【2期4~6話】アニメ「ラブライブ!スーパースター!!」感想とまとめ
新入生のきな子ちゃんが加わり、5人になったLiella!。
そんな中、個性豊かな新入生たちが次々と現れ…。
2022年7月から始まった、ラブライブ!スーパースター!!2期。
物語は中盤に差し掛かったところ。
今回は次々と新入生が登場した4~6話を語ってみます。
ここまで濃い話が3話続くとは思わず…オニ長いです。
お時間がある時にお付き合いください。
第4話 科学室のふたり
部長は誰に?
時は過ぎ、すっかり夏服の季節になっていた。
部活数が増えてきたことを機に、部長会議を行うことになったと恋ちゃん。
当然、スクールアイドル部も参加することになるが、実はまだ部長が決まっていなかったのだった。
2年生4人は全員かのんちゃんの方を見る。
きな子ちゃんも部長はかのんちゃんと思い込んでいたが、強く否定。とすると一体誰が??
その様子を、屋上が見える科学室から双眼鏡で見つめるメイちゃん。
そっと片方のAirPodsを差し出す四季ちゃん。
聞いてみると、部長は誰にするのか話し合う声が。
実験の一環で屋上に集音マイクを仕掛けていた、と四季ちゃん。
「聞きたくないの?」
「聞きたいわけないだろ」
「じゃあなんでいつも(Liella!の事を)見ているの?」
「ただの暇つぶしだよ」
四季ちゃんの問いかけに、言葉を詰まらせながら答えるメイちゃん。
どうも煮え切らない態度のメイちゃんを見かねて、四季ちゃんがスマホを取り出す。
先日のLiella!のライブを見ているメイちゃんをこっそり盗撮していた。
すっかり夢中になったり、号泣したり…。
「何勝手に撮ってんだよ!」
「すごく可愛かった」
「可愛いとかじゃない!ライブを見ている時の自分の顔は誰にも見られたくない顔だと万国共通で決まってるんだ!」
顔を背けるメイちゃんに、ブーム式ミラーを伸ばす四季ちゃん。
「顔、真っ赤」
「うるせえな!」
漫才のようなやりとり。
しかし、メイちゃんが科学室にいるのはLiella!をこっそり覗くためだけではなさそうだ。
四季ちゃんの体験入部
夜、ちぃちゃんのバイト先のたこ焼き屋。
昼間話していた部長の事を、かのんちゃんと話し合うちぃちゃん。
かのんちゃんが部長を拒むのは、新しくなろうとしているLiella!をまとめるのは自分じゃない方がいいと思ったためだった。
「例えば、ちぃちゃんとか?」目線を向けると、ちぃちゃんは強く拒否。
「無理だよ、私には向いてないもん」
そこへ現れた四季ちゃん。「お話があるんですけど…」
翌日の放課後。
メイちゃんよりも早く教室を出た四季ちゃん。
科学室へ向かうと、四季ちゃんが窓のほうを向いて立っている。
問いかけながら肩を掴むと、四季ちゃんがガイコツに…ではなく、骨格標本に白衣を着せ、ウィッグを付けて偽装していたのだ。
ガイコツの首には双眼鏡がかけられている。
そこから屋上を覗くと…
Liella!に混じって、体操着姿の四季ちゃんが!
ここまでは彼女の計算通り。双眼鏡で覗くメイちゃんの方へ視線を向け、余裕のピース。
たまらずメイちゃんが駆け出す。
屋上の入口でドア越しに覗くメイちゃん。
扉から少し顔を出して、事情を聞くため四季ちゃんを手招きする。
すると逆に四季ちゃんも手招き。
思わずメイちゃんが身を乗り出すと、7人の目の前に倒れ込んでしまった。
「メイ。1年生」
さりげなく皆に紹介するが、「友達?」とかのんちゃんに聞かれるとなぜか黙ってしまった。
Liella!の面々は次々現れる1年生にテンションが上がる。
「もしよかったら、体験してみない?」
「私が…スクールアイドル??」
陰で応援しているLiella!が、自分をスクールアイドルに誘っている。
急に誘われて戸惑っているのか、自分がスクールアイドルになるなんて考えてもみなかったのか…。
四季ちゃんに目を向けると、彼女は目を背けた。寂しそうな表情にも見える。
「四季は、どうするんだよ?」
「私は…まだ決めてない」
「嘘つくな」
呟くように言葉を吐き捨て、立ち上がる。
「帰る」
静止しようとするメンバーを押し切り、「帰るって言ってるんだよ!」と吐き捨てて行ってしまった。
夕方。とあるマンションの前。
2階のとある部屋を7人がこそこそと覗いている。
「何か見えます!」と双眼鏡を覗く可可ちゃん。
その部屋には、Liella!5人のタペストリーが飾ってあった。
その他にも、様々なスクールアイドルグッズが棚に並ぶ。
棚の最上段に目をやると…可可ちゃんが急に叫び出した!
