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2013年秋旅⑥(秋田)

9月24日
苫小牧からのフェリーは雑魚寝だったからたぶん寝れないだろうと思ってたけど、横になって目をつぶってると意外と少しだけ寝ることができた。
それでも3時半ぐらいに目が覚めてしまって、船内のロビーでコーヒーを飲みながらゲームをして6時ぐらいまで暇をつぶしてた。
少し明るくなってから海を眺めると逆光に輝く海が綺麗だった。

そろそろ到着かなと思うとちょっと緊張した。
7時45分くらいに秋田に到着してすぐ国道7号に入ると、ああ本州だなぁという感じがした。
車が多いしみんなゆっくり走ってる。

北海道では時速70kmで走っててもガンガン追い抜かれるのに、秋田では50kmの規制の道路を40kmで走る車もいて、普段ならイライラするところだけどなんか北海道のあとはほっとする。
北海道に慣れてる人は本州来るとびっくりするだろうな。

とりあえずコインランドリーと温泉を済ませたかったけど、さすが秋田。というか本州。
大して探す必要もなく、たくさんある。

大仙市の「四季の湯」という所で運転の疲れをとって国道46号を東へ進むと道の駅「協和」という所があって、そこでお土産を買った。
きりたんぽは昔お土産で買って帰ったけど、意外と不評だったから今回は別のにしといた。

ここの道の駅で国道341号が全面通行止めという情報を得て、秋田駒ヶ岳行けないのかなと不安になったけど、どうやらそこから先が行けないみたいだった。
八幡平とか玉川温泉には行けないけど、あっちは紅葉まだだし問題ない。

秋田駒ヶ岳はどんな感じなんだろうと仙北市に入ってから山を探してたけど、あまり目立つ山もなく、いつの間にか通り過ぎてしまったほどだった。
下から見るとどこにでもある普通の山という感じ。
あまり大した山じゃないのか、とちょっと不安になった。

秋田駒ヶ岳は車で8合目まで行けるけど、今日は途中の田沢湖を見おろせる展望駐車場みたいなところで寝た。


9月25日
紅葉が始まってるかいまいちわからなかったから、天気は微妙だったけど登ることにした。

8合目に向かう道路は途中から一気に高度を上げて行って、景色の方もウソだろというぐらい激変した。


紅葉しまくってるじゃん!観光客もほとんどいないから心配だったけど全然きれいだ。


下から見た印象とまるで違う山々。
このなだらかな感じが東北の山々の特徴なのかな。
ずっと見ていたかったけど、雨が降ってき始めたからしょうがなく下山した。
冷えた体を温めるために「アルパこまくさ」という温泉に入った。
ここはビジターセンターもあるところで駒ヶ岳の四季折々の写真とか飾ってた。
見るとびっくりするぐらい綺麗な写真が何枚かあって、ホントにすごいところなんだなということが分かった。
ここの温泉は露天風呂もあってかなり良かった。


9月26日
天気が微妙だったのと明日が晴れの予報だったから今日はゆっくり田沢湖を見て回ったりして時間を潰してた。
昔、冬に来た時は綺麗に雪化粧してて怖いくらい神秘的な湖だったけど、今日は特になんとも思わなかった。


9月27日
夜明け前から登りはじめた。
今回は乳頭山までの片道9km以上の縦走。

気合を入れて登ったけど、東北の山はなだらかだからそんなにきつくはない。
でもこの時すごく調子が悪くて、すぐ疲れてしまって情けないぐらい何度も休憩をしながらだった。


雨の日も風情があって綺麗だと思ったけど、やっぱり秋空と紅葉のほうが気持ちがいい。


ここまで何時間かかったかな。
振り返ると上の写真で撮った山があんなに遠くに見える。

こんなに心に深く残る登山は初めてだった。


さらにずっと進むと岩手県の岩手山がだいぶ近くに見えてきた。
あそこまで登山道は続いてるのかな。


あちこちに池塘と呼ばれる水たまりがたくさんあったけど、ここのが登山道からも近くで綺麗だった。
10時ぐらいに乳頭山の頂上にたどり着いて、頂上でちょっと休憩してから下山を開始。
だいぶ疲れてたからまっすぐ帰るつもりだったけど、帰る道と反対側のほうにもきれいな風景が続いてたから少し寄ってみた。


寄り道して大正解だった。
大好きなリンドウが秋風吹き抜ける草波の中にたくさん咲いていた。
なんというか、言葉では言い表せないほど感動した。
東北の山々はホントに最高だ。

帰りの道も気持ちのいい青空で、駐車場に戻るころには心地よい疲労感と達成感でいっぱいだった。

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