ComicVket1に出店した時の感想や反省点まとめ。
◆概要
ComicVket1とはVR上で行われた同人誌の即売会のイベントです。
今回はそのイベントにコミック系の即売会経験がほぼ0の人間が挑んだ感想と反省点をまとめていきたいと思います。
◆ターゲット
・次のComicVketに出してみたいと思う方。
・ComicVket1の1人の体験談を読んで余韻を味わいたい方。
・最後の方で私に何が起こってたか知りたい方。
◆構成
・次回に活かしたいこと、注意点。(忙しい人向け)
・自己紹介
・事前に準備してよかった事
・出展して良かったと思った事
・反省点
・後書き
・余談と次の作品について
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◆次回に活かしたいこと、注意点。(忙しい人向け)
・可能であればテキストを英語に対応させる。
・センシティブ判定が海外基準。(結構厳しい印象)
・絵は当選発表前に描き始める。
・入稿が2回ある。(BOOTHと見本誌の入稿と販売データの入稿)
・作品の納期はイベント当日ではなく、もっと前なので開催日を見て油断しない。見本誌とBOOTH入稿はおよそ2~3週間前、販売データはおよそ1週間前。余裕を持って進める。(ギリギリだと大変)
・価格決定は2~3週間前。(見本誌,BOOTH入稿の時,BOOTH入稿後はBOOTHに表示する価格は変えれない)
・電子書籍はpdf化してアップする。
・VRChatネタでコンテンツを作ると共感を得やすく強い
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◆簡単な自己紹介。
siguna++。美術系の高校と大学でいろいろ作って来た後、1年程大阪のゲーム会社で絵を描いたり3Dやデザインを作ってる人です。https://www.artstation.com/siguna
イベントに関しては学生時代に學展とデザインフェスタに出したことがありますが、コミック系のイベントの知識はほぼ0です。以前から出てみたいと思っていたコミック系のイベントがVRChatに来た!という事で今回出してみようと思いました。
※今回のイベントではこの作品を出展しておりました。
https://www.v-market.work/ec/items/3093/detail/
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◆事前に準備してよかった事。
・Boothでの3Dモデル販売経験
・作画の知識や経験
・VRChatでの交流の経験
この3つのおかげで、ネット販売、絵を描く事、VRChatの雰囲気のイメージが掴め、これから出展までどういう事をすればいいかイメージがしながら進める事が出来ました。
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◆出展してよかったと思える事。
・日常の中での時間の過ごし方や無駄を見つめ直せる。
・絵の技術が上がる。
・新しい経験が出来る学びがある。
・参加者との交流などイベントが楽しい。
・出展に必要な経費がほぼ無く参加しやすい。
・自BOOTHのデバッグが楽しい(◞‸◟)
出展まで時間が足りない!となり絵の進め方や時間の無駄を見直し、省ける様々な無駄を見つけ、これまで無駄にしていた時間が多くあったことに気づかされました。
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◆反省点
●売り方での反省点
・値段設定のミス(電子なのに印刷物の相場で値段を決めてしまった。+BOOTH入行後は値段を変えれない事件。)
・画像はPDF化する。(仕様が分からずpngをまとめたフォルダでお店に出してしました。)
値段の決め方が分からなかったのでコミケの過去の出典作品の事例を調べて980円と入れましたが、よく考えるとこれは印刷物の値段…。
電子書籍ならもっと安くかったのでは?!と気づいた時にはBOOTH入稿を終え、価格設定を変えれない所まで来てました。
(当日イベントを見て出展してる方が表示価格より安く売っている事例もあったので最初の値段を気にせず売値を変える手もありました。)
●VRChatならではの反省点
・VRChatは海外の方が多いので文章は英語対応がほぼ必須。
