sigefuzi

音楽、旅行、仏像などに興味津々の90年代生まれ。現在はインド旅行記や音楽レビューを鋭意更新中。

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音楽、旅行、仏像などに興味津々の90年代生まれ。現在はインド旅行記や音楽レビューを鋭意更新中。

マガジン

  • 在野のグッドほとけ-自分だけの仏像を見つける旅

    国宝や重要文化財ではないが、心に残った仏像を紹介するマガジン。現代の仏像が多め。みなさんが「自分だけの仏像」を見つけるお役に立てれば最高です。

  • 音楽レビュー

    勝手に楽曲をレビューします。 内容は各タイトルをみてください!

  • カオス!インド旅

    かつてのインドへの旅行(2016年ごろ)を記事にします。

最近の記事

日本人から見たトルコ料理あれこれ

2024年8月、トルコを旅行した。誰が呼んだか知らないが、世界三大料理のひとつとされるトルコ料理。意外とみんなどんな料理があるか知らないんじゃなかろうかと思い、備忘も兼ねて記録しておく。 ①メゼの盛り合わせとパントルコで一番お世話になった料理。ほとんどの店でとりあえず頼んだのが「メゼの盛り合わせ」だった。メゼは冷たいおつまみのことで、トルコの人からすると飲み会のスタート時に頼むものだ。フムス(ひよこ豆のペースト)や、なすをつぶして煮たもの、トマトベースの煮物やヨーグルトなど

    • 在野のグッドほとけ#3 名古屋-新四国八十八ヵ所巡り

      名古屋・覚王山駅の北に日泰寺というお寺がある。タイ語が色々なところに書かれた珍しいお寺で、国内の寺院では面白い立ち位置で存在している。ただ今回はその周辺で昔から行われている(ちょっとカオスな)「覚王山新四国八十八カ所霊場巡り」を取り上げたい。 覚王山新四国八十八カ所霊場巡りとは新四国八十八ヵ所巡りは、日泰寺の参拝者を増やすために明治頃に始められた。四国の八十八ヵ所巡りに見立てた札所(お堂)を日泰寺周辺に作り、再現した「ミニ四国」を順番に回ることで、功徳を積もうというものだ。

      • 2023年 印象に残ったライブの記録と最高のフェスを見つけたこと

        2023年に見に行ったライブの中で特に印象に残ったものをピックアップして残す。ちなみに動画はたいてい参考映像で、当日のものではない。 1/15 失われない音楽祭@梅田Shangri-La2023年春の解散を発表したbonobosと、4年ぶりに復活した天才バンド(TENSAIBAND BEYOND)のツーマン。終わりを迎えるバンドと、復活を(何でもないような顔で)果たしたバンドが「失われない音楽祭」というタイトルでライブを行った。天才バンドは「BPM」などの未発表曲を中心に高

        • 草原のマッチポンプ-モンゴル旅トイレ事情

          2023年の夏は1週間ほどモンゴルへ。遊牧民のゲルにホームステイして、実際の暮らしを体験させていただいた。その内容はまた記事にするとして、忘れてしまいそうな小さなことを帰りの飛行機で書く。 草原のトイレ事情昔、ある人は言った。「はぁーテレビも無ェ、ラジオも無ェ、くるまもそれほど走って無ェ」と。モンゴルの遊牧民の方々は、草原にゲルという伝統的な家(大型テントのようなもの、移動可能)を建てて暮らしている。意外にもテレビがあり、車もあり、4G電波もあり、ソーラーパネルで発電した電

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        • 在野のグッドほとけ-自分だけの仏像を見つける旅
          3本
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        記事

          ベトナムでヌルヌルになった大学生の備忘録

          2018年4月、俺はベトナム・ハノイにいた。現地で友人と合流する手はずだったが、航空機の時間が合わず、12時間以上も先についてしまった。まずは滞在先を確保しなければならない。拙い英語でバックパッカーの聖地「ゴーフィン通り」に宿をとる。 勝手に修理されるサンダル通りを抜け、車通りのある道路に出る。ハノイ大教会を横目に「地球の歩き方 ベトナム」をめくり、次の行き先を考える俺。妙な気配を感じ足元を見ると、なぜか知らないベトナム人に修理されている俺のサンダル。焦る日本人、笑うベトナ

