【ありがとう!スクスタ】スクスタが果たした「3つの役割」を語る
2023年4月30日
ラブライブ!公式より衝撃の発表がありました。
ゲームアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル オールスターズ」が、2023年6月30日をもってサービスを終了するというのです。
先日、「スクフェス2」がリリースされたばかり。
私もプレイしましたが、500曲以上のラインナップがあり、プレイするだけでみるみる溶けるように時間が過ぎてしまい、あまりの怖さに最近はプレイしていません。
それでも、スクスタはいつも通りプレイを続けています。
主にメインストーリーとイベントストーリーを見るだけですが、それが楽しい。
キャラクターたちが画面の中で躍動する姿を見るだけでも、本当に好きなのです。
ゲームをプレイしている、というよりも、小説を読んでいるような、映画やドラマを見ているような感覚です。
普段から仕事や家事に忙しいので、短い時間しかゲームを楽しむことができません。
プレイするのは、通勤時やお昼に食事をしながら、といった程度。
それでも、ストーリーを見るだけでリラックスできます。
リリースされてから約3年半。
すべての機能を楽しんだわけではないですが、自分なりに楽しむことができたし、その楽しみ方が今の生活スタイルに合っていたのだと思います。
ただ、このゲームに対する世間の評価は必ずしも私と同じという訳ではありません。
何度も「サ終の危機か?」という噂が流れ、途中でゲーム開発メーカーが変わったりもしました。
それに、今後を見据えるとスクフェス2がリリースされたばかりですし、シリーズ初のバーチャルアイドル「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」を描く「Link!Like!ラブライブ!」も控えています。
本格リリースを前にアーリーアクセス版がリリースされましたが、私はまだプレイしていません。
シリーズとして「次」を見据えていかなければならない。
寂しいですが、次の世代へバトンタッチする時期に来ているのかもしれません。
スクスタ公式のコメントによると、「スクスタとしての役割」として3つの項目を挙げています。
この3つの要素をどのように感じ、どのように楽しんだか。
今回は、スクスタとはどんなゲームだったかを、この3つの項目に沿って語ってみようと思います。
グループの垣根を超えた「クロスオーバー」
スクスタ3つの役割のひとつ目は、作品間のクロスオーバーです。
アニメ「ラブライブ!」でμ'sの活躍を描き、続く「ラブライブ!サンシャイン!!」はその数年後という設定で描かれました。
明確に何年後かは明らかにされませんでしたが、μ'sとAqoursのメンバー同士がアニメ内で交わることはありませんでした。
しかしスクスタの世界は、アニメの世界とは完全に分かれた「パラレルワールド」。
μ's、Aqoursと、新しく登場した虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーを交え、皆が仲良く交流しながらお互い切磋琢磨する姿が描かれました。
例えば、似たもの同士で仲良しの穂乃果ちゃんと千歌ちゃんがはしゃいでいると、二人まとめて海未ちゃんに怒られたり。
食いしん坊の花陽ちゃん、花丸ちゃん、エマちゃんが美味しそうにご飯を食べていたり。
アニメで「花陽ちゃん推し」を公言していたルビィちゃんも、スクスタの世界では花陽ちゃんと仲良しだったり、「エリーチカ推し」のダイヤちゃんが雑誌の企画で絵里ちゃんへ匿名で投書するもバレバレだったり。
アニメでは見られない、作品同士、グループ同士の交流を楽しむことができました。
これが本当に尊い。
計30人のスクールアイドルが一同に会しても、いがみ合ったりすることなく、お互いをリスペクトし合い、本当に仲良し。
そんな姿を見ていて、本当に癒されました。
特にイベントエピソード。
計6人のスクールアイドルが毎回ランダムで集い、その季節ごとのイベントを楽しむストーリーが毎回楽しみでした。
今のところ全てのイベントをコンプリートするほど好きなんです。
スクフェス2ではグループごとのストーリーが展開されるようですし、Link!Like!ラブライブ!は蓮ノ空が主人公ですから、他のグループは出てこないでしょう。
スクスタが終わってしまうと、最も尊く、癒されるグループ間のクロスオーバーが見られなくなってしまう…。
そこが、最も寂しい点です。
