青という劣等感
ブルーピリオド新刊読みました…。
やっぱり本当に面白いわこの漫画。
藝大受験編が面白すぎて、大学生編になって失速するのでは?と思っていたのが本当に杞憂すぎて「すみませんでした!」しか言えない。
どんな媒体であっても、自分が言語化できなかった正体を具体的に表現してくれる媒体に接するときに孤独が癒される感じがするよね。
ブルーピリオドの藝大受験編は狂っていく受験生を見て自分はまだ大丈夫だと思ってしまうことに対する自己嫌悪、無意識的に他者と比較し守りに入る姿勢、安全地帯から他者に干渉する不快感や当てられない怒り、本当に人の感情に触れに触れて自己の人生を反芻しつつ、かつ、当時は予備試験受験生だったのでまさに自分事と感じられる側面もあって、とても印象に残っているシーンばかりです。
大学編になってからは、受験という単純な勝ち負けから解き放たれた研磨の世界に移る。
ひたすらに内省。
見えないのはおそらく自分と向き合いきれていないからだろう。
美術家にとってやっぱり体現化なのかもしれないと思わせてくれる作品ですが、自分には語り得ない。そこまで真摯に美術に身を投じたことがないので。
やっぱり悔しいし、もったいないと感じはするんだよね。
このまま死んでしまっては。
でも、まあ自分には内省に内省を重ねる次元に達する前にタイムリミットが来ると思うので、色鉛筆画の技術が上がったらそれに喜ぶだけの前段階を極められるだけ極めたら死にます!
それまでは平穏に生かせてください神様。
それだけが願い。
自分の高校は美術科もあり、それこそ部活の先輩が東京藝大に現役で合格するなどしていたのですが、ブルーピリオドをもっと早くに読んでいたかったと本当に思いました。
美術に造詣が深くないので、いかに内省をし続ける存在だったのかの想像力が当初の自分にはなかったのだと感じます。
おそらく漫画の世界の話ではないと確信はしているのです。
先輩ともっといろいろ話しておきたかった。
自分の時間が経つにつれて、人との関りが本当に大切に感じる。
イベントごとなど、正直億劫だった時期もあるのですが、今は誘われれば可能な限り参加したいと思ったり、結局最後に残るのって人との思いしかないんだろうという気がしてる。
どうせ死ぬので。
Twitterで「受験日に親の死があっても予備試験に向かう」的なツイートがあって、さすがに不謹慎すぎるだろうと思いつつも、自分も正直ずっと「予備試験口述試験当日(司法試験当日)に祖父母が亡くなったら自分はどちらを選ぶのだろう」と試験が近づくたびにふと思い至って怖くなる時があったけど、それくらい周りの人が試験終わるまで健康でいてくれたことってデカいとは思うんだよな。祖父母は今も元気です!
試験に本当に大切なことって、多分そういうことなんだろうなと思う。
自分は、おそらく経済的には恵まれなかったと思うのだけど、それでもトータルで見れば恵まれた環境にいたんだろうなと思う。
ブルーピリオドではないけど、多分そうでない人もいるのが世の常だろうし。
笑顔のようで色々あるからなみんな。
また、とりとめのない話に脱線してしまった。
劣等感に支配された日々から、今は本当に久々に清々しい気持ちで生きられているのがすごく嬉しい。
修習始まったらまた劣等感にまみれてゲロ吐いてそうだけど笑
…🤮
ブルーピリオドはいいぞ。
アニメも悪くはなかったけど、個人的にアニメだとブルーピリオドの真価が7割引くらいになってしまっていた感じなので、話数が多くなってもいいのでもう少し丁寧にやって欲しかった…。。
「狼と香辛料」を見終えてしまったので、今更ながら「逃げ上手の若君」見始めてます!
作画クオリティえぐいし、ストーリーも面白そうで期待が膨らんでます。
「狼と香辛料」は音楽の作曲家が大好きな人なのでサントラ絶対買います。
本当に音楽がよすぎる。
アマゾンのブラックフライデー待ちです笑
何もせず布団にくるまって生きていきたい。