「伝伝伝…」
静かに涙を流し始める可可ちゃん。
伝説のスクールアイドル伝説DVD-BOX。
あまりのレアさに、その存在自体が「伝説」とまで言われているため、ファンの間では「伝伝伝」の名で通っている。
そんなスペシャルなDVDをμ`sのにこちゃんは3つも所有。
その一つを、スクールアイドル部次期部長である花陽ちゃんに託した。
スクスタでもにこちゃんが持ち出し、スイスからやってきたエマちゃんもその存在を知っていた。
正に、世界中のスクールアイドルファンがその存在を知る神がかり的なレアグッズ。
可可ちゃんですらその姿を初めて目撃したという。一体そんなレアなグッズを誰が…?
しばらくすると、その部屋に入ってきたのはメイちゃん。
何かを察したかのように窓を開ける。
「隠れて!」
外壁に身を隠す7人。
その時、きな子ちゃんが大きなくしゃみをしてしまった!
さすがに気づかれたか…と思ったが、メイちゃんは静かに行ってしまった。
四季ちゃん曰く、メイちゃんはあまり視力がよくないらしい。
凝視しないと遠くを見ることができない。いつもきな子ちゃんを睨みつけていたのはそのためだった。
しかも口下手で、はっきり言葉で意思表示ができない。
メイちゃんのことをよく知る四季ちゃん。
「二人は昔から友達なんだね」かのんちゃんが問いかける。
しかし、「友達…わからない…」とそっけない答えの四季ちゃん。
似たもの同士?
二人の出会いは中学生の頃。
四季ちゃんはひとりで居ることが好き。
メイちゃんはそれなりに友達とつるんでいたが、口下手のせいか馴染めなかったようだ。
それから、二人はずっと一緒にいるようになった。
科学部を作りたいと思っていた四季ちゃんに協力し、科学に興味もないのに一緒に居てくれた。
メイちゃんはスクールアイドルをやってみたくて、Liella!のいる結ヶ丘に入学したに違いない。
四季ちゃんがスクールアイドル部に体験入部したのは、メイちゃんのためを思ってのことだった。
「きっとメイちゃんは、四季ちゃんを一人にしたくないんだと思う」とちぃちゃん。
「訳わかんない。私はメイに何もしてあげていないのに…」
その後、メイちゃんが呼び出したのか、帰り道の片隅で四季ちゃんと対峙する。
四季ちゃんはメイちゃんに早くスクールアイドル部に行ってほしい。
しかし、「私には向いてない」の一言で拒否するメイちゃん。
四季ちゃんも強く出る。「じゃあ科学室にも来ないで。興味もないのに来られても、むしろ迷惑」と言い残し、行ってしまった。
「私には向いてない」その言葉に反応するちぃちゃん。
幼少の頃、かのんちゃんに励まされたことを思い出した。
後日、第1回部長会。
生徒会長の恋ちゃんを中心に、普通科、音楽科問わず各部の部長が集まる。
科学愛好会の部長である四季ちゃんの姿もある。
その中で、晴れやかな顔でスッと立ち上がり、自己紹介する姿が。
「スクールアイドル部部長 嵐千紗都です!」
「向いてない」の一言で片づけない。ちぃちゃんの新たなる挑戦だった。
夕方。
ベンチにひとり座るメイちゃんに、かのんちゃんが話しかける。
「スクールアイドルならやらない。この顔で、この性格だぞ」
「メイちゃんが迷っているのは、四季ちゃんがいるからでしょ?」
かのんちゃんは、二人はそっくりだと話す。
恥ずかしがり屋で、寂しがり屋。それが嫌だから、私はこうしていたいと自分に言い聞かせている。
四季ちゃんも一緒だと思う。きっと四季ちゃんも、メイちゃんが好き。
メイちゃんの手を握り、笑いかけるかのんちゃん。
科学室。
屋上を見つめながら、ひとり佇む四季ちゃん。
「スクールアイドル…」ひとりきりの部屋でスッと立ち上がり、完璧なダンスを踊る。
「そう言うことか…まさか、お前もとはな」その姿をメイちゃんが見ていた。
四季ちゃんは「メイが興味あるみたいだから、調べていただけ…」と言い、振り向かない。
ブーム式ミラーを伸ばすメイちゃん。