ニジガクメンバーとの出会い
スクスタの2つ目の役割は、このアプリの主人公である、ニジガクメンバーとの出会いです。
アプリが発表される前、2017年に「パーフェクトドリームプロジェクト(PDP)」として、μ's、Aqoursに続く新たなスクールアイドル「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の展開が発表されました。
最大の特徴は、メンバーそれぞれがソロでパフォーマンスすることが中心というところ。
グループ間のクロスオーバーが実現したストーリーに、新たに仲間としてニジガクの9人が加わりました。
メインストーリーはニジガクメンバーが中心となって進みます。
プレイするうちに、彼女たちがどんな女の子なのかだんだんわかってきました。
そして、CGで描かれるライブでのダイナミックなステージ。
最初のうちは何度も曲をプレイしますから、曲の特徴やダンスまですっかり覚えてしまいました。
スクスタリリースから数か月後。
かなりゲームもやり込み、ニジガクメンバーのパフォーマンスも覚えた状態で迎えた、2020年1月のラブライブ!フェス。
私は2日目のみ現地参加だったので、全メンバーのパフォーマンスを見ることができませんでしたが、ずっとゲームで見てきた曲を生で堪能しました。
バラードに乗せて清楚なパフォーマンスのしずくちゃん。
大草原の中、心温まる歌とダンスを見せてくれたエマちゃん。
元気いっぱいに登場し、「♪宿敵〜、ライバル〜♪」とゲームそのままの振りがコミカルなかすみん。
ノリノリのダンスで度肝を抜かれた愛さん。
そして、立ち上る火柱に囲まれてパワフルなステージが衝撃的だったせつ菜ちゃん。
ステージ経験は浅いものの、先輩たちに引けを取らないステージ。
何より、伸び代を感じられるパフォーマンスでした。
忘れてはいけないのが、9人(当日は鬼頭明里さんが欠席だったため8人)揃ってのパフォーマンスとなる「TOKIMEKI Runners」と「Love U my friend」。
その後もこの2曲が、彼女たちにとってかけがえのない曲になっていきます。
今までこの2曲にどれだけ胸を熱くさせられたか…。
元々、ニジガクはスクスタだけで展開される予定だったようです。
数多くのスマホゲームが展開される流れに合わせるように、ゲームのみでラブライブ!の世界観を表現しようとした、新たな挑戦だったと思います。
しかし、ラブライブ!人気に押されたのか、売り出し方を軌道修正したのか、スクスタのリリースが遅れた影響かは分かりませんが、後にアニメ化が決定。
ゲームの中で躍動していたメンバーがアニメになる!
いつも同じポーズしか取らない彼女たちの、様々な動きや表情を楽しむことができました。
アニメでは、主人公である「あなた」を具現化したような、スクールアイドルを応援しながら支える「高咲侑」が登場。
彼女を中心に、ゲームとは一味違ったストーリーを見せてくれました。
侑ちゃんを演じる矢野妃菜喜さんの「ヒトリダケナンテエラベナイヨー!」という言葉も一世を風靡し、遂には曲の中にも出てくるパワーワードになりましたね。
時を同じくして、スクスタ内に新メンバーが登場。
まずは意固地な生徒会長、三船栞子がメンバー入り。
その後、一見イケイケなお嬢様、鍾嵐珠(ショウ・ランジュ)と、音楽一家出身の天才コンポーザー、ミア・テイラーが仲間に入りました。
3人が加入するまでのストーリーは物議を醸し、正直、大歓迎されたとは言い難いシチュエーションでした。
それについては今後ゆっくり語りたいと思います。
ゲームとしての面白さ
3つ目の役割は、ゲームの面白さ、そして際立つ美しいCGの演出です。
スクスタのゲームジャンルは、「リズムアクションRPG」。
音ゲーの要素が強いスクフェスとは違い、キャラを成長させてより難しい曲へ挑む、RPGの要素が強いゲーム。
ガチャやイベントでキャラをゲットし、成長アイテムを使った「特訓」でキャラを強くしてゆく。
強化したキャラで属性ごとにデッキを組み、ライブをクリアするという流れです。
ライブはリズムアイコンが流れてきてタップする「音ゲー」と一緒ですが、1曲に対しいくつかの「課題」が用意されています。
その課題をクリアしないとスタミナが激減。0になるとゲームオーバー。
課題をクリアするには、その課題に強いタイプのキャラをデッキに加えなければいけませんし、どの課題が来てもいいように、各属性で様々なタイプのキャラをゲットし、成長させなければいけません。
デッキは3人ずつ3組に分かれる編成。
