sigma6289

CGやったり、3Dプリントで作品作ってみたり、色々実験したりしています。時々教鞭も取ります。気が付けば「還暦」過ぎました。ですが、過ぎたことを悔やんでもしょうがない。まだまだ前を向いて一歩ずつ進みます。

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CGやったり、3Dプリントで作品作ってみたり、色々実験したりしています。時々教鞭も取ります。気が付けば「還暦」過ぎました。ですが、過ぎたことを悔やんでもしょうがない。まだまだ前を向いて一歩ずつ進みます。

マガジン

  • The Stick はじめました。

    念願のChapman Stickを手に入れたので、あれやこれや書いていきます。

最近の記事

Stick用ラップバー(Lap Bar)の制作

Chapman Stickの後ろ側には、プラスチック製の大きなフック状のパーツがあり、立ち姿での演奏にはこのフックをベルトに掛けて首から短いストラップで斜めに支えるようになっている。 おそらく大部分の演奏者はライブなどではこのスタイルで演奏するのだが、部屋で練習するときや自分のような特に人前でのライブなどのないアマチュアなどはこの立ち姿での演奏はちょっと面倒くさいし、立っているのも(楽器自体が重いので)腰が痛い。そのような事情で、当初より座って弾くための「ラップバー(Lap

    • Divided Pickupの制作(13)

      あれやこれや、やりたいことがいっぱいあって、悲しいことに体も頭も一つしかなく、気が付けば一年経っている。前回の記事から機材の環境がだいぶ変わり、シンセサイザを購入したり、パッチベイやらオーディオインターフェイスやらそんなに高価でないものを徐々に揃えている。 無線で接続する 最近導入したのは無線で音を飛ばすトランスミッター(とレシーバー)。Divided Pickupを使わない、単なる楽器の練習などではケーブルはちょっと邪魔。そこでエレキギターなどで使われる簡易なものを購入

      • Divided Pickupの制作(12)

        前回はピックアップ(コイル部)を作成し直したところまで来たが、その先の問題=プログラムの方が進んでいなかった。というのも、開発環境のMaxの方でピックアップからの信号を処理する際に、どうしても高音弦(1、2弦あたり)の信号処理が安定せず、音を一つ弾いているだけなのに目まぐるしく数値が変化する状態であった。原因として考えられるのは(1)高音弦の信号が弱く、それを補うためにゲインをあげるとノイズまで増幅してしまい、信号が乱れる。(2)倍音を拾ってしまい、オクターブ下の波を拾ってし

        • Divided Pickupの制作(11)

          ●更に改良する 前回(10)で一応完成という形にはなったが、一つだけ気になる点があった。下側の弦(1弦〜5弦)のコイルが1mm強、弦の中心からずれている。機能的には問題ないので気にする事もないのだが、何となくスッキリしない。ただ前回の工作、細い線のハンダ付けの苦労を考えると腰が重い。できるだけハンダ付けを楽にするために何か方法はないかと、細い線を長く取り回さないようにプリント基板を活用することを考えた。問題は基板を中に収めた時に、その厚さの分のコイルを少なくしないといけないと

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        • The Stick はじめました。
          36本

        記事

          新・コイル巻き機の制作(3)

          ●ソフトウェアの制作 機械をコントロールするには当然ソフトウェアが必要である。特にArduinoやRaspberryPiなどを使う場合には、必ず何がしかのプログラミングをする必要がある。今回は、 巻き取り軸を回す、所定の回数回す。 ガイドを所定の位置間で往復する。 というのが基本的な動きであるが、そのために所定の回数を決めたり、位置を設定したり、現在の巻き数の表示などをしなければならない。できるだけ使いやすく、キーボードを使用せずマウスだけで使える様にGUIを考えた。

          新・コイル巻き機の制作(3)

          Divided Pickupの制作(10)

          前回からだいぶ時間が経ってしまったが、計画を再開する。前回では「一応ハードウェア面はできたので、そろそろソフトウェアを」という流れだったのだが、その後入手した新しい楽器の方が弾きやすく、こちらに付けるピックアップを先に制作することにした。 ●計画 これまでの制作ではピックアップユニットが古いものだったので、ユニットを丸ごと作ることにしていたが、今回はピックアップだけを作る。問題は設置場所で、あまりスペースがない。Rolandの専用ピックアップ(Stick専用。特注か?)の写

          Divided Pickupの制作(10)

          新・コイル巻き機の制作(2)

          ●リミットスイッチの作成 前回の続き。リミットスイッチが入手できたので、引き続き制作。 スイッチをちょうど良い位置に固定するための部材を3Dプリントで作成し、設置する。ヘッドの部分が移動してこのスイッチを押すと、これ以上は行かない様にコントロールする。 Raspberry PiのGPIO、空いているポートを探す。モータードライバが使っていない番号を試していくが、使えると思ったところがもう一度プログラムを走らせると「そのポートは使用中」になる。他のポートもそうなので、原因を

          新・コイル巻き機の制作(2)

          新・コイル巻き機の制作(1)

          DividedPickupとそれを使った表現については少し横に置いといて、ピックアップ用のコイルを巻く装置を新たに制作する。既に2機の試作を行い、概ね使えるのではあるが元々少し気になっているところがあり、この際新しく作ることにした。 ●解決したい問題 問題となっている部分は、銅線を巻きながら軸に沿って振っていく部分で、簡単に済ますためにサーボモータのアームを使っていたが通常のサーボモータは回転運動なので、両端が中央部分に対して少し詰まってしまう欠点があった。 できれば綺麗

