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SIGNCOSIGN fragranceってどんな香り? アロマデザイナーのHarunaさんと。
春を通り過ぎて夏の陽気がしばしば感じられるこの季節。目まぐるしい気温の変化に体調を崩してはいませんか?こんにちは、サインコサインです。
この記事は、サインコサインがお届けしているラジオ「SIGNCOSIGN Radio」でお話しさせていただいた内容を、抜粋してお伝えしています。
今回は、先日サインコサインが運営するオンラインショップ「理念で選べる小さなお店」で販売開始した、オリジナルのフレグランスについて。
ぜひ音声でもチェックしてみてくださいね。
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加来:
こんにちは、サインコサインです。
今日は最近リリースしました、サインコサインオリジナルのフレグランスについて、話をしたいなと思っています。一緒につくってくれたのはこの方。
Harunaさん:
フレグランスデザイナーのHarunaです、よろしくお願いします。
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Haruna Sema
株式会社Selenophile CEO
Artist / Fragrance Designer
『わたしだけが知っているわたしの望む香り』をテーマに、オーガニック・野生種の精油・天然香料を使用して香りをつくっています。
パーソナル、企業さまの香りから、空間演出、結婚式や音楽ライブ演出など幅広く活動中。一人ひとりに寄り添った香りをデザインしています。
加来:
もうご存知の人も多いと思いますが、僕の前職時代の、腐れ縁の後輩です。
Haruna:
ははは、そうですね(笑)。
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加来:
随所でお世話になっています。
Harunaさんとはこれまで、ワークショップなどで僕自身のフレグランスをつくらせてもらう機会はあったものの、サインコサインのオリジナルとして香りをデザインしてもらうのは今回が初めてでした。
サインコサインとしてはコーヒーに続いて、オリジナルのフレグランスを形にできて嬉しいなと思っています。
なかなか音声や文字では、香りってどういうものか伝えるのが難しいと思うんですが、今日は手元にフレグランスを持って、かなりプッシュしながら話しているので、声から香りを感じてもらえれば(笑)。
Harunaさんと一緒に「こんなふうにつくったよね」「こここだわったよね」とお話ししながら、香りを共有できたらなと思っています。
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Harunaさん:
加来さんとこのお話を始めたのは、もう2年くらい前ですよね。ステイホームくらいのときに再び連絡をとり始めて。
こうしてモノが完成するっていうのは、個人的にも熱い気持ちなんですけど。
加来さんって、言葉を使う仕事じゃないですか。香りって、どんな印象ですか?なんでそもそも、つくろうと思ってくれたのかなって。
加来:
変な言い回しですけど、言葉って、言葉だからこそ意味が伝わりにくいみたいなことがあるなと思っていて。
それ以外の感覚、コーヒーでいうと味覚や嗅覚。そういう五感とつながると、わかりやすくなるではないかと考えていて。
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フレグランスは嗅覚を刺激するものでありつつ、神経や記憶に作用したり、感情を左右したりするもの。より言葉を深く表したり、思い出したりするために習慣的に使うものだから、言葉と相性が良いんじゃないかと薄々思っていたんだよね。
それで後輩のHarunaさんがまさにその活動をしていたから、興味を持ったというのがあります。
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Harunaさん:
去年一緒に某企業さんで、理念を香りに落とし込んでみようみたいな、マニアックなことをやらせてもらったじゃないですか。
そのときに、加来さんの言葉をアウトプットするプロセスと、私が香りをデザインしてアウトプットするプロセスが、結構近いって話になりましたよね。
加来:
そうそう。でも理念を基に香りをつくるっていうのは、言葉としてはそうなんでしょうけど、やっぱりそれってどういうことなの?とみんな思いますよね。
ちょっとHarunaさんなりのやり方をシェアしてもらえると嬉しいです。
Haruna:
今回サインコサインのオリジナルの香りをつくるにあたって「自分の言葉で語るとき、人はいい声で話す」という理念をベースに、どんな香りが良いかっていうのをいくつかキーワードで聞いたと思うんですよ。
“企業理念を踏まえた上での、香りのコンセプトキーワード”みたいなのを出してもらったじゃないですか。例えば「集中力が高まる」「前向きな気持ちになる」「インスピレーションがわく」「スイッチオン」とか。
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そこを踏まえて、それに紐づく香りをチョイスして、組み立てたみたいな感じなんですね。
特に加来さんの場合だと、個人の香りもつくらせてもらったし、ワークショップも通じてある程度加来さんにも香りの知見がある状態だったので。この要素は絶対に入れたい!みたいなものが決まっていたんですよ。
なのでその絶対入れたい香りから、キーワードにひもづくものをちょっとずつ追加していって、設計した感じです。
加来:
なんとかノートってやつ……だっけ?
