ユーモアとともに生きる
最近ユーモアに関連する本を2冊読んだ。
一冊目は死とユーモアに関する本。
アレン・クライン著片山陽子訳『笑いの治癒力-ユーモアと死と癒し-』
(返却期限によって実は半分までしか読めなかた...)
ユーモアと死は一見結びつけるべきではないように思われるかもしれないけれど、辛い精神状態の時こそユーモアを見つけることによって気持ちが救われることがあるかもしれない。
日常の中にもユーモアはいくらでもあってそれを拾い上げるだけでいいのだと学んだ。
2冊目はこの本を読んでいるときに紹介されて出てきた本
医師パッチ・アダムス著『心からのお見舞い-たった一度会うだけで落ち込んでいる人を癒してあげる方法-』2000年英潮社
ジェリー・ヴァン・アメロンゲン画(ユーモア作家)、蝦名玲子訳
ロビン・ウィリアムス主演の『パッチ・アダムス』を見たことがある人も多いかもしれない。
人の健康は最新の治療法を実践したり劇的な薬を飲むことによってもたらされるのではなくて、自分の持っている能力を精力的に活用して、楽しく生活すること。と言って、
「健康とは、幸せで精力的な生活を送ることができる状態」
と定義している。
この本ではお見舞いの時に相手を楽しませることや入院生活で医療社を相手にどう楽しませるかを書いていてとても素敵だった。
特にお気に入りだった文章を忘れないためにも一部抜粋して書いておこうと思う。
* * *
【コミュニティー意識を持っていますか】
心臓発作の回復に大きな影響を与えるものは、自分がコミュニティーメンバーの一人であるという意識と、そのコミュニティーからのサポートであることが証明されている。ここでのコミュニティーとは、地図上に見られる地域ごとのコミュニティーに限られたものではなく、自分があるグループに所属しているんだという意識のこと。そのグループというのは教会のグループでも、市民団体でも、ボウリングチームでもなんでもいい。街角にある同じマーケットに行く人たちのことだってあなたの意識次第で同じコミュニティーのメンバーとして考えられる。
・・・
もし大勢の良き友人がいれば、簡単にコミュニティーを築くことができる。地球規模で他者との繋がりを大切に育んでいくことは、健康にとってもいい影響を与えるだけでなく、われわれ人類を生み出した大地の女神"ガイヤ"に対するお礼をしているのだ、と言える。僕はこの地球で、人類が生き残れるかどうかは、いかに早く、僕たちが地球規模でコミュニティーを作り上げていけるかどうかにかかっていると思う。
【触れ合って】
人を励ますとき、スキンシップは不可欠だろう。スキンシップなしではコミュニティーは存在しなかった。ここでちょっとtouch(触れ合い)という言葉の使われ方について考えてみよう。英語では、感動する感動する話のとこを表すときにはtouching, 感動した人のことを表すときにはtouchedを使う。また、人と連絡を取り合ったり、気持ちを伝えようとするときにはin touch withを使う。電話会社は、僕たちに、reach out and touch someone(誰かをつかまえて、連絡を取る)ために、電話をかけようと提案している。そして、医療関係者は、治療や魔法のtouchができる存在といえる。
お見舞いのときには、患者さんに触れるようにしてほしい。手を握ったり、目をじっと見つめたり。おっと、抱擁することも忘れないで(患者さんが管をしていても、その上からでもできるのだから)。気まぐれでも計画的でも、マッサージをしてあげると、患者さんはリラックスして、励まされる。「もっともっと患者さんに何かしてあげたい」と心の中で言っている自分を見つけたら、まずその友だちにタッることから始めよう。
この本は文書とともにユーモア溢れるイラストが全ページに使われているのが特徴で、是非一度覗いてみてほしい一冊。人生における大切なことが詰め込まれている。
* * *
ユーモアからだいぶ脱線してしまったので最後にもう一度立ち返って。
最近家で「あ、これってユーモアかも?」と思ったエピソードを一つ。
我が家では犬を飼っている。
室内で飼っていて犬用のトイレもある。食事を食べる机の横に。
みんなの食事中に犬がトイレに行くことがある。
「小」の方ならいいんだけれど、「大」の方だと匂い的にもすぐに片付けなければいけない。
要するにちょっと面倒な、避けたい嫌な仕事。まぁ、臭うし。
父親と母親と朝食を食べている日の朝、犬がトイレでぐるぐるぐるぐる回り始めた。「あ。これは「大」の方だな〜」と私は心の中で思っていた。
すると気付いた父親が(ちなみに父親はこの片付けが苦手。私がオムツをしている頃から「大」の方だとお母さんに押し付けていたらしい)
父親「あ・・・あ。。。」
母親「「あ」じゃなくて「う」でしょ?」
朝食の一場面で笑いが起きた。
日常の中で、ほんの些細なことで、こうして笑いのタネを見つけて笑顔になることが健康の秘訣なのかな〜と感じた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?