          ベトナムでヌルヌルになった大学生の備忘録

          なんか「チルの時代」らしいね

          らしいよ。 「チル」に関連するものが流行してる最近この本読んだんだけど、今流行るものって「チル(=落ち着いてまったりすること)」がひとつのトレンドになってるとか。それで色々と合点がいった。なんかやたら増えてるシーシャ専門店、突如巻き起こったサウナブーム、昔は「オフシーズン」だった冬キャンプの流行。これ全部チル目的か。 サウナってあの暑い時間じゃなくて、その後外の空気にあたってる時間が「整う」とか言って愛されてる気がするし、冬キャンプは焚き火を囲んでボーッとする時間を楽しみ

          なんか「チルの時代」らしいね

          在野のグッドほとけ#2 鳥取県倉吉市 三佛寺投入堂の仏像

          重要文化財などに指定されている昔の仏像ではなくあまり注目されていなけれども、味わい深く最高な現代の仏像を紹介する企画。第二回は鳥取県倉吉市で出会ったホトケたちを紹介します。 三佛寺(輪光院)・十二支地蔵国宝・投入堂で有名な三仏寺の境内寺院である輪光院におかれた12体の地蔵菩薩。それぞれが干支を表していて、なんとも面白い。赤子のようにふくよかなお顔で、それぞれの動物と接しているのだが、仲が良さそうなものも悪そうなものもあったりする それぞれの表情は実にコミカルで、穏やかな微

          在野のグッドほとけ#2 鳥取県倉吉市 三佛寺投入堂の仏像

          インド旅行記③ブッダガヤはどうぶつ王国だった

          前回のあらすじ~コルカタでブッダガヤ出身のインド人(?)に送り出された俺たちは、彼が最後に言い放った「DON`T forget!!!ラチミゲストハウス!!!」という言葉をかみしめながらブッダガヤ行きの電車に乗った。そしたら電車が魔境だった。謎の7人のインド人に囲まれながら、灼熱の車両で耐えのしのんで何とかブッダガヤに到着。 ラチミゲストハウスを探せはるばる来ましたブッダガヤ。ここは仏教の四大聖地のひとつで、お釈迦様が菩提樹の下で悟りを開いた場所だという。仏像マニアの筆者とし

          インド旅行記③ブッダガヤはどうぶつ王国だった

          インド旅行記②世界の車窓から~カオス編~

          コルカタ3日目の朝。そもそも今回の旅の目的は、あのガンジス川に面した階段で多くの人が沐浴をしている"インド"な街、バラナシへ行くことなので、電車のチケットを取る必要がある。コルカタからバラナシはおよそ700km離れているし、旅程には余裕があるので、ブッダが悟りを開いたというブッダガヤで一泊する計画だった。 チケットの取得に超苦戦最初は全く渡り方が分からなかった交通ルール全無視の車道も渡れるようになってきた俺たちは、朝一でチケットセンターへ向かう。朝ごはんはやっぱりカレーだ。

          インド旅行記②世界の車窓から~カオス編~

          インド旅行記①ビビりながらのインド初日~2日目

          2016年に初めてインドに行った。友達と3人で(俺、男、女の3人)。当時のメモや写真が出てきたので、どんな旅行だったか振り返っていきたい。「人生観を変える」なんて体験はなく、ひたすらエネルギーが溢れているカオスな場所だった。 1日目:空港で待ち合わせ出来ない情報弱者、24時のインドで宿泊難民関空発、クアラルンプール行き。インドに行くにはどこかでトランジットしなければならない。2016年時点の俺は海外旅行といえば台湾ぐらいしか行ったことが無く、しかもスマホはドコモのアンドロイ

