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「海に眠るダイヤモンド」を再視聴してポスト國村隼を考える

妻は連続ドラマを毎週ちまちまと見るのが苦手なようで、放送が終わってから突然録画していた放送を一気見し始めたりする。
そんな妻が昨年放送されたTBSのドラマ「海に眠るダイヤモンド」の一気見を始めて、私もたまに横に座って見たりする。

私の方はあらすじを知っているので、忘れているところを思い出したり、気付かなかった発見をしたり。あとは役者の演技に目が行く。

親子役の宮本信子と美保純と尾美としのりは「あまちゃん」組だと気付く。
そう言えば、「おちょやん」の主人公を演じた杉咲花が演じる朝子に深く関わる鉄平(神木隆之介)と虎次郎(前原瑞樹)は「らんまん」組だ。

杉咲花は好きな男(鉄平)といるときの幸せそうな顔、仕事をするときのキビキビした顔、寂しそうな顔、つまらなそうな顔など、何気ない表情の変化が凄い。同じ人とは思えないほどだ。たくさん出演している上手い役者の中でも飛び抜けているように見える。

そう言うと妻が、國村隼も凄いよと言われて、確かにそうだと思う。ベテラン炭鉱夫の親父役の彼は大したセリフもない。「おい!」とか。だがそのちょっとしたセリフ、表情、動きだけで空気を作る。何より格好よく見える。

國村隼ももう70歳近い。彼の演技がどんなに凄くてもいつまでも彼に頼ることはできない。
こう言う演技ができる次の世代の人って誰だろうと言う話になった。まず仲野太賀を思いついたが、ちょっとまだ若すぎる、アラフィフくらいで誰かいないか。
オダギリジョーと言うと、妻から「いいけど、彼は仕事選んでる感じよね。あんまり出てこない」と言われる。
それでもうしばらく考えて、阿部サダヲと言うと、今度は妻も納得してくれた。
なので我が家のポスト國村隼は阿部サダヲに決定
そう言えば國村隼はオードリー、芋たこなんきん、カーネーションなど、朝ドラにけっこう出ているけれど、阿部サダヲは出ていない気がする。大河(いだてん)では主人公をやっているので、NHKと縁がないわけではないと思うが。

このドラマの役者で、あと気になったのは斎藤工。炭鉱の島から一歩も出たことのない炭鉱夫のおっさんが、こんなに色っぽいのはおかしいだろう。

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