「顔、真っ赤だぞ」
「こんな笑顔ひとつ作れない子が、スクールアイドルなんて」メイちゃんと同じ事を言う。
確かにかのんちゃんの言う通り、似た者同士だった。
「じゃあ私はどうなるんだ?」
「メイはかわいいから」
「お前の方がかわいいだろ」
「かわいくない!」
顔が真っ赤なままの四季ちゃんに「かわいい」と呟くと、えりあしを掴んで顔を隠そうとする。
「せっかく似た者同士が出会えたんだ。少しだけ、素直になってみないか」
メイちゃんはしっかり四季ちゃんに向き合い、「四季と一緒なら、頑張れそうな気がするんだ」と彼女の左手を掴む。
四季ちゃんはその左手の指を絡ませ、ぎゅっと握った。
翌日、メイちゃんと四季ちゃんが揃ってスクールアイドル部へ入部。
緊張からか、表情が強張るメイちゃん。
かのんちゃんの号令で、8人になったメンバーで掛け声を上げる。
「Song for me! Song for you! Song for all!」
4話の気になった点
1話からLiella!好き好きアピールがすごかったメイちゃん。
すぐ照れてしまうところもわかりやすいキャラだったが、周りになじめず、唯一打ち解けた四季ちゃんとずっと一緒にいるとは思わなかった。
そして、スクールアイドルが好きなメイちゃんのために尽力する四季ちゃん。
まるでルビィちゃんと花丸ちゃん、エマちゃんと果林ちゃんのような関係性。
しかし、実は四季ちゃんもスクールアイドルに興味があったし、何よりメイちゃんと一緒に入部したかった。
普段からほとんど表情を変えない四季ちゃんの本当の気持ちが、最後の最後に明らかになるストーリー展開が素晴らしかった。
今後、二人がLiella!にどんな空気を入れ、どんな変化をもたらしてくれるのかがとても楽しみ!
第5話 マニーは天下の回りもの
先輩との大きな差を感じて
同年代の仲間が増え、満面の笑みで喜ぶきな子ちゃん。
クラスでも二人の入部が話題に。フォロワー数も鰻登り。
そんな会話を傍で聞いていた夏美ちゃん。
「これを利用すれば…マニーですの〜!」
放課後。
新入部員が入ることになり、新たに練習メニューを考えたとちぃちゃん。
しかし、1年生はついて行くのがやっと。
メイちゃんときな子ちゃんは座り込んでしまった。
四季ちゃんもクールに構えているが、きつそうな表情。
「ダンス、やってたの?」ちぃちゃんが四季ちゃんに問いかけるが、スクールアイドルの動画を見ながら、自主的にダンスの練習をしたことがある程度だという。
元々体力があるのか、感情を表に出さないだけなのか…。
「でも、メイはそれだけじゃない」
音楽室。
ピアノの前に座り、完璧な演奏で「Tiny Stars」を披露するメイちゃん。
一同驚き、賞賛の声を上げるが、メイちゃんは照れて謙遜する。
スクールアイドルのみならず、音楽も好きで続けているという。
「それに比べて、きな子は…」暗い顔をするが、すぐさま先輩たちが否定。
きな子ちゃんも歌詞をノートに書き溜めているのをみんなが知っていた。
それでも、先輩たちに比べたら…と暗い顔をする3人。
全くの初心者から始めて、冬には東京大会2位という結果を残した先輩5人。
一緒に練習してみると、その凄さ、そして自分との差に圧倒され、自信をなくしてしまっていた。
最初から何もかもできたら先輩の立場はない、とすみれちゃん。
確かにそうだが、スポーツなどの強豪校では学年関係なく競争があり、1年生からレギュラーを獲るメンバーもいる。
その辺りが、新設校の新しい部活の姿。お互い経験の浅さをどう克服してゆくか。
夜。宮下パークのベンチで考え込む3人。
2年生との差に打ちひしがれた表情。
その姿を夏美ちゃんが遠くから見ている。
1年生3人が入ったことにより、Liella!の人気は急上昇。
さらにオニナッツのプロデュースを加えたら…。
「マニーですの!この世は全てマニーですの〜!」
Liella!をプロデュース!
