかな。
右奥が苗場山かと思ったけど多分違うか…。
栄村まであと30kmくらいあるからこの辺りで引き返した。
紅葉してるときに昔来たことあるけど霧かなんかで遠くまでは見渡せなかった。
でも紅葉はすごいきれいだったイメージ。
あんまりガソリンも無駄にしたくないから移動はなるべく控えて、奥志賀の入り口付近まで戻って1時間以上山々を眺めてたり散歩したりしてた。
全然人がいないからすごい落ち着く。
紅葉時期もこうならいいけど紅葉の時期は確か凄い人が多かったはず。
風景写真のメッカだし。
あとは小説読んだりして時間つぶして道の駅まで下りて車中泊。
10月8日
雨の予報だったから今日は一日イオンとかブラブラしたり図書館とか行ってみようかと考えてたけど、案外志賀高原方面が晴れてたからまたちょっとだけ上がって遊歩道とかを軽く散歩して清水公園で顔洗って予定を考えてみた。
明日は登るつもりだけど今日は雨だから一日時間つぶす予定だったけど、考えてみたら鹿島槍ヶ岳の登山口近くまで移動してないといけなかった。
だから今日はゆっくり移動。
地図見る限りじゃ長野市を通らないといけないからちょっとめんどいなと思ってたら、ナビが結構渋い道ばっかり選んでくれて全然都会部を通らずに長野市をスルーできた。
道の駅ぽかぽかランド美麻ってところで温泉付きだったから温泉入って、和室の休憩室もついてたから1時間半くらい寝そべって小説読んでた。
そんでもまだ14時半。
おにぎりとかお茶とかを買って16時半に柏原新道の登山口駐車場に着いた。
雨だからか10台も止まってない感じ。
登山口から山を見上げた感じじゃやっぱり中々の迫力で手強そうな感じに見えた。
アルプスって初めて登る山はちょっと緊張する。
天気予報では20時まで雨。
現地からすると山だけ雲がかかってる感じで街の方は晴れてる。
どうなんのか…。
10月9日
0時から登るつもりだったけど夜の間車が揺れるほどの強風がずっと吹き荒れてて、初めて登る山でしかも夜中だし、かなり迷ったけどこの天候は危険と判断して中止にした。
英断なはず…と信じたい。
かなり寒いしこんな状態で山頂着いてもほとんど修行のような感じになるはず。
そもそも雲の中で何も見えてないはず…と自分に言い聞かせて町に下りた。
町に下りてもけっこう風が強いし所々晴れ間も見えてるから雲海だとしてもそんなに完璧じゃなさそうで安心した。
昨日の道の駅まで戻って温泉入って12時過ぎまで休憩室でのんびりして、町のデリシアで昔よく買ってた惣菜を買ってまた柏原新道登山口へ。
15時くらいに着いて外出ると朝より全然風もなくなってていい感じ。
これなら登れる。
登山口の駐車場は人がいて落ち着かないから少し遠いけど誰もいない駐車場で車中泊。
17時くらいでまだちょっと明るいけど何とか寝てみる。
10月10日
23時くらいに起きて登山口駐車場着くと昨日より車多くなってた。
登山口に一番近いところの駐車場はまだ空いてたから停めて0時8分から登山開始。
満月ではないけどけっこう月明かりが強めで月明りのアルプスと星空撮れるかもと思ったけど、稜線に出る前に月が沈んでしまった。
2時27分種池山荘到着。
ここからが稜線歩きだけど真っ暗だから景色は見えない。
星空はさすがの綺麗さ。
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左側に見えるのは爺ヶ岳。
右下の街並みちょっと雲海ができつつあるのかなと思って期待が膨らむ。
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3時8分爺ヶ岳南峰山頂。
雲海が更に形成されてるように見える。
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ほとんど何も見えないけどシルエットで多分左奥のが鹿島槍ヶ岳かなと思って一応撮っておく。
月明りに照らされてたらきれいだったかも。
4時5分冷乗越。
4時14分冷池山荘。
4時59分布引岳。
この辺りでもうだいぶ明るくなってきた。
朝日に間に合うのかと思ったけど5時31分鹿島槍ヶ岳頂上(南峰)到着。2889m。
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頂上の看板撮ろうかと思ったけど山荘泊組の中年おじさんおばさん5人組がかなりうっとおしく騒いでた。
近づきたくなかったから離れてほぼ山頂からの景色を撮る。
途中からしか見えてなかったけど凄い稜線。
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着替えをして10分くらいしてから朝日が昇ってきた。
案外時間はあった。
中年パーティーのうざさも最高潮でイヤホンして音楽聴きながら音量かなり大きめにしたけど貫通して聞こえてくる…。
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立山方面かな。
ピンク色に染まってうっすら鹿島槍ヶ岳のシルエットが映ってる。
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景色はすごい。
