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SIGMA fpとズミクロンの話。【レンズ紹介】

お久しぶりです、しぐれそうです。
毎度noteを更新しようと思っては思うに留まるばかりで一向に更新せずに居ました僕ですが、タイトルにありますようにSIGMA fpの事や、それに纏わるレンズについてまとめたくなりましたので、もし宜しければお付き合いください。



1.SIGMA fp購入経緯

今年のちょうど3月中旬、SIGMA fpをお迎えしました。
fpをお迎えしようと思った経緯はシグマの色が好きだとか小さいは正義だとか所有欲がああだこうだとか、まあ挙げたらいくつかあるのですが、fpが欲しいの前、事の発端は「手持ちのライカレンズをフルサイズミラーレスカメラで撮りたい」という気持ちから始まりました。



僕はフィルムカメラで写真を撮ることが大好きです。それもあって手持ちのレンズはSIGMA純正レンズ(こちらの話もまた別途noteで書こうと思います)を除き全てマニュアルレンズです。そのうち大半はニコンFマウントレンズが占めているのですが、その次にライカM(L)マウントおよびライカMマウントと互換性のあるコシナVMマウントレンズを合わせて多く所持しています。FマウントレンズはNikon Dfがあるのでそちらでデジで撮りたい欲は満たせるのですが…。(Dfに関しては過去にnoteを書いていますのでもし良かったら覗いてみてください。)


Fマウント以外のレンズはfpをお迎えするまではFUJIFILM X-Pro3にマウントアダプターを介して楽しんでいたのですが、X-Pro3のイメージセンサーはAPS-Cセンサーであるため、35mm判換算だと本来の画角より約1.5倍トリミングされてしまいます。逆に撮影倍率が上がるし、一番解像度が高いレンズ中心付近だけで撮れる等のメリットがあるので、写真を撮る分には正直言って何ら問題はないです。むしろ純粋に写真を撮りたいならメリットの方が大きい気がします。
ですが、僕が所持しているのはフィルム時代のいわばオールドレンズと呼ばれるヒトに例えたら人生の大先輩方です。開放だと四隅が暗くて霧がかかったようなふわふわした、けれど絞るとしっかり写る。そんなオールドレンズ特有の特徴あるレンズ達の本来の画をノントリミングで楽しみたかったんです。

要はライカレンズをフルサイズのデジで撮りたかったんです。

だったら本家デジライカを買えばいいじゃないかって話ですけど、お値段的にも現実的ではありませんし、レンズ遊びがしたいって動機だけではお迎えする覚悟が持てません。逆に昨今のフルサイズミラーレスならメーカー問わず、焦点工房をはじめとしたメーカーから多種多様なマウントアダプターが発売されているので、ライカレンズに限らずとも他メーカーのレンズも使えるという選択の幅が広がり、レンズ遊びをするには申し分ないです。

(そもそもレンズ遊びしたいって理由でフルサイズ欲しいって随分お高い遊びだなとは思いますが、それは置いといて。(笑))

さて、そんな大前提からカメラ選びをした結果、シグマの色が好きだとか小さいは正義だとか所有欲がああだこうだとかの理由でfpをお迎えしたわけです。


2.SIGMA fpと沈ズミ

散々ライカレンズをフルサイズミラーレスで撮りたいとTwitterでは呟かないのに脳内では100回は呟いていた僕でしたが、中でも一番使ってみたいと思っていたレンズが、みんな大好きSUMMICRON 50mm F2 1stでした。こちらのレンズは2年ほど前にハードオフで絞り環固着などで格安ジャンクで転がっていたところを僕が保護、修理に出して蘇りました。以来、愛着が湧いてずっとメインで使っています。僕のズミクロンは沈ズミの愛称で呼ばれているタイプのレンズで、カメラボディ内にレンズの一部を収納できる沈胴式ズミクロンです。ボディ内に収納できることから、固定式レンズと比べて持ち運びには非常に便利です。ただし注意点もあって、レンズを収納した状態だとピントが全然合わないので、撮影前はしっかりとレンズが引き出されているか確認が必要です。これはフィルムライカで撮る際、注意してても未だにやらかしてしまいますね。
ただ、これはフィルムカメラでの話で、デジタルカメラでは基本的には沈胴させることはないのでミスは起こりにくいです。(仮に沈胴させていたとしてもEVFや背面モニターで見た際全然ピントが合わないので気づきます)