「作戦」と称して、ライブ中にその3組を切り替えることができるのです。
例えば、獲得ボルテージの目標値が設定された課題では、よりボルテージを獲得できるキャラを固めて、課題に差し掛かった時にその組を選択、ボルテージを獲得する。
スタミナが減ってきたら、スタミナ回復と防御が得意なキャラにチェンジし、スタミナを回復させる、など。
スタミナはプレイしている最中ずっと減っていきますから、どこかのタイミングで回復は必要。
さらに、一定のゲージを貯めて発動させるとより多くのボルテージを稼げる「SP」というボムみたいな演出があり、ゲージを貯めるのが得意なキャラがいるのでデッキに編成し…と、実に様々なデッキを組み、作戦を展開することができました。
音ゲーは個々のスキルで点数を稼げるゲームですが、スクスタはより多くの優秀なキャラを集めて強化し、それらをうまく編成して進めていくゲーム。
スキルよりも頭を使うゲームだと思います。
サッカーゲームで例えると、スクフェスが「ウイイレ」のようなピッチ上のプレイヤーを動かすゲームなのに対し、スクスタは選手を育成、フォーメーションを組んで試合に臨む「サカつく」のようなゲームではないでしょうか。
私は普段からあまりゲームをプレイせず、課金もしません。
メインストーリーやイベントストーリーを読むのが好きなので、最近はそれに特化した楽しみ方しかしませんでした。
強くなくても、ストーリーは読むことはできましたから。
そのため、プレイヤーレベルが上がらず、ちっとも強くなりませんでした。
今でも、上級レベルでは3分の1ほどの曲をクリアすることができません。
それでも、ライブは十分に楽しめました。
なんとかクリアしようと、編成をあれこれ試したり、作戦を変えるタイミングを試行錯誤したり…。
そして、何といってもグラフィックの美しさに魅了されました。
ほかのゲームアプリと比較はできませんが、スマホでここまで美しいCGが表現できるようになったことは本当に驚きでした。
しかも、デッキはμ’s、Aqours、ニジガクのキャラだけで組んでもいいし、ミックスして組むことも可能。
名曲「Snow halation」をAqoursでパフォーマンスさせてみたり、「君の心は輝いてるかい?」をニジガクのメンバーがパフォーマンスしたり。
普段あり得ないような編成でライブを楽しむことができるのも楽しかった。(歌は原曲のままです)
さらに、キャストのライブでのみ披露されるユニット曲を、キャラクターのパフォーマンスで見ることができる。
これは新鮮だったし、うれしかった。
実際に、ライブでもバックの映像にスクスタのCGが映し出され、キャストのパフォーマンスとシンクロする姿を見ることができました。
ここまでレベルが高く、美しい映像が今後見られなくなるのは本当に残念だし、寂しい。
ただ、このゲームでのノウハウが蓮ノ空のライブにも生きているのであれば、データを蓄積して次に繋げたのですから、その役割を十分果たしたといえるのではないかとも思います。
「ありがとうスクスタ」サ終を迎えるまで語ります!
今週も新たなイベントがあり、いつも通りストーリーを楽しみながらプレイしました。
でも、約1か月半の間、イベントがあと何回続くのだろう?と思うと、寂しい気持ちがこみ上げてきました。
本当に生活の一部になっていて、ラブライブ!を楽しむ要素のひとつとなっていたので、7月から「スクスタロス」に苦しむ日々になるのではないか…と今から心配です。
まさかここまで好きになるとは思ってもみなかったので、この素晴らしいゲームの思い出を、ひとつでも多く言葉として残したいと思います。
「ありがとうスクスタ」
シリーズ物として、サービス終了のその日まで書けるだけ書いてみようと思います。
ひとつの節目として、お付き合いいただけると嬉しいです。
※タイトル画像、及び記事内で使用した画像は、自らゲームをプレイした際のスクリーンショットを使用しました。
毎回ついついスクショを撮りたくなってしまいます…おかげでスマホのストレージ容量が足りなくなってしまって機種変したほどです…。
メインストーリーを語った続きはこちら。
【お知らせ】
ラブライブ!アニメの感想とまとめや、キャストライブのレポートなどの記事をまとめた「ラブライブ!シリーズを語る」マガジンを公開しています。
多くの方に読んでいただいている記事もありますので、もしお時間があればこちらも是非!
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