荘厳な雰囲気でまさにアルプスの朝。
中年どもさえいなければ相当感動できたのに。
景色がきれいなだけにあまりにもかけ離れた連中がいるから限界。
もう少しいたかったけど北峰に行ってみることにした。
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6時29分北峰山頂(2842m)から。
こっちは誰もいないしすごい静寂で爽やか…。
すぐにこっちきとけばよかった。
これだ。これがアルプスだ。
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北西方面。
北峰のシルエットが伸びてる。
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北側。
五竜岳からその奥に去年5月に登った白馬岳。
見えてるのかわかんない。
五竜岳縦走はさすがに怖い。
めちゃくちゃきれい。
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南側。
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雲海はなかったけどやっぱすごい。
圧倒されるけど心落ち着く。
7時25分まで約1時間近く誰もこっちには来なくてじっくり眺めれた。
1人こっちに向かってきてたからここまでにして戻る。
最高の時間だった。
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南峰戻るとさすがに中年パーティーも消えてて、人は増えてたけど静かな山に戻ってた。こっちからの風景もまた微妙に違ってていい。
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この稜線を戻る。
下山は普通きついけどここは逆に楽しい。
一眼レフカメラはしまってここからはスマホでたくさん撮りながら帰った。
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途中ライチョウもいた。
そんなに興味はないけど逃げないから一応撮っておく。
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山々をバックに撮れるところに行ってくれた。
まだ冬毛じゃないからかな、あんまりライチョウっぽくない。
ハトといわれればハトにも見える。
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爺ヶ岳近くまで戻ってきてここは一眼でも撮っておきたくてまたカメラを出す。
こんな雄大な谷は九州にはない。
山の中腹は紅葉してるけど遠い。
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種池山荘近く。
中心あたりに小さく見えてる山荘が種池山荘。
あそこまで左下から登ってきてそのあと稜線歩きになる。
種池山荘までの登山道も視界が開けてるところが多くてこのコースは本当にずっときれい。
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谷下にある人工物っぽいのが黒部ダムに行く駅だと思う。
おおよそあのあたりから登ってきた。
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登りの時は見えなかったけど登山道は紅葉がちょうど見頃。
上部はもう終わりか。
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ちょい逆光気味。
下に行くほど黄色が緑がかっていく。
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上を見ると爽やか。
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ダケカンバの黄色が山を派手に染めてる。
赤いのはほとんどナナカマドかな。
信州らしい。
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標高2300mくらいがピークみたい。
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登山道も爽やか。
特に危険なところもないし最後までいい気分で登山が楽しめる山だった。
絶対またいつか来る。
登山中の景色では今までで一番いい山だと思う。
ネットの情報だと往復21.7kmの累積標高2150mくらいらしいけど、覚悟してたのもあったせいかそんなにきつく感じなかった。
まぁ下りの最後1時間くらいは景色もあんまり見えなくてちょっと長いなくらいには思った。
13時29分駐車場到着。
安曇野市まで移動してシャクナゲの湯で温泉入って町でコインランドリー済ませた。
どこで車中泊するか迷ったけど常念岳近くの駐車場が広くて誰もいないからそこに移動して車中泊。
疲れたけど心地良い疲労感。