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📿1,300年の歴史“西国三十三所巡礼” ⑪ - 特別印(後編) -

大晦日、2022年最後の記事は、
今年、ついに満願となった
西国三十三所巡礼とさせて頂きます。

今年一年、ありがとうございました。

上記見出し画像は、琵琶湖に浮かぶ竹生島にある宝厳寺 唐門(国宝)で、大坂城の極楽橋の唐破風造部分を豊国廟へ移築したものだそうです。

前回の続きです。

1,300年「特別印」

第二十五番〜第三十番

第二十五番 御嶽山 播州清水寺
第二十六番 法華山 一乗寺
第二十七番 書寫山 圓教寺
第二十八番 成相山 成相寺
第二十九番 青葉山 松尾寺
第三十番 竹生島 宝厳寺

第二十六番は、三重塔

国宝の三重塔を「一乗寺」本堂より


第二十九番は、馬。

時に慶雲年中、唐の僧、威光上人が当山の二つの峰を望んで、中国に山容の似た馬耳山という霊験のある山があったことを想起された。登山したところ、果 せるかな松の大樹の下に馬頭観音を感得し、草庵をを結ばれたのが、和銅元年(七〇八年)と伝えられる。

松尾寺

第三十番目は、島。

琵琶湖に浮かぶ「竹生島」


第三十一番〜第三十三番

第三十一番 姨綺耶山 長命寺
第三十二番 繖山 観音正寺
第三十三番 谷汲山 華厳寺

第三十二番は、人魚。

推古天皇の御代、近江国を遍歴していた聖徳太子は湖水から浮かび出てきた人魚と出会います。人魚は「私は前世漁師であり、殺生を業としていたため、このような姿になりました。繖山にお寺を建て、どうか私を成仏させてください」と懇願しました。聖徳太子はその願いを聞き入れみずから千手観音の像を刻み、堂塔を建立したとされ、日本唯一の人魚伝説が残る寺院としてその歴史は脈々と受け継がれております。

観音正寺

寺には人魚のミイラと呼ばれるものが保管されていましたが、1993年の火災で焼失したそうで、残念です。

第三十三番は、鯉

三十三所を巡り歩いた末、谷汲に詣って本堂向拝の柱に打ち付けられてあるこの鯉を撫でると精進落となったという、古来の奇習があります。

パンフレット
本堂の前に向かい合わせで立つ柱に
打ち付けられていた鯉


満願

草創1,300年「特別印」とは違いますが、納経帳にひときわ輝く「満願之証」の記念印です。

御朱印時に満願を伝えれば、どこの寺でも(多分)寺オリジナルのスタンプを押して頂けます。

3回にわけて書いた特別印の記事は、ここまでです。1回目に書いた様に、特別印を押してもらえるのは、もうすぐ終わります。

それでは、来年も宜しくお願いします。

<了>

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