渓流釣りを始めた理由
大人になった頃、山に登れば何があるのだろうと思い始めた山登り。
そこには町っ子だった私には念願かなったりの世界だった。
何故なら私は小さな町だが駅前生まれ育ち。
田畑や森が無く小さな神社でセミやザリガニを捕って遊んでいた。
中でも母の実家の田舎に行くのは楽しみであり朝から暗くなるまで小川や田んぼで遊んでいた。
山登りは景色も素晴らしいが今まで見たことない色々な木々、昆虫や鳥が生息している。
しかし登山と聞くと、しんどいイメージがある。
確かにしんどい。
がコツがあるのに気づいた。
スタートから30分は確かにキツイ。が、それさえ超えてしまえば案外楽?なものだ。
重登山はしない私には理由がある。標高が高いと好きな広葉樹がなくなり昆虫や鳥がいないから。
そんな三十代に一人の男性に出会い聞けば趣味が同じ。
じゃあ山に釣りに行こう、と誘われる。
???
山に魚?
これには私はしくじった。
幼い頃から釣りが大好きで淡水魚はほとんど釣ったが山に魚がいるとは。
準備し、あとは学んだ釣りでアドリブ。
しかし釣りを学んだ私でも簡単に渓流魚は釣れなかった。
念願かなって釣れたのは3回目くらいだ。
すると釣れた魚には驚いた。
なんと美しい魚だろう。
魅力的な模様。
見たことない、その魅力に釣り好きな私がハマらないわけがない。
渓流釣りの魅力はもうひとつある。
それは人工物のない山奥で広葉樹が広がる美しい渓流をジャプジャプ歩く楽しさは格別だ。
自然、山、溪、魚釣り。
こんな自分にピッタリ合うものはない。
それから30年経った今では片道5時間かけて壮大なアルプスの麓に通っています。