翌日。部室には夏美ちゃんの姿が。
新たな新入部員?これでLiella!も9人…数々のレジェンドたちと肩を並べられる…!?と思いきや、入部希望ではないという。
唐突に黒縁メガネをかけ、名刺を差し出す。
以前、入学式の日にきな子ちゃんに差し出したものと同じだ。
動画制作、配信を行なっている株式会社オニナッツが、Liella!をプロデュースさせてほしい、という提案のために夏美ちゃんは部室へ来たのだった。
株式会社オニナッツが動画配信などを使ってLiella!の魅力を発信する。
そういった対外活動を請け負ってくれるなら、練習に集中できますね、と恋ちゃん。
ただ、高校の部活動なのだから、オニナッツを雇うお金はない。
そこで夏美ちゃんが取り出したのは、今回の契約書。
その内容は、オニナッツ側は報酬は受け取らず、動画配信で得た収入を製作費として受け取る、というもの。
かのんちゃんはそれを受け入れ、オニナッツと契約。
スクールアイドル活動で収益を得ようと言うのではないので、この契約でいいと言う。
半信半疑なすみれちゃん。
しかも、夜の街中で堂々とそんな話をしている二人。
建物の上から可可ちゃんの声とともに、紐に吊るされたカゴが降りてきた。
彼女たちはトランプで「大貧民」をやっているようだ。
ここは、可可ちゃんの住むアパートの前。
部屋が狭く、「貧民」と「大貧民」となったかのんちゃんとすみれちゃんが建物の外に追いやられているのだ。
どうやら、これも宣伝動画の一環らしい。
「Liella!の日常」として、トランプに興じるメンバーを撮影し、動画にするという。
しかし、何度やっても可可ちゃんが大富豪のまま。
みんなが困っていると、恋ちゃんがあるものを見つけた。
画面の両端にコントローラーがついていて、それがセパレートになる某ゲーム機。
時に島を作って仲間を呼んだり、時にエクササイズにも使えるあの機種だ。
なんと、恋ちゃんは初めて見たという。
なかなかトランプが回ってこない事を怪しむ階下の二人。
その時、可可ちゃんの部屋から歓声が上がる。
他のメンバーはスゴロクゲームで楽しんでいたのだった。
かのんちゃんとすみれちゃんは置いてけぼりを食らったが、動画としてはいい素材が録れたようだ。
夏美ちゃんの企みとは?
後日、全員が集まって今後の練習について話し合う。
配られた練習表はかなりキツい内容。
夏休みが明けると、ラブライブの予選が始まる。
そして学園祭。ラブライブ優勝を掲げるLiella!だが、学園のスーパースターが学園祭をおろそかにするわけにはいかない。
夏美ちゃんもその日は1日Liella!の練習を撮影する。
早速ランニングに同行する夏美ちゃんだったが、他の1年生と同様に苦悶の表情。
しかし、再生数のため!マニーのため!必死についていく。
練習後、コメントをもらおうとかのんちゃんにカメラを向けるが、表情がだんだん強張り、逃げ出してしまった。
呆気に取られた夏美ちゃんに、すみれちゃんが近寄る。
前回の「Liella!の日常」の動画が、5万再生を超えていた。
これについて説明を求めたのだ。
「アンタ、プロデュースとかなんとか言いながら、私達を利用して、お金儲けしようとしてるんじゃないの?」
確かに、アップされた動画はオニナッツチャンネルで公開されていて、Liella!のチャンネルではない。
プロデュースをするのなら、Liella!のプラットフォームを作ってやるべきだ。
そして契約内容。動画で得た収益は撮影費用としてオニナッツの収入になる。
Liella!側からの報酬は受け取らないが、Liella!への配当は言及されていない。
他のメンバーは夏美ちゃんを疑うすみれちゃんを咎めるが、「私も調べてみた」と四季ちゃんが手を挙げる。
このまま再生数が伸びると、どれぐらいの収益になるかをデータとしてメンバーに見せた。
思ったよりも大きな額!一同夏美ちゃんを見る目が変わった。
「ちゃんと説明してもらえる?ショウビジネス的にはあり得ない話なんだけど?」
夏美ちゃんに詰め寄るメンバーたち。
たまらず、夏美ちゃんは逃げ出してしまった。
後から話を聞いたかのんちゃん。
みんなの気持ちとは裏腹に、しばらく様子を見たいと言う。
すみれちゃんを疑うわけじゃないけど、夏美ちゃんにも何かある気がする。
夏美ちゃんにメッセージを送った1年生。
今どこにいるのか?と思いきや、サングラスをかけてすぐ近くにいた。
再び宮下パーク。
明日からも今まで通りに撮影できることになったが、撮影されることに難色を示すメイちゃん。
日常だけでなく、歌やダンスを動画で公開されると、2年生メンバーとの差が視聴者にも伝わってしまうのではないか、と懸念していたのだ。
「にゃは~」何か思いついた夏美ちゃん。
「みなさんに、ちょっとご相談がありますの」
翌日の部室。
1年生3人で別行動をとりたい、と2年生に嘆願する。
今のままでは先輩たちに迷惑をかけてしまう。1年生だけで自分たちを見つめてみたいと思ったから、という理由からの行動だった。
そんな1年生の想いを汲み、部長であるちぃちゃんはその願いを許可する。
「私達も精一杯がんばるから、夏休みの終わりに成長した姿を見せて」
その一部始終をこっそり覗いていた夏美ちゃん。
「クックックッ。分断成功。後は夏美の思うがまま!」
一体、夏美ちゃんは何を企んでいるのか?
