「アマテラスの暗号」を読んで,真名井神社/籠神社に行ってみた
真名井神社(まないじんじゃ)
「アマテラスの暗号での記載事項」
籠神社の奥宮であり,籠神社発祥の最古の神社
もともとは豊受大神(トヨウケ)を祀っており,豊受は伊勢神宮に直接遷座した
神紋が六芒星に見えるカゴメ紋である。
籠神社の8世紀までの主祭神,ホホデミには曲玉を口に含んで壺の中に吐き入れると曲玉が壺にくっついたというエピソードがある。 --> 曲玉と壺がくっついた=壺と曲玉は同じもの。
事前にでネットで調べたこと
御霊水として、「天の眞名井の水」という海部家三代目の天村雲命が神々の元から黄金の鉢にいれて持ち帰ったという伝承のある水がある。
磐座(いわくら): 神々の宿る石。眞名井神社の裏にあり,縄文時代の石斧から弥生時代の土器や勾玉も出土していることから古代から神々が祀られていたことがわかる。
昔は裏神紋としてユダヤの六芒星に似たマークを使っていたがそれと勘違いされることが多かったため,現在は三つ巴に変更されている。
参考
現地でわかったこと
由緒等
入り口に由緒が書かれた立て札がある。
豊受を主祭神として他にも伊弉諾大神(イザナギ),伊弉美大神(イザナミ),天照大御神などの多くの神が祀られている。
伊勢神宮外宮の元宮であり,吉佐宮(よさのみや)と呼ばれていた。
入り口の鳥居の裏にも「外宮六元宮吉佐官」と書かれた石柱がある。
真名井神社の御朱印は籠神社とセットで籠神社でいただくことができ,この袋の裏にも由緒が記載されていた。境内が撮影禁止だったこともあり,公式ドキュメントが配布してもらえるのは地味に助かる。
神代と呼ばれる時代から奥宮の地,真名井原にて匏(よさのみや)という名前で豊受大神を祀っていた。
第10代崇神天皇の時代に天照大御神が大和国笠縫邑から真名井原に遷座され,豊受大神とともに4年間祀られる。 --> 吉佐宮(よさのみや)という宮号がついた。(これが看板に書かれていた内容)
第11代垂仁天皇の時代に天照大御神が伊勢神宮に遷座。
第21代雄略天皇の時代に豊受大神が伊勢神宮に遷座。
ダビデの星と言われているマークはあるか?
もともとは六芒星のマークがあったらしいですが,ダビデの星と間違えられることが多かったため,現在は三つ巴マークに変更になっているそうです。
真名井の水
「天の眞名井の水」はペットボトルを持っていけば無料で汲むことができます。すごく美味しい(小並感)。
看板によるとこの水は今でも毎日伊勢神宮で豊受大神と天照大神にお供えされているらしい。
本殿
本殿の写真撮影が禁止のため,写真はないですが以下のような記載がありました。
豊受大神は月神である
真名井原の御身体は山。TODO: 藤岡山のこと?
真名井原の中心は磐座(いわくら)である。
磐座
神々の宿る石らしく,西にはイザナギ・イザナミ,東には天照大神が祀られているのが特徴。
相対する神を一体としてまつる原初の神祭りであり,縄文時代から信仰があったという説明があった。
西の磐座の左面が船の軸先のような形をしていることから神の乗り物であるとも言われているらしい。
籠神社(このじんじゃ)
「アマテラスの暗号」での記載事項
海部氏が宮司。国宝「海部氏系図」がある。
主祭神は彦火明命(ホアカリ)であり,「海部氏系図」の初代にあたる。
八世紀までは主祭神はホホデミであった。
天照大御神(アマテラス)を祀っていたことがある。
アマテラスは宮中を出た後,20箇所くらいを転々とした後伊勢神宮に祀られている。宮中を出た後にアマテラスが祀られたのが籠神社である。
豊受大神(トヨウケ)というアマテラスの食事のお世話をする神も祀られていたことがある。
現在の伊勢神宮の主祭神のトヨウケとアマテラスが祀られていたことがある唯一の神社である。
ニギハヤヒがアマテラスから授かった十種の神宝の息津鏡と邊津鏡が残っている。
籠神社についてネットで調べたこと
彦火明命(ホアカリ)が主祭神
相殿神
豊受大神(トヨウケ)
天照大神
海神
天水分神(アメノミクマリ)
祭神がかごに載って雪の中に現れたという伝承に基づいて社名を籠宮に改めた。
籠神社の社殿は最も伊勢神宮の正殿に近いと言われ、高欄に「五色の座玉(すえたま)」が配されているのも伊勢神宮と籠神社しかない。
魔除狛犬: 鎌倉時代の名作として重要文化財に指定されている。天橋立で通行人を驚かせていたため,岩見重太郎に切りつけられた刀傷が残っている。
参考
現地でわかったこと
境内での写真撮影は禁止であったため,外側からしか写真が取ることができません。
由緒
気になったところだけ抜粋しておきます。
社名が「籠宮」に変更されたのは豊受大神,天照大御神が遷座した後の奈良時代だとされている。この時に主祭神は天孫彦火明命(ホアカリ)とした。
平安時代の「延喜式」社格では山陰道唯一の大社であり,最高の社格と由緒もっている。
実際に籠神社の摂社の恵比寿神社では元主催神として彦火火出見命が祀られている。大漁満足と海上安全祈願だそうだ(兄のホアカリ(現主祭神)が海幸彦,弟のホホデミは山幸彦とよばれていることを考えると若干気になる)。
こちらの写真は撮影できなかったが,Wikipediaにも記載がある。
宝物
国宝の「海部氏系図: 名前のみ拝殿で確認可能。見れない
天照大神から賜った十種の神宝の息津鏡と邊津鏡: 名前のみ拝殿で確認可能。見れない
伝世鏡: 名前のみ拝殿で確認可能。見れない
珍彦の像
神武天皇のが九州を出発して速吸門に来た際に,水先案内人を務めた珍彦の像があります。珍彦は籠神社の主祭神ホアカリの孫にあたる人物
五色の座玉
拝殿の後ろにあるので拝殿から見るのは難しい。
駐車場の茂みから少し内部が見えるので観察することはできた。
冠嶋(かんむりじま)・沓島(くつじま)遥拝所(ようはいじょ)
籠神社からロープウェイで行くことができる遥拝所。ここからは伊勢湾を一望でき,天橋立も見ることができる。
由緒
両島(冠島,沓島)はこの神社の海の奥宮である。
籠神社主祭神である彦火明命(ホアカリ)と后神市杵島姫命(イチキシマヒメ)が降臨した。
彦火明命(ホアカリ)は豊受大神を祭り,丹後丹波を開拓した。
后神は航海安全を祈った。
天橋立について
由来
神代の昔,伊射奈岐(イザナギ)が地上の籠宮にいる伊射奈美(イザナミ)のもとに通うため,天から長い梯をかけたが,これが一夜にして倒れたものである。
股覗きすることで天橋立が天にかかっているように見える。
比沼麻奈為神社(ひぬまないじんじゃ)
真名井神社の他にも伊勢神宮外宮の元宮と言われている神社があったので行ってきました。主祭神は豊受大神です。
QRコードのサイトに飛ぶとこの内容と同じ文書が出てくる。