ストンと落とす
最近、対面でのレッスンをする機会ができた。
そこで感じるのは、無意識に力を無駄遣いしていること。
最初に鼻から吸って口からフーッと吐いてもらうのだが、そこで肩がストンと落ちる。またヨガのポーズを取っている時も、やはり足や肩の力を抜くようガイドをするとストンと落ちる。
呼吸でもポーズでも不要な力であるが、無意識で使っているものでもある。
それなりにヨガを続けていると、力の無駄遣いが多くあることに気づかされる。何度も先生に言われてようやく主体的に力を抜いてポーズを取ることができるようになる。
無意識にやっていることを止めることは結構難しい。
日常生活の動きよりも躍動的なポーズは多くある。そんなポーズを取る時でも力を抜ける部分はあり「こんな力入れなくてもできるじゃん」と気づける。
さらにレッスンで気づいた力の無駄遣いの癖を日常生活でも意識していると、たしかにやっているのだ。
歯を磨く時、食材を包丁で切る時、掃除機をかける時、髪を洗う時、洗い出したらキリがないが、いずれも私の場合は肩に力が入ってしまうことに気づいた。
また、前職の後輩から何度も「般若みたいな顔して仕事してますよ!」と言われ続けていた。眉間にしわを寄せて目の下に力みがあり、奥歯をかみしめて唇はへの字。怖っ。
入れなくても良い力を込めている。
そのことに気づけさえすれば、あとはストンと力を抜いてあげるだけ。
気づいては抜きを何度も繰り返すうちに、最初から力を入れずに動作できるようになってくる。
すると、身体の動きやすさや呼吸のしやすさ、作業に対する心持ち等が変わってくる。
毎日疲れ果てている方、実は力の無駄遣いをしているかもしれない。
ヨガをして、そんな自分に気づいてあげて「頑張りすぎ、気楽にいこう」と労わってほしいと思う。