欅坂46の次期センター・キャプテン、ともに最も相応しいのは土生瑞穂
理由はただひとつ。欅坂46内で最もわかりやすい日向イズムの実践者だから。日向イズムとは自分の造語だが、簡潔に述べると「笑顔やあいさつなど、アイドルとして当たり前のことを当たり前にやる」ということ。平手友梨奈という飛び道具を失った欅坂に、今最も必要なのがこの日向イズムだ。
日向イズムについてはこちらの記事も参照されたし。
土生瑞穂はよくインタビューで「ラジオのディレクターさんから、『話を振られたら3秒以内に返す』というアドバイスをもらいました」と語る。
「3秒以内に返す」とは会話の当然のお約束のように聞こえるかもしれない。人からのアドバイスを1回、2回実践することは誰でもできるが、難しいのは実践することではなく継続することだ。さらに難しいのは結果を出すまで続けること。会話の相手が場慣れした芸人、MCならなおさらだ。
よくビジネスセミナーの主催者が「そんなに手の内を公開しても大丈夫なんですか?」と聞かれ、「私の話を聞いて実践するのは10人に1人、そこから継続できるのはさらに少数で、成功するまで続ける人はほとんどいません」なんて返すというエピソードがあるが、当のラジオディレクターも土生以外の多くのアイドルに同じ助言をしているのかもしれない。
土生瑞穂はそのアドバイスを愚直に守り実践し続け、当初の引っ込み思案だったキャラから脱却し、冠番組でも外仕事でも先陣を切って発言をしてその予測不能な天然キャラを認知させることに成功している。欅の2期生たちは初期1期生のいいところを凝縮したようなキャラクターで、バラエティへの取り組み方は日向坂からの影響を強く感じさせる。彼女たちの手本となるのは日向イズム継承者の土生が適任だ。
そして、土生瑞穂がキャプテンにふさわしいもう一つの理由として身長が挙げられる。ドリフターズのいかりや長介、日向坂46の佐々木久美のようにグループ最長身の人間がトップに立つと絵として締まる。坂道グループにおいて長身メンバーは最後列左という固定ポジションがあるが、JJ専属モデルとして表紙を飾る土生のルックスを後列に押し込める必然性は微塵もない。センターにて存分に暴れさせるべき。
昨年から停滞期に陥っている欅坂において、地に足の着いた姿勢で一貫してブレない土生瑞穂のような人材はグループ全員のより所にもなるだろう。「ポジションが人を作る」という言葉があるが、後進の手本となるよう率先して動き、人の相談を聞くのが好きという土生のようなタイプは間違いなく責任のあるポジションにつけば成長するタイプ。当たり前の努力を当たり前にできる人間は強い。