秋、秋、秋。
やるべきことはたっくさんあるのですが、まぁ秋の到来を堪能するのは人間として大事なイベントだよね〜ってことで…!
北海道、主に札幌圏に住んでる人間だと「オータムフェスト」っていう、夏のビアガーデンに次ぐ季節の一大食イベントが大通公園エリアで開催されている(期間なんと1ヶ月近く)のをご存知かと思うんですが、エフゲニーマエダ見事に乗り遅れました。
いやぁー食べたかった出店いくつかあったんだけどなぁー。
なんか大通公園でやる"季節のイベント"ってなんだか実際の季節よりやや早めに開催している感?節があってですね、、、
個人的には栗が拾えるようになったここ数日からいよいよ秋開始!ってイメージなんすけど、公の一大イベントオータムフェストは9/30でもう終わってました…。秋とは。
ってことで、今年から始めた実家の裏庭整備に付随して、裏庭の端っこに育ってる栗の木まわりも簡単にですが草刈り整備(下記リンク)をしていたので栗拾いを楽しんでみることに。
部屋のソファで静かに読書の秋を楽しんでいると、裏庭からなにやらドサドサと音が聞こえてくるようになったのがここ4、5日間ほど。
お!落ちてました落ちてました!秋ようこそ。
栗の木があるのはウチだけとは言わず、北海道の田舎の文化的にたいてい民家の裏には栗の木が生えてるらしいのです。(古い大きな庭の家には割と生えてる)
調べず聞いた話によると、開拓期時代からの庭に栗を植える文化で、①食糧源とするのはもちろん、②火付きがよく長時間燃える良質な薪にもなり、③木材の硬さから家の建築材にもなるので重宝され、といった理由から昔はよく栗が植えられてたそうなのです。
そんな栗の木も今となってはなかなかの大きな木に育っているので、豊凶差はありますが毎年それなりの量の栗を落としてくれます。
あまりに毎年採れるので数年間は飽きます。
落ちた栗を放置していると野ネズミやリスのエサになり、リスはラベンダー花壇にいくつも埋めていったりします。それが翌年雑草とともに生えてくるのでまぁリスの仕業だな、となるわけです。
ほっとくと木に育って手を焼くので抜くことには変わりありません。
栗がめっちゃ採れる豊作年となると、小動物(野ネズミなど)のエサが増えるので当然翌年の野ネズミの数が増えます。
野ネズミの数が増えると、キツネやヘビの数も増えます。マムシも増えます。栗を地面に残さず拾い集めると…?
こういう関係論が生物学、生態学ってやつですかね。
さて栗拾い1日目の成果。
25Lバケツから溢れ出るほどの栗が木の下・樹間半分ほどのエリアから拾えました。
左写真から、脱殻とグレーディング(サイズ仕分け)作業。
当然一人じゃ食い切れない量の栗が収穫されてしまったので、まずは食べごたえのあるデカいものから回収・調理して味わってみることに。
いやぁーしかし改めて本格的に栗拾ってみるとデカさに驚いた…もしや今年豊作年か?
で、過去今までは茹でていたんですけど、渋皮むきの際に水気を多く含んでデロデロになり苦労していたので、蒸し器で蒸してみることに。
これだと栗が水浸しにならないので皮むきしやすくなっていたと思。
で、何個かホクホクの栗・素の味を味わってみて、やはり甘くないのでモンブラン風に砂糖を溶いたラム酒に漬け込んでみることに!
ちなみに、栗は世界各地域にいくつか種がおるんですが、日本の種(Castanea crenata)は中国大陸産の栗(Castanea mollissima)に比べてあまり甘くないそうです。
名古屋出身の友人がいるので本場の栗何粒かくれ!ってかけあってみようと思います。
さて栗拾い2日目。
1日目に徹底的に落ちている栗を拾い尽くしたので、バケツにある量はすなわち1日で落ちてきた分となります。
デカい栗が詰まったイガが今日もたくさん落ちてました。収穫楽しい¥(^p^)¥
おまけに栗を拾いやすくするために栗の木の下の草を刈りました!
これで落果の衝撃でイガから飛び出した栗も探しやすくなりますね!
ちなみに栗の木はそれなりにデカいので樹冠下は奥のイネ薮にも及んでるのですが、草刈り初日はまず草丈の低い元畑エリアから。
ちなみに2日目に拾った栗はまだ初日分を食い切れず鍋が埋まったままなので蒸さずそのままに…。
やはりほったらかしておくとドングリと同様、中からクリゾウムシが出てきてました。やはり収穫してからすぐに蒸しあげてやった方が殺虫と栗の成長止めになり得策のようでした…!
収穫3日目はイネ薮エリアの草を刈り、栗の捜索範囲を広げました!
ネズミやリスとの競争です!
これらは全て甘みがさほどない和栗たちなんですが、いよいよ人間一人が食うには難しくなってくるほどの量が採れてしまいました。
もう素で食べるのは諦めて、モンブランペーストやらラム漬け、ホットケーキに混ぜてみるなんかで洋菓子調理に使っていこうかと思います。
ちなみにウィキペディアのヨーロッパグリ日本語ページでは栗の調理法が載っているので参考までに載せておきます↓↓
いやはや、栗が落ちきるのはいつになることやら。。。
あと数日で植物園のキンモクセイ(Osmanthus fragrans var. aurantiacus)も香り旬となる時期がやってきますね。いやぁ楽しみ。
クリ属の分類
Castanea alabamensis Ashe →北米アラバマ州一帯の種
Castanea crenata Siebold & Zucc. →和栗。日本列島産の種
Castanea dentata (Marshall) Borkh. →北米大陸東部の種
Castanea mollissima Blume →中国栗。中国大陸産の種
Castanea ozarkensis Ashe →中国大陸産の種
Castanea pumila (L.) Mill. →北米大陸中央部の種
Castanea sativa Mill. →ヨーロッパグリ。バルカン半島原産の種
Castanea seguinii Dode →中国大陸産の種