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北海道でカザフ人の妻と5人の子ども達と暮らす。旅、教育、中央アジアについて彼是を綴りま…

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北海道でカザフ人の妻と5人の子ども達と暮らす。旅、教育、中央アジアについて彼是を綴ります。

マガジン

  • 読み聞かせ記録

    日本語とロシア語のバイリンガル児たちに読み聞かせた絵本や児童文学、昔話などを紹介します。

  • はるけきカザフスタン

    妻の母国にして子ども達のもう一つの故郷であるカザフスタン。家族での滞在記や訪問を検討している人向けの情報を綴ります。

  • ウズベキスタン旅行

    2024年に家族で訪れたウズベキスタンの旅行記です。

  • ユーラシアの裏庭から

    ユーラシアの裏庭・中央アジアから見たSDGsに関わる情報をまとめています。

最近の記事

絵本読み聞かせ#9 (幼稚園にある絵本100冊)

前回の更新から随分と空いてしまった・・・ 3月末にカザフスタンに帰省する前、「3月までに幼稚園の書棚にある絵本を100冊読むぞー」と意気込んでいたが、2月末から急に失速した。 幼稚園や小学校で胃腸炎やら何やらが流行し、子ども達が全員仲良く感染した我が家は野戦病院と化していたためだ。 ここぞとばかりに甘えてくる子ども達を介抱する構図は、まるで今回紹介するバムとケロのように、いじらしさを感じるものだった。 カザフスタン行きの準備が生活に慌ただしさをもたらし、結果として60冊で

    • 【カザフスタン🇰🇿での日々】 首都アスタナ

      計画都市として、日進月歩で成長するカザフスタンの首都アスタナ。 酷暑、暴風、凍寒というステップ気候の苛烈さに晒され、開発で広がる人工的な風景が無機質さを醸し出し、観光はおろか居住にも不向きに見えてしまう。 その一方で、観光地やアトラクション、巨大なショッピングモールに行くと懐の深さも感じられる。 この記事では、首都アスタナの彼是とその名所について写真を中心に紹介します。 アスタナについてソ連が崩壊し、カザフスタン共和国が独立してしばらくはアルマトゥが首都だった。1997

      • 【カザフスタン🇰🇿での日々】  至福のバーニャ

        妻の実家に帰ると、必ず連れて行ってもらう場所がバーニャだ。 ロシア式サウナ=バーニャ(カザフ語では「モンシャ」)が生活文化として定着しているカザフスタンでは、老若男女問わず、人々は年がら年中バーニャに通う。 日頃の疲れを癒す休息の場であり、家族や友人と穏やかなひとときを過ごす社交の場であり、己の限界まで湯気と汗に塗れる鍛錬の場であるバーニャ。 滞在中、義父母が「バーニャに行こう」と言ってくれると、心が躍り出す。 日本でもサウナブームが巷を賑わし、バーニャの魅力を伝える

        • 【カザフスタン🇰🇿での日々】  ベシュバルマック

          「5本の指」を意味する肉料理ベシュバルマック。 カザフ民族にとって(そして隣国のキルギス人にとっても)、草原で遊牧生活を営んでいた時代から伝わる伝統の一品であり、来客や祝いの席では必ず振る舞われる至高の料理だ。 名前は、フォークやスプーンを使わず、手で食べることに由来する。 作り方や味付け、肉の茹で方は家庭によって異なる。 母から娘へ伝えられ、また改良される味が何代も先へと続いていくそうだ。 本記事では、個人的な体験に基づいて、ベシュバルマックをはじめてとするカザフス

        絵本読み聞かせ#9 (幼稚園にある絵本100冊)

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        記事

          【カザフスタン🇰🇿での日々】 アルマトゥとチャリン・キャニオン

          「ここ、ヨーロッパやん・・・」 12年前に初めてカザフスタンを訪れ、アルマトゥを観光したときに抱いた感想だ。12年経っても、最初に受けた印象は変わらない。そして訪れる度に街が進化していく様子が見てとれる。 人口159万人を擁するアルマトゥは、1998年に首都がアスタナに移転するまで、カザフスタンの首都だった。現在でも、教育・経済・文化の中心であり、日本人を含め海外からの来訪者にとっても玄関口となる重要な都市である。 中心街は碁盤の目状に整備され、歩道は広く歩きやすい。街

