採用の気遣い
「求職者の質が悪い」
「ぜんぜん面接に来てくれない」
という話をよく聞きます。
もちろん、そういう求職者がいるのは事実ですが、同時に思っていることがあります。
企業側は丁寧な対応をしていますか?
”丁寧な対応”というのは「電話をしている」、「リマインド連絡をしている」というだけではありません。
気遣いができているかということです。
先日「採用はマッチングアプリ感覚で」という記事を書きました。
採用活動だって結局人と人とのやりとりです。
採用における気遣いのポイントをお伝えします。
早く返信ができているか?
応募者からの連絡に対して早く返信ができていますか?
ビジネス上でも即レス即対応が基本ですし、待たされて喜ぶ人はいません。
応募の受付メールは遅れているか?
書類選考は即日対応ができているか?
問い合わせに対して早く回答ができているか?
当たり前に思うかもしれませんが、できていない企業が多いです。
文面からも気遣いが窺える
返信スピードだけではなく文面からも気遣いは相手に伝わります。
事務的なメールよりも感情がこもっているようなメールの方が好感が持てるものです。
例えば
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〇〇 様
お世話になっております。
株式会社●●●●採用担当の△△です。
この度は、履歴書および職務経歴書を
ご提出していただき誠にありがとうございました。
書類選考の結果、〇〇様と、
ぜひ面接にてお話させていただきたいと考えております。
面接に進んでいただける場合は、
以下、日時の詳細をご確認の上、ご希望日時をご返信ください。
【面接候補日】
[候補1]●月●日(●) ●●:●●~●●:●●の間
[候補2]●月●日(●) ●●:●●~●●:●●の間
[候補3]●月●日(●) ●●:●●~●●:●●の間
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よりも、
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〇〇 様
お世話になっております。
株式会社●●●●採用担当の△△です。
この度は、履歴書および職務経歴書を
ご提出していただき誠にありがとうございました。
書類を拝見し、◯◯様の〜〜という点に強く惹かれました。
ぜひ一度会ってお話をさせていただきたいと思うのですがいかがでしょうか?
可能であれば、◯◯様のご都合のよいお日にちをご返信ください。
【面接候補日】
[候補1]●月●日(●) ●●:●●~●●:●●の間
[候補2]●月●日(●) ●●:●●~●●:●●の間
[候補3]●月●日(●) ●●:●●~●●:●●の間
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書類選考で魅力に感じた理由を伝えることで最初のメールよりも相手に寄り添った文章になっています。
電話の仕方でも気遣いが
気遣いはメール以外でも出てきます。
電話をするなら事前に相手のつながりやすそうな日時を聞いておけば手間にはなりません。
いきなり履歴書に書かれている番号にお電話をするよりもずっと丁寧です。
お電話口でも相手の状況に配慮しつつ、丁寧に対応ができているかが重要なポイント。
間違ってもぶっきらぼうだったり、一方的に話してしまってはいけません。
会う時には最大の注意を
もちろん、面接でお会いする際も細心の注意が必要です。
人の印象は見た目が7割を占めます。
見た目の清潔感はもちろん、仏頂面では相手への印象を悪くしてしまいます。
「相手にどんな印象を与えるのか?」ということも含めて気遣いになります。
まずは自分が相手を気遣うことから
「応募者を気遣う」というと「わかっているけど無断キャンセルもされるしそこまで時間をかけていられない」という意見も出てきます。
ですが、言わせてください。
相手を変えることはできません。
できることは自分を変えることから。
そしてその結果少しずつあなたの誠意が伝わる相手が増えていくのです。
「相手が悪いから俺も悪いことする」
なんて世界では誰も救われません。
・・・ちょっと宗教っぽくなってしまいましたが、いい関係を気づくためにはまずはあなた自身から寄り添ってみてください。