Helveticaの長すぎるノック
amazonのレビューを見ると概ね評価の高い伊東屋のHelvetica 4in1だが、ことノックに関しては評価が低い。
というか、評価が低いレビューにはノックに関することがまず書かれている(ホントーか?)。
「ノック部分が長過ぎて無様だ」とか「リリースボタンを押したらノックがどこかに飛んでいってしまった」と言ったレビューをよく目にするが、これはおそらく、無様だとか恥ずかしいと言われ続けたノックがリリースされた時を待って家出をしたのではないかと思う。
かわいそうに
ちなみに僕はHelveticaの長すぎるノックがけっこう好きである。
もちろん初めて見た時には、異様に長いなと思ったし、せめて長さが今の2/3程であったならと思った。
改めてHelveticaを手に取り、その長すぎるノックを見てみる。
ノックしてみる。
短くなったノックを見てみる。
少し離れて全体を見てみる。
なんだか、冬の寒い朝に布団から出たばかりの僕のように首を縮こませている。
リリースボタンを押して、もう一度全体を見てみる。
軸から飛び出したノックはスッと伸びていて、軸全体にスマートな印象を与えている。
口金の角度は深いので軸の太さの割にずんぐりした印象なのだが、軸に比べてやや細いノックは口金以上に長く、全体をすっきりした印象を与えている。
ノックした状態とは、雲泥の差だ。
ノックの長すぎるHelveticaは大変美しい。
rOtring 600 3in1にもノック(?)がついている。
ローレット部分で終わりにしとけば良いのに、ノックできないノックがついている。
もしかしたら、長すぎるノックを持ったHelveticaが羨ましすぎるのではないかと思うのだが、どうだろう?