5話の気になった点。
放送後のネットでの評価に「かわいい両津勘吉」というのがあり思わず笑ってしまったが、確かに言い得て妙。
ちょっと脇が甘い感じもしたが、Liella!をうまく丸め込んで儲けようという魂胆が見え見え。
こち亀なら企みがあっさりバレて、大原部長が怒鳴り込んでくるオチなのだが…。
しかし、彼女の企みを阻止しようとしたのがすみれちゃんだった、というところも印象的。
1年前、スクールアイドルになればもっと注目してもらえる!とLiella!に近づいた彼女。
Liella!へ加入後は、5人で様々な経験を積んできた。
そんな彼女が、今度はLiella!の為に夏美ちゃんの企みを阻止しようとした。
彼女なりにLiella!を想う気持ちも目標も変わってきた証拠、と言えると思う。
今後、夏美ちゃんが1年生を利用して何を企んでいるのか?
彼女がLiella!へはどのように加入するのかが気になる。
第6話 DEKKAIDOW!
1年生だけの強化合宿
科学室に1年生4人が集まり、今後について話し合う。
夏美ちゃんはLiella!の妹分としてこれから活動するべき、と提案。
しかし3人にその気はなく、あくまでLiella!の力になりたい。
2年生から3人を引き離せば、思いのままになると企んでいた夏美ちゃん。
気を取り直して動画撮影を…と思いきや、3人はそれぞれメンバーカラーのスーツケースを用意していた。
1年生4人の目の前には、一面のラベンダー畑。
「ようこそ!きな子の故郷へ!っす」
きな子ちゃんの故郷、北海道を訪れた4人。
ここで集中合宿をすることになった。
その一部始終を撮影するため、夏美ちゃんも同行している。
四季ちゃんが首をかしげている。
「戻らない…あのバスのせい…」
どうやら一行は深夜バスで移動してきたらしい。
メイちゃんに寄りかかって寝ていたものの、そのせいで首をやられてしまった四季ちゃん。
東京から北海道まで、途中津軽海峡を渡る事になるが、バスで移動できないわけではない。
どうでしょうフリークならご存知のはず。札幌〜函館、津軽海峡を渡って青森〜東京、東京〜博多と3夜連続で深夜バスを使って移動することが可能であることを。
どの行程でバスを使ったかはわからないが、安く移動できる代名詞である深夜バス。若いうちは回復も早いだろうが、あのクールな四季ちゃんですらやられてしまっている以上、移動手段は考えた方がいいような気もするが…。
ラベンダー畑から、きな子ちゃんの家までランニング。3人はやる気だ。
急に両手、両足、腰にに奇妙なメカを取り付けられた夏美ちゃん。
四季ちゃんがスマホでコントロールすると、勝手に走り始めた!結構早いスピード。
これはキツい!自分の意思とは関係なく、メカが作用して走ってしまう。酷使するのは自分の体のみ。
きな子ちゃんの家に着く頃には、完全にダウンしてしまっていた。
きな子ちゃんの家はペンションを営んでいる。
周りはたくさんの自然。子ヤギと再会して嬉しそうなきな子ちゃん。
「さぁ、着替えたら練習っすよ!」
いつものトレーニングウェアに着替え、走り込み、体幹トレーニング、ダンス。
3人に付き添いながら、その様子を動画に収める夏美ちゃん。
夜、きな子ちゃんのお母さんが夕飯を用意してくれた。
なんと声が大谷育江さん!!