・センシティブの判定も海外基準。(結構厳しい判定)
はじめは日本語だけでポスターを組んでましたが、VRchatは海外の方多い事に気づき、英語対応にするためにデザインをやり直したり、本書ではメイキングのページや動物の知識を少し混じえて紹介するページを作る予定だったのですが諦めました。ちょっとした文章でも文章量が2倍になるので、テキストの内容を凝って文章作ろうとするのはかなり大変です。
●出展物の内容での反省点
・本を差別化する要員としてケモ耳の3Dモデルのアバターアクセサリーを作って入れましたが、もう既にほとんどの方がアバターにケモミミがついており、あまり有効なものではありませんでした。
・需要がありそうなものを描くよりも、自分が好きなもので出した方が差別が出来た。
・出展物をVRChat系のネタにすればよかった。
出展物についてはVRChat民にケモミミの方が多いのでケモミミの本を出そうとしましたが、結果ありきたりな内容になってしまいました。
(独自性や差別化での失敗)もう少し自分の好きな内容だとかやりたいことをやっても良かったという反省点でした。
(後、VRChatの曲を作った人とVRChatの友達を描いた人がいて良いアイデアだとおもって見ておりました。)
●販売経路に乗せた時点での反省
・Vketβに乗せた初動(載せてから1週間)で0いいねでも当日売れる。
・データで決めつけず最後まで希望を持ち続ける。
Boothの販売経験を元に、出展物をVketβに上げた時の初動1週間の反響値で売り上げを予測してこれは出ないのでは…?という予想が立ち、これまでの反省点に書いたような、値段決めや英語対応や内容のコンテンツの差別化で失敗し、完全に需要の無いものを作ってしまった…?=これは…結構な黒歴史なのでは?という思い始め、もっとこうしておけばよかったという後悔が生まれて一時期病んでました。
イベントが始まるとそんな計算に関件なく売り上げが出てました。一時期、黙殺されるべき黒歴史を作ってしまったと自信を失っていましたが、少しでも数字が出て自信にを取り戻しました。
最終日には元気になっていたので、友達が売り子をしている時間に回ったり、30分ほどブースに立って売り子をしておりました。そこで出会った人や話しや交流はとても楽しいものでした。
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◆後書き
※テキストだけのノートですが、見ていただきありがとうございます。
今回の経験がこれからComicVketに出してみたいという方へのお役に立てれば幸いです。
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●余談と次の作品について
次の作品はもう少し即売会やネットショップの知識を身につけたうえで、
何を伝えたいのかと、それは誰向けなのかというジャンルを意識しながら自分の趣味嗜好を出していこと思います。
今、読んでいるネットショップについての本の中から心に引っかかった一文で、【『「儲かりそうだから」とか「流行しているから」という動機で始めても、そのビジネスは絶対に長続きしません。(中略)結果はすぐには現れません。ショップを始めた数ヶ月の売り上げは低空飛行になることがほとんどです。(中略)そんな低空飛行状態でも続けられるのは、やはり、商品にかける想いと、自分が愛している商品をお客様と共有したいと思う気持ちの強さしかありません。』((成功するネットショップ 集客と運営の教科書P)染谷 昌利、鈴木 珠世、(2014)p16)】という文章と出合い、
今回、いろいろ失敗をしたこともありますが、ユーザーを見て需要がありそうで描くものを決定した結果、売れない可能性が出てきたときに自信が持てず、途中で一度心が折れてしまったので、次はもう少し自分の好きなものを見直してから、描くもののジャンルや画風を決めて、『こういうものを共有したい!』というテーマを持って描いて行こうと思いました。(ケモミミが嫌いという訳ではないですが、趣味嗜好に刺さるやつではなく刺さって抜けないようなやつを描こう…というお話でした。)
小話ですが、最近DJを始めてコアなジャンルほど分かり合えた時の喜びが深い事と、(趣味嗜好に)刺さるやつじゃねぇ…刺さって抜けないやつじゃないとダメなんだ…(選曲)ということを身をもって学びました。