寄り添わない優しさ
ここ数日とても忙しかった。
とりあえず終わりが見えて来て少しホッとしているところで、
寝る前に、ここ数日思っていたことを、やっとこうやってしたためられる。
僕は余裕が無くなると、心を閉しがちになる。
合間の時間でちょこっとだけやるゲームも一人用のものを黙々とやるようになるし、いつもは誰かと一緒に見ている動画・番組なんかも深夜に一人で見るようになる。
余裕が無くなったことを誰かに相談することもないし、
それを悟られるのも嫌で、本当は誰かに頼る方がいいんだろうけれど、そうなる前に自分の殻に閉じこもって火事場の馬鹿力で何とかしてきた。
彼女と出会ってから、こういう余裕がない状態になるのは3回目で、最初の1回目は、彼女が僕の様子がいつもと違うことに気づいて、優しく寄り添ってくれた。
気づかれたことは恥ずかしかったけれど、僕の変化に気づいてくれたことや、彼女の気遣いが嬉しかった。
人生で初めて人にSOSを出し、泣きながら話をして励ましてもらった。あの時、初めて彼女との結婚を意識したと思う。
2回目は、付き合い出して同棲が始まってから。
その時は、1回目と違って、僕の性格の理解が深まった頃だった。
いつも一緒にいる彼女は、積極的に会話をして来るのに、
僕が忙しい時はただただ静かにしているし、自分一人で過ごしてくれる。
僕が一人でいたいなら、と必要最低限の会話しかしてこない。
3回目の今回も同じ
「ご飯食べる?」「お風呂入ってくるね」「先に寝るね」
ただそれだけの言葉なのに、優しさを感じて、毎日泣きそうになる。
一人にしてごめんという気持ち。一人にしてくれてありがとうという気持ち。
今日は一緒に布団に入ることが出来たので、寝る前に、「明日まで頑張ったらひと段落するから一緒に遊ぼうね」と伝えられた。ちょっとだけ涙ぐんでしまったけど、それを見て彼女は「何それ」って言って笑ってくれた。
忙しい時は本当に絶望感に苛まれるけれど、
その度に彼女と一生一緒にいたいって思う。
何でそんなに俺のこと分かってくれてるの。
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