ピカチュウやチョッパーといった世界に名を轟かすキャラ達を演じているレジェンド声優!
いつもながら、豪華メンバーのママライブ!
夏美ちゃんの夢
夏美ちゃんは部屋で今日収録した動画の編集を行なっていた。
再生数を稼ごうと、「大人気スクールアイドル Liella! 内紛!?」「解散秒読み!」といった過激なサムネイルを用意していると…後ろからそれを読み上げるきな子ちゃん。
慌ててPCを隠す。
さっきまでのサムネイルをごまかすために再生したのが、Starlight Prologueのライブシーン。
「このステージすごいっすよね!メイちゃん達とも話してたんすけど、きな子たち、これを超えるのが夢なんす」
自分達が加わることで、このステージを超えたい。それがきな子ちゃん達の夢だった。
「夏美ちゃんの夢は何なんすか?何を目標にしてるんすか?」
「別に…特に、ないんですの」
夏美ちゃんの表情が少し曇る。強いて言えば、老後に困らないためにマニーを稼ぐぐらい。
不思議そうな顔をするきな子ちゃん。
きな子ちゃんを先に行かせ、編集していた動画をアップしようとする。
サムネイルは「突撃!Liella!の練習風景!IN 北海道」に変わっていた。
翌日、1年生の練習風景動画は3万再生を超えていた。
2年生も部室で見て驚く。
「1年生、これで自信がつくかもしれないね」
警戒するすみれちゃん。「でも、自信が付きすぎたら…」
ステージに立つ2年生5人。隣から声が。
「あんた達さぁ、そこ立たないでよ!」
「今日からあなた達はサポートメンバー」
「っす」
自信がつきすぎたが故に、2年生をステージから引きずり下ろすことも…
悪い顔をしながらセリフが「っす」だけのきな子ちゃんが可愛い。
そんな妄想はさておき、画面を見ながら考え事をするちぃちゃん。
「これだけできるなら、もっとハードル上げてもいいかな、って」
子供の頃の夏美ちゃんが夢を語る。
「将来の夢は、オリンピックで金メダルを獲ること!」
しかし、運動会の徒競走では最下位。
「私の夢は、ノーベル賞を取るほどの科学者になること!」
しかし、数学の点数は散々。
「私の夢は、モデルさんになって世界を駆け回ること!」
しかし、身長は思ったほど伸びず…。
子供らしい大きな夢を次々語る夏美ちゃん。
しかし、身の丈に合わなかったのか、どれも挫折して諦めてしまっていた。
朝。目が覚めたらきな子ちゃんの家だった。
「嫌な夢…」
その時、外から驚きの声が上がる。
声の元に駆け寄ってみると、メイちゃん達が2年生とオンラインで話している。
ちぃちゃんが3人に課題を出していた。
それは、2年生と同じステップを1年生もやってみる、というもの。
今は難しいかもしれないが、夏休み中頑張って練習すれば、学園祭には間に合うはず。
不安からか、1年生の表情が曇る。
しかし、8人が同じステップを踏むことが出来るようになれば、今後の自信にも繋がるし、ラブライブ優勝に向けて弾みになる。
「わかったっす」先輩たちの提案を受け入れた。
ブランコに乗りながら、さっきの事を話し合う3人。
まだ練習を始めたばかりなのに、本当にできるだろうか?
