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私が買った医療用ウィッグのこと

「ふりかえり日記」の更新日ですが、今日はお休みして「まとめノート」のウィッグ編をアップします。(主に「ふりかえり卵巣がん日記」#58 #59 #60 #61からの抜粋です)抗がん剤入院の続きはまた来週に!

ウィッグは値段も種類もいろいろですが、この先のウィッグ話は一利用者の体験談として聞いていただけたら嬉しいです。ウィッグや髪事情に求めるものは人それぞれ。何よりご自分がご機嫌に過ごせたらそれがいちばんですよね。良い相棒と巡り会えますように!

ウィッグ購入のタイミング

抗がん剤投薬後、脱毛が始まるまでには少し猶予があります。私は(ドセタキセルとカルボプラチン使用)2週間経ったころに脱毛が始まりました。この猶予期間に購入してもいいのですが、体調が悪くなったりすることも考えられるので、できれば投薬前に買っておくと安心だと思います。

医療用フルウィッグを買うまで

あるメーカーの本店サロンで見本を見せてもらい、試着しながら選んで買いました。通販のショップも多いけど、私はやはり実物を見比べたり、着け心地を試したりしてみたかったのです。もっとも、そう思ったのはコロナ禍前だったのも大きいです。今は事情が違ってきてて、一概にそうは言えないかもしれませんが...
ショップはたくさんあるので、どこで買うか迷ったのですが、知人が使ってみてよかったというメーカーにしました。(縁を信じるタイプです・笑)

このサロンには、ショートからロングまで何十種類ものウィッグがあり、その中から選んだものを、さらに自分に似合うようにカットしてもらうというシステムでした。

サイズは5種類あり、後頭部にサイズ調整ためのアジャスターも付いていますが、さらに頭の形に合わせて縫い縮めるなどの微調整もしてくれました。ちなみにカラーは3〜5種類ありました。(スタイルによって違う)

人毛が半分くらいミックスされていて、1回の無料調整カット付きで94,800円(税込)でした。(これにウィッグ専用シャンプー&コンディショナー、ブラシとウィッグスタンドもおまけで付いてきました。)

セミオーダー(ノーカットウィッグ)も良さそう

さて、サロンでいくつも試着してショートカットのものを選びました。ショートだけでも何種類もあり、その中でも気に入ったスタイルのはずなのに、無料でついているカットくらいの調整ではしっくせず...気分良く使い続けたかったので、その後専門の美容院でカットをしてもらって、やっと自分に似合うスタイルになりました。

こんな経緯から、ウィッグがいまひとつ似合わなかった時はカットがすごく大事だなと思いました。私は時間をかけてあちこちカットしてもらったので「これなら最初からスタイルが出来上っていない、ノーカットウィッグから作ってもらえばよかったのかな?」と、遅まきながら気付きました。
ノーカットウィッグから作ってくれるショップのウェブサイトを見ると、値段はだいたい10万円くらい。私が買ったのとほぼ同じですね...うむー、ならこっちにすればよかった(笑)。ぴったり似合って質も良いウィッグをゲットしようと思ったら、セミオーダーとも言えるこの方法がいちばん確実かもしれません。(ちょっと高いですけどね...そして、すでに出来上っているスタイルがピッタリ!っていうケースもあるとは思うのですが。)

ノーカットウィッグから作ってくれるショップを2つ、参考までにご紹介します。

美容院 GFI

私のウィッグを似合うようにカットしてくれたのはこちらです。その当時とは違って、今はロングのノーカットウィッグから好きなスタイルにカットするシステムになっていました。
一般の美容院だけどウィッグ部門もあるという感じで(専用個室もあり)気軽な明るい気分で通えたのもとてもよかったです。スタッフの方も優しく、カウンセリングも施術も丁寧で安心してお任せできたので、ウィッグを使い続ける間のメンテナンスはもちろん、髪が生え揃うまでの微妙な時期の地毛のカットも、ウィッグ卒業後のカット&カラーもしばらく通い続けました。

ベリーアンドローズ

こちらは医療用ウィッグ専門店です。最初に「どこで買おう?」と探してたときサイトを見て「ここも良さそうだな」とマークしていました。サイト左側の「コンテンツを見る」の中の「サロンメニュー*料金表」を見ると、ノーカットウィッグの紹介があります。
ただ、私はこちらには行ってないので具体的な感想はお伝えできず、です...あしからず。

探せばウィッグショップはたくさんあるので、お近くで良いお店、サロンはきっとあると思います。気になったらどんどん問い合わせてみて、購入しやすく気の合いそうなところに行かれるのが良いのでは?と思います。(ウィッグショップも美容院的位置付けに近いかもと考えたら、相性も大事かもしれませんね。)

また、購入したウィッグのカットだけしてくれる美容院もあるようです。「ウィッグ 持ち込み カット」とか「ウィッグ カットしてくれる店」などで検索すればヒットします。

お手頃価格の帽子ウィッグも愛用しました

ひとつちゃんとしたのを用意したらホッとして、ふらりと通りかかったネットショップで見かけた「帽子用ウィッグ」も購入してみたら、使い勝手も使い心地もとてもよかったです。私が買ったのはこちらのものです。

サイトを見ていただければお分りのように、帽子の下にかぶるものだから頭頂部はネットのみで、植毛されてるのは一部分だけ。気軽でなにしろラクだったので、フルウィッグよりも頻繁に使いました。近所のスーパーに買い物なんて時はキャップの下にこれをかぶり、友人とランチなどのお出かけ時は大きめベレー帽の下にかぶり... と、愛用しました。
このウィッグのおかげで、ベレー帽やニット帽も新しく買ったりして。それも楽しかったです。

補助金が出る自治体もあります

自治体によってはウィッグ購入に際し、いくらかお金を出してもらえることがあります。
助成金制度を導入している自治体は、こちらのページにも一覧がありました。

もし、お住いの地域が今はまだ助成金制度を導入していなかったとしても、購入から申請まで1年待ってくれるところが多そうなので、購入してからの1年間は気にしているといいかなと思います。私の住んでいる区でも、助成金制度がスタートしたのはウィッグ購入した2ヶ月後くらいでした。(タイムリーで助かりました...)

ウィッグのメンテナンスについて

これについてはこれから「ふりかえり日記」にも書いていきますが、メンテナンスは簡単でした。ウィッグって、そんなにしょっちゅう洗うもんじゃなくて、毎日使ったとしても週に1度とかでいいそうです。私はなにしろ家仕事だし、大騒ぎして買ったわりにはフルウィッグ、そんなに使う機会がなかったのですが...夏の汗をかく日に出かけたりしても、使うたびに洗ったりはしませんでした。シャンプー、簡単ですけどね、ショートカットだし。洗面台にぬるま湯をためて、シャンプーを溶かして、さっと押し洗いをするだけ。普段はウィッグスタンドにかぶせて、風通しの良いところに置いておけばオッケーでした。

美容院でしてもらったメンテナンスとしては、チリチリと変形した毛をアイロンでのばしてもらうことでした。人毛じゃない人工毛は、どうしても、使い続けるうちに摩擦でチリチリとと縮れて束になってきちゃうんですよね。これはヘアアイロンで伸ばせばきれいになるそうで、ネットでは自分でやる方法も載っていたりしますが、私はヘアアイロンも持ってないし、自分できれいにやれると思えなかったので、美容院にお願いしました。
もっとも、利用頻度が高くなかったので、ウィッグ使ってた期間(8ヶ月くらい)の間に1度だけ。毎日使う方だと、もっと頻繁にこのメンテナンスが必要になるかと思います。

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