          インド旅行記①ビビりながらのインド初日~2日目

          【アジアの音楽】2023年1月~3月の新譜をレビュー

          前回の邦楽春の新譜祭りに引き続き、今度はアジアの音楽でこの三ヶ月に発表されたもの勝手にレビューしちゃいます。油断したらインドの話ばっかりしちゃうので、抑え目で… 【台湾】Yokkorio「Destoroy」惜しまれつつも解散したインディポップバンド「The Fur.」のヴォーカル・柚子のソロプロジェクトであるYokkorio。現在deca joinsのUSツアーにサポートアクトとして帯同している彼女から、うれしい新譜の発表があり。フォーキーでドリームポップな夜の気配が漂う一

          【アジアの音楽】2023年1月~3月の新譜をレビュー

          【邦楽】2023年1月~3月の必聴新譜を勝手にレビューする

          2023年の1~3月までにリリースされた新譜で、『これは聴いとけ!』なものをチョイスして勝手にレビュー。 SADFRANK 1stAlbum「gel」  衝撃作。苫小牧のインディーロックバンド・NOT WONKのフロントマンである加藤修平の初ソロアルバム。NOT WONKでのパンクロックサウンド×英詞のヴォーカルという形式の強い音楽性とは対象的な、「日本語詞で多くのジャンルを横断した、作家性の強い作品」という印象。コアメンバーとしてベース・本村拓磨(ゆうらん船/ex.カネコ

          【邦楽】2023年1月~3月の必聴新譜を勝手にレビューする

          在野のグッドほとけ#1 般若寺、上海、赤山禅院、修善寺

          国宝や重要文化財ではないけれど、なんとなく心に残った仏像を紹介する在野のグッドほとけ(ざいやのぐっどほとけ)という記事を書いてみようかな、と思って早半年。ようやく記事に出来るくらいのほとけ写真が集まった。そもそも仏像にはまったのは高校の日本史の先生がいかに薬師寺の日光菩薩・月光菩薩の腰がエロいか熱弁しているのを聞いてからだが、そこから数えると10年以上たっていることになる。 高校でに仏像沼にはまり、大学では仏像や仏画などお寺のボランティアガイドをするサークルに入って、色々な

          在野のグッドほとけ#1 般若寺、上海、赤山禅院、修善寺

          絵画の展示販売会、思ったより圧がすごい

          7月某日、前々から興味のあった絵画の即売会に行ってみた。自分で絵を持ってみたいというのもあったが、何よりその手のイベントに行ったことがなかった。好奇心先行でたどり着いた会場。しかし、何か思っていたのと違った スタッフの圧が強い会場に入る。レイアウトは美術館とよく似ているが、全ての作品に価格の記載がある(一部はスタッフにお尋ねください方式)。値段としては大体50万~150万くらい。ただ、それ以上に美術館との大きな違いがあった。とにかくスタッフがついてくるのだ。延々と話しかけて

          絵画の展示販売会、思ったより圧がすごい

          幽霊とか妖怪とか

          夏場のお化け番組で、河童がうつる時がたまにある。そういう時、父親は遠くをみながら「昔はよう見かけたけどなぁ」と誰に聞かせるともなくつぶやく。高校生くらいの頃は「おるわけないやん!」とか突っかかってたけど、今はもう慣れてしまってノーリアクションだ。 いや、おるわけないんやけど。 でも、根拠を出せといわれると弱い。 いたらちょっと楽しそうではある。 自分が小さな子供だった頃、八尾にあった母方のおばあちゃんの家は女の幽霊がいるといわれていて、2階より上にはあげてもらえなかった。

          幽霊とか妖怪とか

          思い出のマイナス補正

          昔やって面白かったゲーム。久々にやってみるとあんまりハマらなくて20分ぐらいでやめてしまう。面白さが思い出の中で強化された「思い出補正」だったのだろう。誰もが知る名作なら今やっても面白いけど、小学生ぐらいの頃個人的にはまっていたマイナーゲームだとこういうことがある。他にも、今食べる駄菓子は思い出の中の駄菓子ほど美味しくなかったりとか。 「思い出補正」に加えて「初めての経験なんでも最強」というのもあるから、どのジャンルでも一番好きなものを大人になってから更新するのは難しい。映

          思い出のマイナス補正