          【カザフスタン🇰🇿での日々】 アルマトゥとチャリン・キャニオン

          【家族7人20日間のウズベキスタン🇺🇿旅行】 #5 再びタシケント

          4月26日から5月15日まで敢行したウズベキスタン旅行について全5回にまとめました。カザフ人の妻と子ども5人(長女9歳、次女7歳、長男5歳、次男2歳、三男7ヶ月)と共にウズベキスタンを約2,000km旅して得た様々な事象と心象を綴っています。 <旅の日程> 4月26日〜5月1日朝@タシケント 5月1日〜5日午前@サマルカンド 5月5日午後〜9日朝@ブハラ 9日夕〜12日夕@ヒヴァ 13日朝〜15日昼@タシケント 前回の記事はこちら↓ 本記事は、「#5 再びタシケント」と

          【家族7人20日間のウズベキスタン🇺🇿旅行】 #5 再びタシケント

          【家族7人20日間のウズベキスタン🇺🇿旅行】 #4 ヒヴァ

          4月26日から5月15日まで敢行したウズベキスタン旅行について全5回にまとめました。カザフ人の妻と子ども5人(長女9歳、次女7歳、長男5歳、次男2歳、三男7ヶ月)と共にウズベキスタンを約2,000km旅して得た様々な事象と心象を綴っています。 <旅の日程> 4月26日〜5月1日朝@タシケント 5月1日〜5日午前@サマルカンド 5月5日午後〜9日朝@ブハラ 9日夕〜12日夕@ヒヴァ 13日朝〜15日昼@タシケント 前回の記事はこちら↓ 本記事は、「#4 ヒヴァ」として、5

          【家族7人20日間のウズベキスタン🇺🇿旅行】 #4 ヒヴァ

          【家族7人20日間のウズベキスタン🇺🇿旅行】 #3 ブハラ

          4月26日から5月15日まで敢行したウズベキスタン旅行について全5回にまとめました。カザフ人の妻と子ども5人(長女9歳、次女7歳、長男5歳、次男2歳、三男7ヶ月)と共にウズベキスタンを約2,000km旅して得た様々な事象と心象を綴っています。 <旅の日程> 4月26日〜5月1日朝@タシケント 5月1日〜5日午前@サマルカンド 5月5日午後〜9日朝@ブハラ 9日夕〜12日夕@ヒヴァ 13日朝〜15日昼@タシケント 前回の記事はこちら↓ 本記事は、「#3 ブハラ」として、5

          【家族7人20日間のウズベキスタン🇺🇿旅行】 #3 ブハラ

          【家族7人20日間のウズベキスタン🇺🇿旅行】 #2 サマルカンド

          4月26日から5月15日まで敢行したウズベキスタン旅行について全5回にまとめました。カザフ人の妻と子ども5人(長女9歳、次女7歳、長男5歳、次男2歳、三男7ヶ月)と共にウズベキスタンを約2,000km旅して得た様々な事象と心象を綴っています。 <旅の日程> 4月26日〜5月1日朝@タシケント 5月1日〜5日午前@サマルカンド 5月5日午後〜9日朝@ブハラ 9日夕〜12日夕@ヒヴァ 13日朝〜15日昼@タシケント 前回の記事はこちら↓ 本記事は、「#2 サマルカンド」とし

          【家族7人20日間のウズベキスタン🇺🇿旅行】 #2 サマルカンド

          【家族7人20日間のウズベキスタン🇺🇿旅行】 #1 タシケント

          4月26日から5月15日まで敢行したウズベキスタン旅行について全5回にまとめました。カザフ人の妻と子ども5人(長女9歳、次女7歳、長男5歳、次男2歳、三男7ヶ月)と共にウズベキスタンを約2,000km旅して得た様々な事象と心象を綴っています。 <旅の日程> 4月26日〜5月1日朝@タシケント 5月1日〜5日午前@サマルカンド 5月5日午後〜9日朝@ブハラ 9日夕〜12日夕@ヒヴァ 13日朝〜15日昼@タシケント 本記事は、「#1 タシケント」として、4月26日から5月1日

          【家族7人20日間のウズベキスタン🇺🇿旅行】 #1 タシケント

          絵本読み聞かせ#8 (幼稚園にある絵本100冊)

