私は『バニーガーデン』に屈しない、絶対に。
おいおいおいおい❗❓❗❓
FOOOOOOOO❗❗
きゃーーどのチェキもかわいすぎぃ💕
凛…………
凛、誕生日おめでとう。
この店で一番高いお酒、
あたしが呑ませてあげるからね。
……屈してません。2024年4月、発売後間もなくSteam売上ランク1位 & Nintendo Switch ダウンロードランキング2位達成という快挙を成し遂げ、大きな話題を呼んだ作品がある。その名は『バニーガーデン』。夜のお店に客として通い、バニーガールたちと交流を深める恋愛アドベンチャーゲームだ。
令和のドリームクラブと言えば伝わる人には一発で作風が伝わるでしょうか。かくいう私はにじさんじのErgkコラボ配信が大好きなので、興味本位でこちらに"入店"した次第です。……で、蓋を開けてみたら驚きました。「Switchで許容されるエロの限界に挑戦するチキンレースでもしてるんか❗❓」と。
百聞は一見にしかず。一例を見ていただきましょう。Nintendo Storeの商品ページではお行儀のいい言葉が並んでいますが、公式サイトでは本性を現したかのように、こんな説明文が載っています――
DLSiteにある同人エロゲの商品説明文なんよ。パンツ・たくさん・ありがとうシステムは、英語版では"Panties-Thank you-Abundance System"。どちらも略して"PTA"。このゲームで一番遠ざかるべき略称だろ。
余談ですが、個人的には、"履いている"ではなく"穿いている"と、わざわざ常用外漢字を使うあたりに並々ならぬこだわりを感じます。質感があっていいですね。私も今後使っていきたいと思います。
さて、そんな「酒を注文する度に確定でパンチラが発生する」という斬新なゲームシステムの他、昨今大流行している「でっか」「なっが」「ふっと」系ヒロインの"肉感"を余すところなく発揮させる3Dグラフィックも完備。最近の3Dモデルは昔に比べると、質感も、モーションも、アニメ調のタッチも、クオリティが格段と上がりましたね。時代の歩みを感じます。
そして、目だけではなく、耳で楽しませることにもこだわっていて――
なんとASMRを搭載。流行りの要素を抑えており、さながら現代美少女コンテンツあるあるの見本市。これはもはや"令和エロ"のマイルストーンと言っても過言ではないでしょう。
……やっぱあれかな。バニーアスナがSNSを賑わせたバタフライエフェクトの結果生まれた作品なんかな。何にせよ、頭を空っぽにしてエロガキになってプレイすれば、疲れも吹き飛ぶような楽しさを味わえる作品でした。配信者がキャッキャッしてるのを見るのも一興か。
欲を言えば、もし次回作があるなら、スレンダー体型のバニーガールとか、キャスト同士の絡みとか、先輩と後輩の"関係性"をもう少し濃く描いてほしいとか、そういう期待があります。
――と、ここまでエロに重点を置いて書いてきましたが、それ以外の部分も語りたいのでこの記事を書いています。
とりあえず第一印象で気になった凛とひたすらレモンサワーを呑み、無事にエンディングを見届けまして。この子は"令和のヒロイン像"という感じがしました。シャニマスは「性格を一言で説明できない」、ブルアカは「絆ストーリーを読むと印象が変わる」なんてよく言われますが、その例に近しいなと(※以下、ストーリー後半までのネタバレを含みます)
「オタクに優しいギャル」というネットスラングを誰もが思い浮かべたことだろう。しかし、会話を重ねていくうちに、凛は誰とでも仲良くできる底抜けた社交性を持ち合わせているわけではなく、自己肯定感もそこまで高くないことに気づく。「一人で行動する方が好きかも」と言ってのけるし、対人関係の悩みについては「距離を取ればよくない? 嫌いなのに仲良くなるとか無理だよ」と至極まっとうな助言をする。普段はアニメや漫画などのオタク趣味に没頭しているが、あまり押し付けようとはせず、専らひとりで楽しんでいるようだ。「オタクに優しいギャル」の造形からは少しかけ離れた性格だ。
行間を読む形になるが、凛がこうした性格や言動に自然となっているのは、家庭環境が少なからず影響していると考えられる。彼女には幼い弟と妹がいる。換言すれば幼少期はひとりっ子として過ごしてきた。子どもの頃から元気っ子だったようだが、家に帰れば兄妹はいない。ひとりで楽しめる趣味に自然と触れるようになり、それがアニメや漫画にハマるきっかけになったであろうことは想像に難くない。
後に生まれた弟や妹を過剰に甘やかしているのは、ある種、"飢え"なのかもしれない。甘やかしているのではなく、むしろ凛が甘えたがっている無意識の行動。それは彼女が度々打ち明ける「ひとりでオタ活をするのではなく、誰かとこの楽しみを共有したい」という欲求とイコールだ。そして、その悩みを打ち明けながらも明るい口調を崩さない姿勢には、どこか気丈に振る舞っているような印象を受ける。長女としての責任感すらも無意識のうちに背負っているのだろうか。
何にせよ、こうしたパーソナリティは得てして段階的に見えてくるものだ。しかし客の中には、凛に「ギャル」の理想像を押し付けたあげく、彼女がそうでないと分かるや否や、失望する者が少なからずいるのだという。別にギャルを演じているわけではない。素の口調で喋っているだけ。なのに失望される。そこにオタ活の悩みも合わさり、凛は心の底から通じ合える相手を探し求めている――
「オタクに優しいギャル」という記号をすぐに当てはめたがる、我々オタクへのアンチテーゼと言えるだろう。動物化するポストモダンを思い起こさせる。さながら因幡の白兎の伝説そのままに、道ゆく者はを凛をさらに責め苛む。
……つまり何が言いたいかって言うとさ、凛のことを正しく理解しているのは、女友達である"あたし"だけなんだよね。あんたたち、凛に手ェ出したらマジでぶっ〇すからね。
ふん、なーにが「オタクに優しいギャル」よ。そうやって表面的な部分だけしか見ずに、ネットでもてはやされている記号的表現をただただ単純に当てはめる、浅薄なキモオタどもが群がるから、凛は余計に孤独に苛まれているのよ。あの子がどんな葛藤を抱えているかなんて考えたこともないでしょ? どうせネトフリを倍速視聴したりしてんでしょ? そうやって一生受動的にコンテンツを貪る"犬"にでもなってなさいよ。あたしだけが凛を理解しているの。そんじょそこらの浅ましいエロガキやキモオタとは違う。あたしは決して屈しな
私も❗❗❗❗
我慢できない❗❗❗❗
ああああああああああ❗❗❗❗
ワン❗❗🐶