本当の戦いは応募後
採用のご支援をさせていただいていると「まずは応募を集めないと」という発言を耳にすることがあります。
たしかに応募がないと人材に会うことは叶わないので、それはそうなのですが、応募後こそ本当の戦いであると理解していない人が多くいます。
なぜ、応募後こそ本当の戦いかというと、
求職者が時間を使うのは応募以降だからです。
今の採用は応募までは簡単
インターネット上で転職活動ができるようになった現代において、応募をするだけならあまり難しいことではありません。
求人広告や採用HPを覗いてエントリーをすれば終わりだからです。
応募するのにお金もかからないので、とりあえずクリックをします。
強いていうなら、事前にweb履歴書を整えておくくらいでしょうか?
それも企業ごとにカスタマイズすることってあまりなく、最初にしっかりと書き込んでおけば流用が可能です。
応募後にたくさんの工数が発生
一方で、応募になると話が変わってきます。
企業によっては履歴書や職務経歴書の提出を求められますし、そういった書類の提出がないとしても、面接に時間を割く必要があります。
「面接だけならたかが1時間じゃん」と思うかもしれませんが、志望度が高ければ高いほど準備の時間も必要ですし、仕事をしながら1時間時間を捻出するのってかなり大変です。
しかも、応募が手軽にできるからこそ、
求職者からすると「応募したはいいものの、全部面接受けたら時間が足りない・・・」ということになるのです。
手を打たなければ辞退が起きて当然
そのため、なにも手を打たなければ応募者が辞退をして当然なのです。
選考スピードを速くすることはもちろん、どれだけ速く応募者個人のメリットを伝えるかが重要になります。
さらにいうと、「自分の時間を割いてでも選考に進みたい」と思わせられるよう魅力がなければ辞退されるので、求人広告の訴求も考える必要があります。
ちょっと前に流行った「誰でも活躍できますよ!」なんて求人広告では、結局個人への魅力がないので、応募が集まっても辞退ばかりが起きてしまいます。
他社に負けない魅力を作り、その魅力が刺さるターゲットに向けた募集をすることが大切なのです。
応募後に勝てる採用活動を
以上。採用において本当の戦いは応募後に起こるという話をしました。
応募を集めることも大切ですが、現在の市況や求職者の心理を考えたら、応募後にこそ企業の採用力が問われるようになっています。
応募後に勝てる採用活動をおこなってください。