          4歳の長男は、絵本マイスターである。 これは小学校入学前までに絵本1,000冊に挑戦するという札幌市が企画する幼児向けプログラムで、昨年の2月から始め11月ごろに認定された。 同じ絵本を何回読んでもカウントに含めて良いため、厳密に1,000冊読んだわけではないのだが、300冊・500冊・800冊という節目ごとに缶バッチが貰え、1,000冊(というか回)読破したら記念品や賞状を頂戴できるので、子育ての一つのベンチマークとして、ワクワクしながら取り組んだ。 ただ1,000回読んだ

          絵本読み聞かせ#8 (幼稚園にある絵本100冊)

          絵本読み聞かせ#7 (幼稚園にある絵本100冊)

          幼稚園にある絵本は、気軽に借りることができる。 noteに書き綴っている絵本達は、大抵家に持ち帰って読んでいるものだ。 (つまり、幼稚園では他にも読んでいる・・・読み手にとってはもはやお経に近い) 絵本の読み聞かせは、主に3番目の長男(4歳)に行なっている。 すると、4番目の次男は俺にも聞かせろと寄ってくるし、小学生の長女と次女は何となく耳をそば立てている。 こうした状況なので、手当たり次第に読むよりは、長く読まれているもの、文学的に優れたもの、小学生にも読み応えのあるも

          絵本読み聞かせ#7 (幼稚園にある絵本100冊)

          絵本読み聞かせ#6 (幼稚園にある絵本100冊)

          100冊読破に固執して子どもの反応をおろそかにしないようにしたいけれど、読めば読むほど自分が絵本の世界にのめり込んでいる気がする。 幼少期に親に読んでもらった絵本に懐かしさを感じながら、これまで読んだことのない絵本との出会いに喜びと感謝を抱きながら。 字数少なくまとめることを意識しているせいか、読み聞かせながら要約や何かインサイトはないか考えながら読んでいる。 今回読んだ中では、『雪の写真家 ベントレー』が一番おすすめです。 #21 マイク・マリガンとスチームショベル

          絵本読み聞かせ#6 (幼稚園にある絵本100冊)

          絵本読み聞かせ#5(幼稚園にある絵本100冊)

          3月までに幼稚園にある絵本100冊の読破を目標に、子ども達に読み聞かせを進めている。 実際の冊数は30冊を超えたものの、noteの更新が途絶えていたので、書き綴ります。 いつも、何度でも思うことだけれど、絵本は本当におもしろい。 #11 ゆきのひのおくりもの 中国民話の再話である本作は、「情けは人のためならず」を心温まる物語で伝える訓話と言えるのかな。 諺で伝えるより、こうした物語を通じて親子で一緒に学んだり、人に優しくすることが周り巡って自分に還ってきた時に「これがそ

          絵本読み聞かせ#5(幼稚園にある絵本100冊)

          絵本読み聞かせ#4(幼稚園にある絵本100冊)

          育休を取り始めて4ヶ月。 親子が一緒に登園し時間を過ごす幼稚園に通っていることから、ここ数ヶ月平日の昼間はほぼ毎日のように我が子達と幼稚園で過ごしている。 自然の中にあり、園舎も開放的にデザインされているため、子ども達は園につくや否や大声をあげて遊び回ったり、自分の興味に沿った活動を行ったりする。 目標やルールが掲げられているわけではなく、子ども達は関わり合いを通じて、良心に耳を傾けながら集団や他者の理を知り、自分を見つめ学んでいく素晴らしい場所だ。 親も子どもと一緒に遊ん

          絵本読み聞かせ#4(幼稚園にある絵本100冊)

          読み聞かせ絵本#3 (ビジネスパーソン向けをチョイス)

          以前のnoteで紹介した『絵本のちから』の中で、河合隼雄さんはじめ著者の方々は、異口同音に「ビジネスマン(大人)こそ絵本を読んでほしい」と力説していた。 言葉を連ねて説明されるより、1枚の絵を見ることで魂を揺さぶるようなメッセージを読み取ることができるからなのだろう。 今回は、自分が読み聞かせをしてきた絵本から、ビジネスパーソンの琴線に触れそうなものという観点からいくつかピックアップして、感想をまとめてみます。 内容・オチまで書いているところご了承ください。 もぐらと

          読み聞かせ絵本#3 (ビジネスパーソン向けをチョイス)