選ぶ前に必要なこと
私たちは数限りない選択肢の中から一つを選び毎日を生きている。
伝統的なヨガの考えとして、
人の心は慣れていることと新しいことに飛びつきやすいという。
どちらにしてもあまり頭を使わずに意識を向け行動へ移しやすい。
最近はテクノロジーによって、行動履歴から選択肢を提示してくれることも増えてきた。
慣れ親しんだ物事ばかりが目の前にあり、その瞬間心はとても喜ぶ。
でも決して満足することはない。
新しい似た何かが出てきたら、再び飛びつくことになるからだ。
永遠に満足しない心。
心に振り回される日々を続けるうちにいつしか心身が疲れていく。
満足しない状況から脱出するにはどうすればいいのか?
それは自分の心地良さの体感を軸にして選ぶこと。
慣れていて要領が分かっているからこそ、何も考えず思わず行動していることも多いのではないだろうか。
隙間時間ができた途端にスマホを見る習慣。
何か実りある情報を得ることもなくつまらないなと感じて終わる。
一方身体は目に痛みを感じている。
もし自分の心地良さをもとに同じ隙間時間を使うなら、
スマホではなくアイマスクをするかもしれない。
本当に今の自分にとって心地良いのかどうか。
心地良さは自分の体験から感じてきたもので、他者やテクノロジーがどうこう言えるものではない。
自分の中にしかない幸せなのだ。
心地良くなろう幸せになろうとする意思のもと、自分から選び取る。
誰にも共感されなくてもいい。
皆がやっているからと言って自分がやらないきゃいけない義理はない。
特に「今の自分」にとってというのが肝心。
環境から受けるもの(外気や食べ物、ストレス等)や心身の調子によって心地良くなる事も変わってくる。
今の自分がどんな調子なのか、それを感じ取ることも大事になる。
たくさんのノウハウや物事・サービスが溢れている中で何かを選ぼうとするなら、今の自分の心地良さをまずは知ることから始めてみてはどうだろうか。