モンスターハンターひろゆき〜冒険はお休み、クラフトエールとレンバスを楽しむ“僕”の小旅行
1. ひと休みしたくなった理由
ミノタウロスの煮込みや人喰い魚のパエリアまで堪能してきた僕だけど、さすがに連日の危険な狩りや採取でちょっと疲れがたまっていた。
「たまにはゆっくり休んで、美味しいお酒とツマミだけを楽しむ休日があってもいいんじゃないかな」
そんなことを考えていたとき、酒場の常連客から「エルフのムラではクラフトエールが有名らしい」という噂を聞いた。しかも“レンバス”という不思議なパンのようなお菓子が絶品だとか。
「まさに今の僕にうってつけ。危険は一切なし、ただ美味しいものを求めるだけの旅。よし、行ってみましょうか」
2. エルフのムラへの小旅行
エルフのムラは王都から北の森を抜けた先、静かな湖畔に広がる集落だ。
一口に“エルフ”といっても、人間が思い描く“森の民”のイメージとは少し違って、彼らはけっこう都会的な感覚を持ち合わせているらしい。
「僕としては、森の小道をのんびり歩きながら行けるなら、それだけでも十分リフレッシュになりそう」
宿の予約なんかは特に必要ないらしく、ムラに到着すればエルフの宿屋で自然と受け入れてもらえるという。
道中は敵モンスターも出ず、まさに“観光”と呼べるほど穏やかな道のりだった。
3. 湖畔の美しい景観
ムラに近づくと視界が開け、広大な湖が穏やかな陽光を映し、キラキラと輝いていた。木立の間からは鳥のさえずりが響き、どこか神秘的な雰囲気が漂う。
背の高い樹々を利用したエルフ独特の家並みも見えてきて、人間の住む街とはまったく違った美しさを感じる。
「なるほど、この静けさと自然の調和は、さすがエルフのムラって感じですね。
なにより、冒険要素ゼロなのがありがたい……」
4. エルフのクラフトエールとの出会い
ムラに着いて最初に足を運んだのは、エルフたちが“醸造小屋”と呼ぶ建物。
そこでは、ムラに古くから伝わる製法を活かしつつ、最近の人間界のビール文化の影響も取り入れた“クラフトエール”が作られているらしい。
香りの良いホップをふんだんに使い、天然の湧き水を仕込み水にしているのが特徴だという。
エルフ醸造家「いらっしゃい。“森の湧き水”でつくったエール、飲んでみるかい? フルーティで飲みやすいけど、意外とコクがあるよ」
試しに一杯いただくと、口に含んだ瞬間に広がる芳醇な香りと、のど越しの良さにびっくり。
「うわ、これは美味い……甘みと苦味のバランスが最高ですね。
何杯でもいけちゃいそうだなあ」
5. レンバスの不思議な味わい
クラフトエールを味わいながら、つまみとして薦められたのが“レンバス”。
エルフたちにとっては“携帯食”みたいな位置づけで、長い旅にもっていくと腐らず、少量でも満腹感が得られるというのが本来の特徴だ。
それを今回、ツマミ向けに少しアレンジしてくれているらしく、バターやハーブを練り込んだ香ばしい香りが漂っている。
ひとかじりすると、外はサクッ、中はしっとりした食感で、噛みしめるほどにほんのり甘さが滲む。
「普通のパンやビスケットとも違う、不思議な食感……。
でもクラフトエールと合いますね。お酒が進む、進む」
6. ムラの夜、語りと音楽
夜になると、ムラの中央広場にはエルフの楽師たちが集まり、穏やかな弦楽の音色を奏ではじめる。
ゆっくりと燃える焚き火の周囲に人々やエルフが輪になって座り、それぞれの旅や暮らしの話を交わしあう。
エルフの若者「人間の世界はどんな感じなの? お祭りとか派手なのかな?」
僕「そうですね、派手なところはほんとに派手。モンスターも多いから苦労もあるけど、美味しい食べ物を求めて旅するのは楽しいですよ」
こんなふうにまったり会話しながら、時々エールを飲み足して、レンバスをかじる。
その静かなひとときが、今までの危険な冒険の日々を忘れさせてくれるようだった。
「ああ、これは確かに癒やされる。たまには戦いじゃなくて、こういう時間が必要ですよね」
7. 翌朝のさわやかな目覚め
エルフの宿屋でぐっすり寝た翌朝、朝靄のかかった湖面が幻想的な光を放っているのを見て、僕は改めて“のんびり旅”の良さをかみしめる。
「いつも血なまぐさいモンスター狩りに奔走してばかりだったけど、こういう休日も悪くない。
それにクラフトエールもレンバスも最高だったな……お土産にちょっと欲しいかも。」
宿の女将が、旅立ちの僕にレンバスの包みを手渡してくれた。
お礼を言いつつ、エルフのムラをあとにする。今度は機会があれば“森の山菜”とか“きのこ料理”なんかも食べてみたいものだ。
8. まとめ──冒険はお休み、リフレッシュ大成功
危険と隣り合わせの旅を続けてきた僕にとって、エルフのムラでの滞在は心から癒される時間だった。
クラフトエールの繊細な味、そしてレンバスのやさしい香りと食感。どれもが新鮮で、無理せず休息を取るのも大事だと実感した。
「よーし、しっかりリフレッシュできたから、またいつか新しいグルメ(?)を求めて冒険してもいいかもしれないですね。
……でももうちょっとだけ、休みを満喫してもいいかな。」
そんな穏やかな気持ちで、僕はエルフのムラをあとにした。
次はどんな旅になるのかは、まだわからない。だが、このクラフトエールとレンバスの余韻を胸に、ゆっくりと日常へ戻っていこう。