「オニナッツ〜!あなたの心のオニサプリ!今日も引き続き、Lilella!の練習をお届けしちゃいますの〜!」
突然現れた夏美ちゃん。まだ練習時間ではない。
夏美ちゃんは先輩とのやりとりの一部始終を聞いていた。
「超えるのが、夢なんでしょ?」
先輩を超えるのが夢なら、その責任は持つべき。諦めるぐらいなら、夢なんて語ってほしくない。
夏美ちゃんが真剣な顔で3人に語りかける。
「動画撮影をしていて思いましたの。皆さんの夢は、決して実現不可能な夢じゃない。それはとても素晴らしいことですの」
大きな夢を持つことは素晴らしい。
でも、実現不可能な夢を見てばかりでは、いつかはその夢は覚めてしまう。
自分でも手が届きそうな夢なら、頑張れば実現できるかもしれない。
きな子ちゃんに語った夏美ちゃんの目標は、マニーを稼ぐこと。
元々、Liella!を利用して動画の再生数を稼ぐことを企んでいた。
しかし、日常動画が5万、練習風景が3万。とっくの昔にその目標は達成していた。
「夢なんて、ないですの」と言っていた夏美ちゃんだったが、次の目標を探し始めていたのかもしれない。
夏美ちゃんの言葉に、決意を新たにする3人。
「では、撮影再開するですの!」
ランニングをする3人を離れた位置から一緒に走りながら撮影する。
体幹トレーニングを見守っていたが、思いついたように自分もその仲間に加わった。
驚く3人。夏美ちゃんが笑いかけると、3人も笑顔になった。
再びランニングしながら、ドリンクを回し飲みする。
メイちゃんから四季ちゃんへ。
そして、四季ちゃんから一番後ろを走る夏美ちゃんへ。
見上げると、雲の隙間から陽の光が差し込んでいた。
夜。満天の星空の下、木桶の浴槽に浸かる夏美ちゃん。
きな子ちゃんがストーブに薪をくべ、お風呂を温めている。
昼間のことを感謝するきな子ちゃん。
「夏美ちゃんはすごい。ちゃんと目標を持っていて」
否定する夏美ちゃん。本当に目標がないからこうしている。
マニーを稼ぐことしか自分には…。
あとはひとりでできる、ときな子ちゃんを帰し、一人で湯船に浸かっていると、茂みの方からガサゴソと音が…。
モフモフの頭と耳が姿を表す!
く、クマ?
取り乱す夏美ちゃん!しかし、よく見ると…
星空の下の決意
現れたのは、クマ耳のポンチョを被ったかのんちゃんだった。
しかし、なぜ彼女がここに?
かのんちゃんはお父さんの忘れ物を届けに北海道まで来ていた。
東京へ帰るついでに1年生の様子を見に来たのだった。
お父さんが北海道で何をしているかは明らかにされていないが、何故かクマ耳ポンチョをかのんちゃんに渡していた。お土産のつもりだったのだろうか?
かのんちゃんは夏美ちゃんときな子ちゃんの会話を聞いていた。
1年生のメンバーと同じくらい、夏美ちゃんのことも気にかけていたのだった。
「スクールアイドル、やってみない?夏美ちゃんに、9人目のLiella!になってほしいんだ」
あっけに取られる夏美ちゃんに、みんなと一緒に夢を追いかけてみない?とさらに問いかけた。
「私はこれまで、たくさんの夢を見てきて、それが叶わないってわかったんですの。かのん先輩のような、夢を見ていい人とは違うんですの」
「私もいろいろ挫折してきたよ」
人前で歌が歌えず、結ヶ丘の音楽科に入れなかった。
でも、可可ちゃん達と出会い、足りないところを補いながら一緒に夢に向かって頑張ることの大切さをこの一年で知った。
夏美ちゃんの手を引き、明かりの灯る広場へ連れ出す。
「私を真似して!」ダンスのステップ踏むと、夏美ちゃんもそれなりに踊れる。
ステップはだんだん難しくなり、夏美ちゃんはよろけてしまった。
でも、楽しい。
「どう?気持ちいいでしょ?これをみんなで一緒に、息を揃えて決める。応援してくれる人たちの前で!」
すると、目の前の花畑が輝き出し、9色に染まった。
センターは、オニナッツピンク。
「そうすると、客席の人たちも一緒に、心の中で踊ってくれるの。ステージすべてがひとつになる。それが、最高の瞬間!」
まさしく、ライブの楽しさはここにある。
それを楽しむために、我々は会場へ足を運ぶ。
1年間、様々な経験を積んだ上でのセリフが心に響く。
かのんちゃんはもちろん、アニメを作り上げ、5人で大変なツアーを回ったさゆりんの経験もこのセリフには込められている。
夏美ちゃんへ手を伸ばすかのんちゃん。
「そんなライブをすることが、私たちの夢!」
それに応え、笑顔で手を握る夏美ちゃん。
輝く9色の光の中で、手を取り合う。
夏美ちゃんが、9人目のLiella!になった。