逆にデジタルカメラでは、レンズを沈胴させると後玉部がイメージセンサーにぶつかってしまうリスクが非常に高いので絶対辞めてください。

とは言いましたが、
僕のSIGMA fp + SHOTENマウントアダプター LM-LSL M + 沈ズミ
の組み合わせではレンズを沈胴させてもイメージセンサーにぶつかる距離に及ばないため、撮影以外では上記写真のようにレンズを収納しています。

※あくまで僕の場合ですので、同じ組み合わせでもレンズ個体差などでイメージセンサーと接触する恐れがあるので行う際は自己責任でお願いします。

余談ですが、僕が使用している焦点工房のマウントアダプターはヘリコイドが付いているので、装着したレンズの最短撮影距離から更に0.5cmまで寄って撮影が可能になります。初代ズミクロンは最大1mまでしか寄れないので、計算上0.5cmまで寄って撮ることができます。近接撮影したい時にかなり役立つオススメアダプターです。


更に余談ですが、SIGMA fpにはファインダーが付いていません。なのでファインダーが欲しい場合はシグマ純正から二種類の外付けファインダーが用意されています。僕はその中の一つ、LVF-11というファインダーを使っているのですが、こちらは言ってしまえば拡大した背面モニターをファインダー越しに覗くのですが、これが思った以上によく見えます。


横から見ると、レンズよりファインダーの方が圧倒的に大きいのが分かります。(笑)

また、純正以外でも個人で3Dプリンターでホットシュー付きカバーを作って(fpにはホットシューが本体には搭載されていません)ライカ外付けファインダーを光軸上に取り付けたり、更に応用して背面モニターにハッセルブラッド用ビューファインダーを取り付けてスクエアフォーマットで写真を楽しんでいる方もいらっしゃるなど、拡張性豊かなfpの楽しみ方はユーザーの数だけあるのだなと思っています。

3.作例

開放 F2 フィルムでは逆に味わいにくい独特な雰囲気。
F5.6以上絞り込めばピント面からしっかり解像します。
SHOTENマウントアダプター LM-LSL Mで更に近接撮影。背景ボケも強調されますね。
ここからは散歩写真。今も暑いけどこの日もまた暑かった…。
普段の散歩中はF8くらい絞って撮り歩いています。
実像と虚像。
車通りが多い十字路の一角。
カラスも散歩したい。
どこかの町角にて。
こういうの撮りがち。
ばーぼん。
まちあわせ?
小川。
その反対側。
ヘブンズドラゴン。
汗汗
視線を感じる。
作業中のようでした。
開放で猫ちゃんを撮る。この前ボケのごちゃごちゃ感と背景の光と影が好きですね。
町の食堂にて。
食堂のオムライス。昔ながらのケチャップライスを卵がやさしく包み込んでいました。
福神漬けと紅生姜が奇跡のコラボ。
今はやってない音楽教室。
炎みたいな木。
どこかのお宅の洗剤の廃液が流れてきた。
これも余談ですが、fpでよく使うカラーモードは「FOVクラシックイエロー」です。
夕方の町並みや海沿いを撮る時なんか特に好きな色で写し出してくれます。


4.最後に(感想文)

ここまでSIGMA fpを購入した経緯やズミクロンについて書き並べてきましたが、こうして言葉にすることで自分がなぜフルサイズミラーレスが欲しかったのかとか、体感あっという間に半年も前になりそうな当時の気持ちを今一度確かめれた気がします。そもそもfpをお迎えしようと思ったのは、「何がきっかけだったっけ?」と少し考えないと思い出せないくらいは忘れていました。それくらい曖昧な記憶になっていた理由を考えたとき、多分その頃叶えたかった願いが叶ったから、もう覚えている必要がなくなったからだと思うんですよね。カメラのこととか以外でも、少なくとも自分はそうなんだと思います。たまに記憶を呼び起こして言葉にする。けれど言葉にするって簡単そうで案外難しいです。また次に言葉をアウトプットするまで脳内をあちこち辿りまくって必死に引き出そうとしている自分の姿は想像に難くありません。(笑)
けれど、言葉にして残すことで忘れないでいられることや伝えられることってありますよね。なんて久しぶりにnoteを書いてて思いました。



何か良い感じに〆たかったですが、詰まるところ、fpを買った理由を正当化したいだけの口述でしかありません。
カメラとレンズはいくらあっても足りません。(笑)


ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。 しぐれそう

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