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ファンアートメイキング:歌衣メイカお正月FA(2021年と2025年)

 ファンアートメイキング第2弾は何を取り上げようかと思っていた矢先に、私の推しVTuberである歌衣メイカさんのメイカP(女性)がお誕生日を迎えました。
 数年間、メイカPのファンアートは描いてないな……と思い、久しぶりに描いたものがこちら。

歌衣メイカ46

 私は2019年からのデータを全て残しているので手元のデータと比較してみたのですが、当時に比べて格段に絵が洗練されていて感動しました。
 未熟ながらも骨格が取れている。パースが取れている。塗りで形をより正確に表現できている。

 嬉しい!と同時に、どれくらい進化したのか実際に試してみたくなりました。

 今後の記事でも紹介予定ですが、私は常に「昔の自分よりもできることを増やしたい、上手くなりたい」と思い、不定期に自分の過去絵をリメイクしています。
 そこで昔と今を比較して「こういうことができるようになった」というのを確認し、そこからまた色々な絵を見ながら新しい手法を取り入れていく。
 その繰り返しで絵を描き続けていました。

 というわけで早速リメイクに挑戦しました!
 もちろんせっかくの機会だから、メイカPのいるイラストで!そしてまだ1月なので、4年前の2021年に描いたメイカちゃんのお正月ファンアートでチャレンジしました。


2021年のイラスト

歌衣メイカ29

 こちらが当時のイラストです。どんなイラストだったかを見てみました。
 私はマスターデータも残しているので、実際にどういう風にレイヤーを使っていたかも確認しました。

当時できていたこと

  • ベクターレイヤーで線画を描く

  • ラスターレイヤーで下塗りをする(肌、髪、服、瞳と小物の4レイヤー)

  • レイヤー効果を使う(乗算、スクリーン、オーバーレイ)

  • 指定範囲に模様を入れる

  • 線画への色トレス(肌や目の端の線に赤を入れる)

 4年前の時点でも、自分で調べてなんとかこのくらいのツールを使いこなして絵を描いていたようです。
 マスターデータのレイヤーも分かりやすく整理されていて「おお……!」となりました。

当時の課題

 今も昔もですが、シンプルに画力。それも、形を取る画力はまだまだ改善の余地がありました。
 2021年の頃の私は、ファンアートをTwitterにアップしては数か月後に見て「下手だな……」となるの繰り返しだったので、よく言えば成長期でもありました。
 今は1年半前の絵くらいまでは「OK!」と思えます。

2025年のイラスト

歌衣メイカ47

 こちらが今回、2025年1月25日に完成させたリメイクイラストです。
 私個人としては「結構なビフォーアフターだな!」と思っていますが、見てくださる方としてはいかがでしょうか。

新しくできるようになったこと

  • 本塗りを想定して下塗りの色を薄くする

  • 本塗りの時に思い切って強めの影を入れ、メリハリをつける

  • 1影(細かく強い影)と2影(大まかで淡い影)に分ける

  • 色影を入れる時の彩度と明度を下げ、自然な影になるように調整する

  • オーバーレイを仕上げのみに使用して、色のコクを出す

  • 覆い焼き(発光)レイヤーを使って光のエフェクトを入れ、画面が華やかに見えるようにする

  • グラデーションマップを使用して、画面全体の色味に纏まりを持たせる

 基礎画力が向上してより線画そのものが良くなったとも思っていますが、それ以上に塗りの知識と経験値が増えました。
 下塗りと本塗りでやることがよりはっきり決まり、それに合わせて各段階でする作業も固まりました。

 例えば以下をご覧ください。

下塗りの比較

 2021年のイラストが黄味の強い肌であるのに対し、2025年のイラストはもう少しカラーサークルを赤側へ回した肌に変更しています。
 また、2025年の方が全体的に下塗りが薄いです。
 これは、「濃い色にはそれ以上濃い影は入らない」から「薄い色に必要な濃さの影を入れる」ためです。
 下塗りの濃さの変化が、結果として画面のメリハリに繋がりました。

今後の課題

 まず、グラデーションマップの使いこなし。
 私は元々彩度の高い、いわゆる「キンキンした色味」のイラストを描いていて、その原因はオーバーレイを多用し過ぎているだとか影の色の彩度が高いとか、鮮やかな色により鮮やかな色を重ねていたからなのですが、彩度を落とすためにグラデーションマップを使い始めました。

 ただ、あまり多用すると今度は彩度が落ちてくすんだ画面になってしまうという問題もあります。
 鮮やかな色のイラストは私の個性でもあると思うので、くすみ過ぎている時はグラデーションマップを減らす、グラデーションマップレイヤーのレイヤー効果を変えてみるなど、もう少し試行錯誤の余地がありそうです。

 次に、影とハイライトの入れ方。
 日々改善されつつあるとはいえ、元々漫画を描いていて線画から入っている人間なので「色のグラデーションで形を取る」ということが得意ではありません。
 こちらも色んな絵を見たり、実際に形をしっかりイメージして描いていくと、より立体的な塗り方ができるようになるかもしれません。

さいごに

 いかがだったでしょうか?
 4年前の私もまさかここまで変わるとは思っていませんでしたし、おそらく4年後の私が一体どこに辿り着いているのかも今の私にはまったく分かりません。

 ただ、私は昔の自分の絵を「下手だ」と思うことはありません。
 当時も懸命に楽しく描いていたことを覚えているからです。推しのことが好きで、一生懸命慣れないツールを使って描いていました。でも楽しかったのも本当です。
 未熟で成長の余地はたくさんあるものの、楽しく描いていていい絵だなと思っています。

 Twitterの方にもアップロードしているので、よければ見てやってください!
(プロフカードにも記載しているしたまにアナウンスもしますが、個人利用以前に個人の端末への保存から禁止しています!守ってね!)

 ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

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