神宮外苑のヒマラヤスギがなんだかバズってるね。
こんちゃこんちゃ。
なんかバズってますね、神宮外苑（東京都）の公園樹？として植えられていた樹齢100年ほど(素人調べによる)のヒマラヤスギの大木が、おそらく危険木処理or植え替え更新のために本日伐採されたようなのですが、、、
正月早々、神宮外苑では樹齢100年の巨大な杉がまた1本伐られました。まだ松の内だというのに御神木を伐るとは、三井不動産や伊藤忠商事などの事業者はどこまで強欲なのでしょうか…。そして大広告主へ忖度してあいかわらず報道しないテレビ。中居氏の件といい、オールドメディアは完全に終わってます。 pic.twitter.com/bYQfMQBzBI
— ミド建築・都市観測所 (@Mid_observatory) January 6, 2025
みるも見事な大木だったようで、それを惜しんだ人や考えが少々極端な方々と緑化管理知識ある方々とで論争になっているようです。
事の次第はというと（笑）
「植林木健全な状態に保つことを善とする」元林業従事者であったエフゲニーマエダの少々畑違い(山林と都市緑化では考え方が大きく異なる?)なコメント・見解だと、樹齢も樹齢だし、毎年の台風や梅雨などで腐りや傷みが進んでいつか誰かの頭上に大枝が降ってくる…なんてことはまず都市緑化の観点からは除きたいわけです。
確か数年前に旭川市でそれっぽい事故が起こってたハズでして。
なので、詳しいことはわからんけど、若い次世代木に植え替え更新するならばそれもそれで時代経過ということでよろしいのでは、と思う次第でした！
人間も歳食って体の自由が効かなくなるのと同じで、樹木も加齢によって大きくなりすぎると腐れや風への抵抗力が弱まってしまうのは生物として同じ宿命なワケです。
なのでそこは理屈を知って受け入れるべきなんじゃないかなぁ〜と思った次第でした！（黙れとは言わない）
そしておいらが次に気になったのは、こういう大きな木材・葉っぱ体積を持つ大都市の公園樹や街路樹って切られたあと、どうなっちゃうんだろう？ってところでした。
強いて言うと、今回の伐採対象となったヒマラヤスギ/ヒマラヤシダー(Cedrus deodara)って北海道にはほぼ全く生えてなくてなかなかお目にかかれない希少な外来樹木なんですよね。
そして、精油・アロマテラピー業界でもメジャーなウッド系精油である「シダーウッドアトラス 」のごく近い種の樹木なんですよ。
なので早い話、国内でシダーウッド精油の供給源となるワケです。
なのでいいなぁ〜〜〜葉っぱほしいなぁーって目線で映像を眺めていたり。
木材はよくチップとかにされて土壌材・舗装材やゴミ燃焼材に回されるなんてよく聞くのですが、葉っぱは水分を多量に含んでいてかつ細々して重たい部位なんですよ。
加工先がなかなかない素材ですから、アロマ・香料生産者としてはおこぼれを狙いたい素材なワケです。いやほんと欲しい、蒸留したい。
ヒマラヤスギ（Cedrus deodara）をアロマ的視点でみる。
こないだのヒバ精油に似た香りの精油の香り成分をまとめたよ！って記事に近縁植物であるアトラスシダー(Cedrus atrantica)の成分情報は載せたんですが、ギリギリ国内でも蒸留/精油生産が可能なヒマラヤシダー(Cedrus deodara)は未記載でした！
調べる前の個人感としては、ほぼ似た香りをしているんじゃなかろうか〜とか思ってるのですが、実際（データ面）のところどうなんでしょ？
みてみましょうか。
木材抽出→
上記の、ヒマラヤシダー抽出精油の概要を調べた論文（2019）では、チップ化した木材から抽出した精油を用いて試験していました。
βヒマカレン~ 27.78%, αヒマカレン ~13.29%, γヒマカレン~ 11.28%,
(E)-α-アトラントン~ 9.45%, 酸化βヒマカレン~9.12%,
(Z)-α-アトラントン~ 3.4%, ヒマカロール~ 2.04% etc…
すごい、ヒマカレンをめっちゃ作るみたいですね。
ヒマカレン類は204.357 g/molのやや重めのセスキテルペン類のようですね。おそらく木材特有の含有芳香成分でしょう。
【葉っぱ抽出】
こちらは2009年の論文ですが、各国各地域のCedrus属 葉っぱからの成分分析を目的とした調査のようです。古いですがみてみましょう。
ベンズアルデヒド~ 19.4%, βカリオフィレン~ 10.9%, ミルセン~ 10.7%
ゲルマクレンD~ 9.35%, βピネン~ 5.85%, αピネン~ 5.65% etc…
より引用
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