ちいさんぽ
あけましておめでとうございます。
もっとnoteを書くつもりが、昨年はたくさんの地域活動があり自身のことはほったらかしでした。
今年は少し余裕がありそうなので、note復活します(ホント?)
さて、
ずいぶん前からルーペで観察を楽しんでいて、
ルーペ女子普及活動に余念がありませんが、
お近づきになりたくても、ずっと控えていた被写体に
今年は踏み込んでみようと思います。
それは、「地衣類」。
ちいるいです。
植物っぽく見えるのに植物ではない。
菌類の仲間です。
菌類だけど藻類(緑藻やシアノバクテリア)を共生させて生きている
不思議な生き物。
大気汚染が進むと地衣類(ウメノキゴケ)は生きていけず消えてしまったりするので、環境指標になるみたいですね。
今日は自宅のそばに住んでいる地衣類達を見に行きました。
サルオガセやウメノキゴケみたいな立体的な地衣類は見た目で同定ができるみたいなのですが、このペッタリと岩や木に張り付くような地衣類は子器がないと見分けがつかないようです。
成長も非常に遅くて年に数ミリしか育たないそうです。
また、コケと好みの環境が似ているので
チイとコケはいつも場所の取り合いです。
この場合、成長の遅いチイちゃんが負けちゃうらしい。
チイちゃんもっとがんばれ。
(でもコケも好き)
しかし。
チイちゃんには素晴らしい能力があり、
植物の成長を阻害する物質を出すことができるらしく、
それで対抗してるらしいです。
すごいなぁ。
八丈島のような火山では厳しい環境に強く、溶岩やスコリア上に先駆して育つ植物(パイオニア)はハチジョウイタドリやオオバヤシャブシだったりしますが、典型的な植物の侵入はコケや地衣類から始まります。
なかなか気にしてもらえず気付かれにくい地衣類だけど、
気にしてみるとアチコチにいます。
環境指標だったり、パイオニアだったり
チイちゃんには大きな役割があるんですね。
美しい景色や珍しい生き物もいいけど、
いつも隣にいる身近な生き物を観察するのは楽しいです。
チイちゃんの図鑑欲しいなぁ・・・
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