N/S高で6000台以上のMeta Quest2を使ってVR教育に1年半取り組んだ話
S高等学校の校長でN/S高のVR教育の責任者をやっているsifueといいます。この年末、N高とS高の2年間のVR教育の集大成として、XR Kaigi、情報処理学会のグループウェアとネットワークサービス(GN)研究会、バーチャル学会などで取り組みを紹介させてもらいました。
この度、VR・メタバース教育 Advent Calendar 2022 にて記事を書かせてもらう機会をいただきましたので、年末各所で紹介させてもらっていたスライドを公開できる形に編集して公開させてもらおうと思います。91ページありますが、N/S高でのVR教育の試みを知って頂き、何かしらの参考になればと思います。
このスライドの内容のまとめは以下になっています。
VR教育は、空間認識スキル、観察思考スキル、情緒制御スキルなどを鍛える経験学習を安価で提供できるメリットがある
VR教育は、友だち作りのスキルやコミュニティ形成のスキルの育成にも寄与できる
6000名以上の生徒たちに機器は導入したものの、VRを利用したサービスを受けてもらうには普及の課題がある
まだまだ、普及に課題のあるVR技術ではありますが、ネットを駆使した未来の学校を作れるだけの可能性がこのバーチャル空間の学園にはあると思っています。特に物価が高まりつつある日本においては就学旅行だったり、ダイビングだったり、国際交流だったり、職業体験だったりといった経験学習が常に安価に体験できるのは教育にとって非常に大きなことだと思っています。今回の発表が、今後VR教育にチャレンジされる様々な教育機関において何かしらの参考になれば良いなと思います。
また最後に、Speaker Deckの形式では再生されなかった各動画も共有させてもらいます。ここまで読んで頂き本当にありがとうございました。