          新・コイル巻き機の制作(1)

          Divided Pickupの制作(9)

          前回の制作ではハードウェア部(ピックアップとチャンネル分岐ボックス)が完成した。次はソフトウェア側の制作に入る。TASCAMのインターフェイスからの取り込みは専用アプリで設定する。実際に制作していくのは次の段階、USBから取り込まれた音を解析し、周波数もしくはMIDIノート番号に変換するところ。さらにその数値によってビジュアルを変化させる部分である。 解析する部分はMax8を用いる。Maxは音(シンセサイザ)をコントロールするものを中心として発展してきたが、最近では映像や照

          Divided Pickupの制作(9)

          Divided Pickupの制作(8)

          ピックアップユニットが完成したので、チャンネル分岐ボックスの制作に入る。前回の制作では上手くいくか半信半疑のところもあったので、手持ちの古いHDケースを加工してプリアンプなどを収めたが、今回はそれっぽい少ししっかりした筐体を使うことにした。TASCAMのUSBインターフェイスの幅が約45cm、奥行きが21cmくらいなので、同様のサイズで重ねることを考えて探したが市販のケースではちょうどいいものは見つからなかった。しょうがないので奥行き重視で探すと、まあまあいい感じのものが見つ

          Divided Pickupの制作(8)

          Divided Pickupの制作(7)

          外注しておいた3Dプリントが届いたので制作を再開する。先日製作した2つのピックアップは前回同様パラフィンを浸潤させた。これをやると、至る所がロウだらけになるのでちょっと困るのだが、しょうがない。その他の回路部分には色分けされたリボンケーブルを予めハンダ付けしておいた。 3Dプリントされた箱のジャックやDINコネクタの穴をチェックする。少しきついところはリーマーで広げて調整する。内側は導電性塗料を二回塗り。このあたりの作業がちょっと面倒だが致し方なし。最近ではFDMタイプのプ

          Divided Pickupの制作(7)

          Divided Pickupの制作(6)

          前の試作と同様、コイルを巻いていく。銅線は0.06mm、大きい方のコイルは4,000巻きになった。今までのコイルの8,000巻きに比べて半分なのはピックアップのサイズをコンパクトにしたためであるが、正直少し不安がある。ただ巻き数は多ければいいというものでもなく、多ければ音が太くなる傾向があるらしい。どちらかというと繊細な、か細い音の方が好みなのでとりあえずこれでやってみる。ダメなら作り直すだけだ。問題は小さい方のコイル。このコイルのボビンも3Dプリンタで作っているが、銅線を巻

          Divided Pickupの制作(6)

          Divided Pickupの制作(5)

          思うところあって、再びDivided Pickupを作ることにした。前回製作したものが壊れたり問題があったわけではない。このピックアップを使って何をしようとしているのか。それは弦楽器をモーショングラフィックなどのコントローラとして使えないか。弦(音)からパラメータを作り出せないかということを実験しようとしているわけである。前回のものでStickのメロディ側5本の弦の音は無事取り込め、この方法でパラメータ化は可能であることが証明できた。問題はこの5弦を弾くのは右手の親指を除く4

          Divided Pickupの制作(5)

          Divided Pickupの制作(4)

          前回で問題となっていたオーディオインターフェイスが入荷したので、早速購入。TASCAMの16チャンネル入力。そんなに数が必要ではないのだが、10チャンネル入力などという機材はない。4チャンネル以上になるといきなり8とか16とかになる。とりあえず5本の弦だけなので6チャンネルがあればそれでもよかったのだが、今後10本の弦全部で作ることも考え、この機種にした。 入力はXLRコネクタ、いわゆるキャノンである。前回製作したチャンネル分岐ボックスと組み合わせるが、ケーブルはモノラル標

          Divided Pickupの制作(4)

          Divided Pickupの制作(3)

          前回に引き続き制作。まずは前回の検討材料であったプリアンプユニットであるが、中華製プリアンプユニットを使ってみたところ、せいぜい5倍程度にしか増幅していないようだ。ではスピーカーも鳴らせるアンプならばと、これも取り寄せてみたが今ひとつ音質が悪い。 だがここで一つ思い付いて、ソフトウェア(MAX)側でシグナルを増幅してみたところ、うまくいきそうな手応えがあった。これなら調整もしやすいので、元のプリアンプを追加で注文した。郵便で送られてくるので到着が遅い。イライラしながら待つ。

          Divided Pickupの制作(3)

          Divided Pickupの制作(2)

          さて、1つのコイルでのテストは信号レベルの問題があるとはいえ、とりあえず上手く行った。次の段階として、コイルを増やす。今回はメロディー側の5本につけてみるが、最終的には10本の弦全てに付ける計画も考えている。 まずは追加のコイルを巻く。前回のコイルの巻数は3,500巻だったが、少しでもレベルを稼ぐため4,000巻まで上げる。均等な太さに巻くのがむずかしい。途中で微妙に調整する。一本作っては端子の基板にハンダ付けする。線が細いので慎重に付けるが、それでも何度も途中で線が切れ、

          Divided Pickupの制作(2)