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後押し求ム

先週、20代の人とマンツーマンで対話する機会が二度あった。
一人は前職で同じ部署だった後輩で、今はフリーランスで働いていてヨガレッスンのする旨を連絡した流れで一緒にハイキングすることになった。
もう一人は全く面識がなく、フリーランスで働く人の話を聞きたいというメッセージをSNSでいただき面談することになった。

前職の時は内定の出た学生や入社1~3年目の若者のキャリア支援をしたり、自主的にOBOG訪問を毎年3~5人くらい受けていた。
学生の時にOBOG訪問を80名ほどさせてもらい、たくさんの社会人の話を聞き聞いてもらったその「恩送り活動」としてやっていたのだ。
まさか前職の仕事を辞めてからも若者から声をかけられるとは思わず、驚いた。

二人の話を聞いたところ、ライフステージやバックグラウンドこそ違えど、フリーランスで働くことへの不安と希望を持っている感じは共通していた。
数週間前から自主開催でヨガレッスンを開き始めた身なので、何を話せばいいのかと内心困っていた。
ただ幸いにも私の周りには、フリーランスで海外移住してライティングを軸としつつ手広く仕事している友人と手に職をもって独立して一人で事業をやっている旦那さん&義兄さんがいる。


身近に手本となるような存在がいる。

このことはとてつもなく心強くて、恵まれているなと思う。

業種は異なるものの、税金絡みの具体的なことや仕事への向き合い方のようなことを見聞きする機会があるので、彼らの背中を見ながらコツコツと歩むことができる。


今回対話した二人に関しては、どうやら周りに同じような境遇にいる人がいないようだった。
実現しようとしている働き方・仕事内容が正しいのか、働くモチベーションの保ち方、それぞれの仕事への力の抜き差し具合、職務がある中で落ちているボールを拾うべきかの戸惑い等、色々とモヤモヤしていた。
正直私もヨガレッスンを自主開催し始めたばかりなので、一緒に悩んだり周囲のフリーランスの例を挙げて話すしかなかった。
そんな中でも「自分が考えていた方向性は間違っていないようで良かったです!」と満足そうにしていた。


深く突っ込んでボロを出すことをやろうと思えばできたかもしれないが、彼らはそんなことは求めていない。
ただただ後押ししてほしい、一緒に悩める人が欲しかったのだと察して、寄り添うことに徹した。


デンマークには、コペンハーゲン市内に移住して5年以内の外国人に対して、新生活を支えてくれたり仕事探しをサポートしてくれるメンター制度があるそうだ。メンターさんは2000人以上いて全員ボランティアだそう。
二人と対話して、この制度が頭に浮かんだ。
街にメンターさんがいて悩んだら相談できるような仕組み。


話を聞いてくれて、そっと背中を押してくれるような、似たような境遇にいる先輩たちがいるだけでも、若者がよりのびのびと働いていけると思う。

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