「オニナッツ〜!あなたの心のオニサプリ!鬼塚夏美ですの〜!今日は、結女の学園祭ですの〜!」
いきなり時が過ぎ、学園祭のステージ袖。
キュートでサイバーな衣装に身を包んだメンバー達。
「ところで、オニナッツとの契約はどうなったの?」
「それは心配ないよ。夏美ちゃんもLilella!のメンバーなんだから!」
夏美ちゃんもお揃いの衣装を着ていた。
「本当にいいの?」
まだ半信半疑の夏美ちゃんに1年生3人が背中を押す。
むしろ、夏美ちゃんが一番張り切って練習していたという。
9人が輪になり、ピースサインで星を作る。
かのんちゃんから順番に番号を叫んでゆく。
「9!」最後に夏美ちゃんが叫ぶ。
9人初めての円陣なのに、なんだか懐かしくて、自然と胸が熱くなる。
「今日は思いっきり、楽しんじゃおう!!」
暗闇の中に現れた巨大な星形のステージ。
お揃いのイメージの衣装に、カラフルに光るカチューシャ。
それぞれ違う形。ネコミミだったり、宇宙人のようにぴょこぴょこ跳ねたり。
ステージのバックにはメンバーのアイコンがイメージされたセットがネオンのように光る。
その中でパフォーマンスするのは、底抜けに楽しいテクノ「ビタミンSUMMER」。
心地いい軽快なグルーヴに乗せて、たたみかけるように歌うメロディ。
1年生3人がソロを繋げ、2年生にバトンをつなぐ。
Bメロの頭で夏美ちゃん、可可ちゃんが「Crap Your Hands!」と煽り、手拍子しながら盛り上げる!
人差し指を頭の上に差し、オニナッツポーズをイメージした振り付けが楽しそう。
9人で合わせる振りは少なく、思い思いに楽しくダンス!
最後は夏美ちゃんがセンター。9人になったLiella!のステージはより華やかに進化した!
きっとキャストのライブでも盛り上がるに違いないナンバー。衣装もダンスも今から楽しみ!
中庭のいつもの木のベンチに座る夏美ちゃん。やりきった感が顔に現れている。
「どうだった?」
「見つけたかも…私の、夢!」
6話の気になった点
かのんちゃんが北海道にまで現れ、夏美ちゃんを勧誘するという半ばトンデモな展開が気になったが、Eテレで放送されるアニメらしいメッセージはあったと思う。
それは、「夢や目標を持つことの素晴らしさ」と「目標を見失っても、次の目標を見つければいい」と言うこと。
夏美ちゃんは幼少の頃からたくさんの夢を見てきたが、現実的に叶えるのは無理だと知り、すべて諦めてしまっていた。みんな一度はそんな経験があると思う。
そんな中、きな子ちゃん達の練習を見たり、話したりするうちに、「夢とは?目標とは?」と自分を見つめ直すことができた。
そして、かのんちゃんに背中を押され、スクールアイドルという新たな目標を見つけることができた。
彼女たちの手を引き、スクールアイドルの世界へ誘ったのは、いつもかのんちゃんだった。
それぞれの想いを抱えながら入部してきた1年生たち。
それは、今までのラブライブ!シリーズと同じ。ステージ上で輝く彼女たちにも、それぞれ悩みや想いがある事が描かれてきた。
1年生4人はそれぞれどのように成長していくのだろうか。
次回、恋ちゃんの身に何が??
可可ちゃんの住む「同潤会青山アパート」
タイトル画像は、可可ちゃんの住むアパートのモチーフとなった場所を撮影し、使用しました。
1期ではあまり気にならなかったのですが、よく見ると表参道ヒルズの一角。
表参道ヒルズの前身は、大正時代に関東大震災からの復興のため建てられた「同潤会青山アパート」。
当時珍しかった鉄筋コンクリートで建てられたアパートは、第二次大戦の戦火もくぐり抜け、2006年までその地に建っていました。
実際歩いてみると、蔦が絡まる古い建物のおかげで薄暗い感じではあったものの、歴史を感じさせる趣のある風景だったと記憶しています。
歴史的建造物としての評価も高く、1964年の東京オリンピック以降の渋谷の若者文化やサブカルの拠点のひとつともなった場所。
建物の老朽化から同潤会アパートは解体、再開発が進められて今の表参道ヒルズとなったのですが、歴史的価値の高い建物だけあって、その一角に当時の姿を模した建物「同潤館」が建てられ、商業施設となっています。
その建物をモデルとしたアパートに可可ちゃんが住んでいる、というのが感慨深い。
サブカル心をくすぐられて嬉しくなってしまい、会社帰りに撮影してきました。
※同潤会青山アパートの歴史は、こちらのサイトを参考にさせていただきました。
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