随想:今に生き、今を生きる 1
心の置き所というのは、いろいろあるのだろうけれども、半世紀ちょっと生きて生きて、最も妥当していると思えるのが、「一切は無常である」ということである。「すべては、ままならい」ということだ。
他人もままならなければ、自分もままならない。自分が想っている通りに他人が想っているわけではないし、他人が想っている通りに、自分が想っているわけでもない。ましてや自分が想っている通りに自身の人生を歩めているのかというと実際はままならない状態だ。世の中の全般、自分自身も含めて、自分の想い通りに