樽前山の花

休みの日だけ天気が悪い日が続いてなかなか撮りに行けなかった。
先週の休みは買い物行ったくらいでずっと家にいた。
今週からようやく土日だけ休みの勤務から平日も休みのチャンスがある勤務体系に変わって、久々に平日に山に登れるようになった。

天気予報も前日あたりに急に晴れマークに変わった。
今回の休み明けは夜勤スタートだから昨日の昼寝て夕方起きて夜型にして、22時くらいに家を出て風不死岳の北尾根登山口へ。

23時に登山口出発して0時47分に風不死岳山頂に到着。

前回同様山頂付近になると強風になって寒かった。
さすがに季節が進んでるから前回ほどの寒さではなくて全然耐えれるレベルだった。
樽前山のシルエットを撮りたかったけど苫小牧市の夜景と月明りでオレンジに染まった海の方が目立ってた。

月明りで照らされた支笏湖。
遥か遠くのはずの札幌市の街明かりでやっぱり思った感じの夜空は撮れない。

2時40分くらいにここから撮ろうと思ってた所に到着。
思ってたよりだいぶ時間かかってしまった。
風不死岳山頂よりさらに爆風で歩くのも大変だった。
しかも撮ってみると思ってた感じでもなかった。
何を期待してたってこともなかったけど。

風の弱い斜面で苫小牧方向の海を眺めながら日の出を待つ。
写真では伝わりづらいけど赤く染まる空と海の感じがすごいきれいだった。

一年で一番日の出の早い時期だから3時台で出るかなって思ってたけど意外と4時11分に日の出だった。

とりあえず近くに咲いてたマルバシモツケと朝日。

イワブクロは咲き始めでマルバシモツケは若干終盤気味。

イワブクロかマルバシモツケの2択しかなかったからじっくり眺めてたらイワブクロの産毛がやけにきれいってことに気づいた。
朝日で透過させて輝いた姿がきれいで、この花とは別のでコンテストに出せるかなレベルのが1枚撮れた。と思いたい。

朝日が昇りだすと風は急速に弱まって心地良い夏の朝の山になってくれた。
ようやくのんびり眺めて歩ける。夜明け前のこの道はほんと酷かった。

咲いてる花のみに朝日が当たってすごいきれい。
これもコンテスト向きだけどちょっと弱いかな。

花は地味なのしかいないけどほんと外国みたいな風景で絵になる。

この辺りのマルバシモツケはまだ全然見頃。

来週の美瑛岳のためにレンズの逆光耐性を確認しておいた。
日の出くらいの朝日ならゴーストもフレアも出ないけど、ここまで光が強くなるとさすがにゴーストが出てしまう。
そんなに目立つ感じでもないしこのくらいはもう許容することに決めた。
自分の目がおかしいのかもだけど肉眼で見てもゴーストっぽいのは見えてるし。

ほんと爽やかな夏の朝。
もっと簡単に来れる山なら毎週来るのに。
花が地味でも風景だけで見飽きない。

前回来た時は気づかなかったというかなぜか記憶に残ってないけど、ここは苔の絨毯がめちゃくちゃきれいだった。

こことは別の所の苔の絨毯とマルバシモツケの花でコンテスト用のが1枚撮れた。珍しい感じでかつ爽やかでちょっと自信あるのが撮れた。

岩の割れ目から咲くマルバシモツケ。望遠レンズ持ってればもうちょっといい感じの撮れそうな風景。

外輪山のどこから見ても溶岩ドームがきれいで、結構歩いてきたんだけどどうしても溶岩ドームを入れたくなるから似たような風景になってしまう。

花かどうかすら分からない綿綿したやつ。
これもけっこうあったけど近づいて見るとあんまりきれいな感じの綿じゃなくて撮りづらい。

イソツツジは全体的にだいぶ終盤で、残ってる花もたまにいる程度だった。
10日くらい前がピークだったかも。

風不死岳に向かう分岐あたりのイワブクロは割と開花が進んでた。
なるべく全身の産毛が目立つような位置から花のバランスと背景を考えてじっくり撮った。
樽前山の7合目からの登山道が閉鎖されてるのと平日ってこともあって、この時間になっても誰もいないから寝そべってゆったり撮ってた。

分岐路まで戻ってきた。
時計見るとまだ7時10分くらいでまだまだ長くいたい気持ちではあるけど帰りも長いし下山する。
朝の光景見てると完全に目が覚めるから昨日の夕方から起きてることを忘れてしまう。

最後に風不死岳と支笏湖を背景にマルバシモツケを撮ってカメラをしまってここからは一枚も撮らずに下山に専念した。
風不死岳に登り返してる間けっこうきれいな風景がいくつもあったんだけど紅葉時期にまた来た時にしっかり撮りたい。

10時くらいに登山口駐車場に戻り着いた。
夏の虫たちの声が響き渡って最後までいい気分だった。
でも登りよりも下りの急な道が足に負担があってちょっと足はガクガクだった。

樽前山はほんと良い山なんだけど今年はもう登ることないと思う。
来年7合目からの登山道が使えるようになったら何回も登りに来るかも。
風不死岳は紅葉が綺麗そうな気がするから秋にまた来る。
風不死岳単体だったらそんなにきつくもないし。