Haruna:
フレグランスノート。トップノート、ミドルノート、ラストノートっていって、香りが立つ順番のことなんですけど。
今回はスプレーなので、軽やかに。かつ、この香りを皆さんにも使ってもらいたいってことだったので、万人受けするようなものに寄せております。
加来:
サインコサインという会社も、僕という人間も、万人受けしたいなと思っているので嬉しいですね(笑)。
香水とかフレグランスに慣れていない人からすると、僕なんて私なんてとか、香りがきついと思われたら嫌だなとかありそうだけど。これはたぶんそういうことなく、初心者の方というか、これから使い始めたい人にもちょうど良い香りかもしれないですね。
Haruna:
そうですね。ポイントは、加来さんがお話しくださったように、気軽に使えるところ。植物由来、天然由来のエッセンシャルオイルを使っているので、老若男女、年齢問わず使ってもらえるのが、この香りの別の意味での特徴かなと。
実際、嗅いでみてどうでしたか?最初。
加来:
自然だった。ウッ、となる感じもなく。良い意味で、空気と共存しつつ、さりげなく香る感じ。そういうふうにしたいなと思ってオーダーしたけど、一方で面白い香りなのかなと思っていて。飽きが来ない。
自分でつくったものをアピールするのも嫌ですけど、悪くないんじゃないかなと思いますね。
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Haruna:
よく香りと記憶が繋がっているって話があるじゃないですか。あれって本当に脳と神経の話で、リアルに人間に起こっていることなんです。
サインコサインのイベントとか、リアルの場とか。コーヒーも一緒ですけど、実際に会えないとしても、香りでつながるってことができる。そこがまた良いかなと。
加来:
対話のセッションとかワークショップも、オンラインでやらないこともないけど、あえて集まって空間を共にしながらコミュニケーションをアウトプットすることも多いので。そういう場面で使えるし、使っても邪魔にならないけど、ちゃんと何かが残る。
そういう使い方をしていきたいなと思っているし、みなさんにも、気分転換とかスイッチをいれるために活かしてもらいたいなって思いますね。
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Haruna:
実際に香りをつくるプロセスを一緒にやらせていただいて、加来さんの中で、つくる前と後で香りに対するイメージの変化とか、オリジナルの香りをつくるってこういうことだなって体感したことはありますか?
加来:
パッと出てくるのは、香りの中身。この香りの場合、さっきのトップノート……みたいなところそれぞれに入っている香り、例えばペパーミントとかローズマリーとか、パルマローザとか。それらの香りを感じる場面って、日々日常生活の中でも多くて。
最近はアルコール除菌が一般的になったからこそ、ポイントポイントで香りを感じることが増えているなと感じているんだけど。
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今回つくった香りに近いもの、同じものがはいっているものに敏感になった。それは香り自体にも、「ペパーミント」みたいな言葉にも。
そういうところから接続されて、「自分の言葉で語るとき、人はいい声で話す」を想起することが増えてきたなって。
Haruna:
ばっちり!記憶と連動していますね!
加来:
理念の言葉を思い出すってことは、さすがにこれだけいつも言っていればよくある。でも香りと紐づいて想起されるところ、言葉だけじゃなくて香りとセットで想起するってことが、思い出し方の立体感っていうか。マニアックな話だけど。
Haruna:
大事なことですね。
企業の中でも少しずつ、香りに注目してくれるところが増えてきているなって印象で。みんなが敏感になっているのもあるんでしょうけど。
だからこそやっぱり、オリジナルをつくるってすごく大事だなって個人的にも感じていたので。第1弾でサインコサインの香りをつくれたのは、私の中でも楽しいお仕事でした。
加来:
ちがう言葉、ちがう理念、ちがうパーパスってものに対して、どう香りが変わっていくのかってところを、ぜひ見てみたいし感じてみたいな。
Haruna:
ひとりのメンバーが自分の会社の香りを持っているってだけでも意識がつながるし、見る方向も統一される気がしていて。良い仕事だなって改めて思いました。
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Haruna:
そして肝心の、フレグランスに何が入っているのかをお伝えしておくと……
ライム/レモン/ローズマリー/ペパーミント/パルマローザ/ジェニパーベリー/サイプレス/ヒノキ
って感じです。
加来さんからいただいていたコンセプトが「シュッとしたかっこいい感じ、色は緑」だったので、お花の要素を入れるっていうよりは、スイッチがオンになって、気持ちが上がる、前向きになるみたいな。そういうものをチョイスしてつくっています。
加来:
植物が多いのかな。香りの中には、動物性の香りもあったよね。
Haruna:
動物性だとムスクとかがよくありますけど、今回は天然の植物性の香りを使っています。
なのでマスクの外側とかに使ってもらっても爽やかな香りになりますし、朝とか、大事な会議の前とか。スイッチを入れたいときに使ってもらうのが良いかなと。
加来:
僕の名前、加来幸樹は樹木の“樹”だったりするので。よく言葉には葉っぱが入っているって話とか、だからこそ木の幹、言葉の幹みたいなものを見つけようみたいな話をしていて。
意外と植物モチーフを使うことが多いなっていうのも、気付けば関連していて。
Haruna:
嬉しい、ちゃんとリンクしていましたね。汲み取れてよかったです、そこ。
これって、どこで買えるんでしたっけ。
加来:
基本的には、いまオリジナルコーヒーを売っているオンラインストア「理念で選べる小さなお店」という、理念で一つひとつのものを選んで、共感して買ってほしいなと思って運営しているECサイトで買えますよ。
あとはやっぱり直接体感して買ってもらえると良いなと思っているので、ポップアップ的なリアルイベントをするときに持って行って、販売したいなと。
Harunaちゃんと一緒にやるイベントも、これから増やしていきたいなと思っているので、そこでも。
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Haruna:
それこそ香りをつくるワークショップをやっても良いだろうし、興味がある企業さんがいれば、理念と共に香りもつくると、すごく楽しいプロセスを体感してもらえると思っています。
加来:
そうですね、ぜひ。
というわけで、今日はこのフレグランスの背景や、どんなことを考えてつくったかということを、Harunaさんを招いてお話ししていきました。
ぜひこのフレグランス自体や、自分の思想や理念を言葉や香りにすることに興味がある人は、体感しに来てもらえると良いなと思います。
今日はありがとうございました!
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< written by シンドウサクラ >