何者でもないわたし
「ありがとうございます、またお待ちしてます。」
18歳の頃から何回言ったか分からないこの言葉
私はアパレル店員だった、販売員で服を売っていた
運命を感じ入社した21歳の頃。
タカシマヤの休憩室で面接をしたのを今でも覚えている
入社して1年経った頃、私の中で何故自分が販売員をやっているのか明確になってきた頃だった。販売員としての価値。私が販売員をする理由。私が大事にしてきた事。そんな全てが詰まった私の人生。
私にとって販売員とは服を売るというよりかは時間を売るものだと思う。私自身の時間をお客様に売る。お客様がその時間に価値を感じてくれ服を買う。そんな販売員が私にとっては理想的なものだった。服を通してお客様との時間の共有をし、お客様の人生の一部となる。お洋服に袖を通した時私を思い出してくれる。大切な人に会う時、大好きな友達に会う時、心休まる家族と過ごす時、そんな全てのライフスタイルに服は必要不可欠だ。どこでも買える服を私に会いに来てくれ、私の接客で購入してくれる。そして時間に価値を感じてくれる。私に付いてきてくれたお客様には感謝しかない、私の顧客様は私にとってかけがえのない財産なのだ。それは今でも変わらない。
少し長くなるけれど話そうと思う
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