今年はアスプルンド森の墓地ができてから100年の記念すべき年である。あまり話題にはならないが、1人で騒ぎ立てておく。 まずは1982年のInternational Architectという雑誌に掲載された森の墓地完成直後のアスプルンド自身による解説を前文引用&翻訳。この雑誌もスウェーデンの老舗建築雑誌Arkitecturの1921年のスウェーデン語記事を前文引用してるので、引用の引用。 This small burial chapel is not the most i
大学を出て美術館やら船乗り場のある方へ歩くことが良くあった。地下鉄で2、3駅という距離だが、まあ歩いても30分くらいだった。 さて、大学から出るとすぐに高級な住宅街に入る。ここには学生なんぞ住んでおらず、大使館やら古い住人が住んでいる。さらに進むとその高級さを保ったまま店が立ち並ぶ。エステルマルム(西街)というエリアである。アンティークの家具や不動産屋なんかが多いのだが、一軒だけ、馬具屋があった。 なんて事はない、私はこの馬具屋を外から眺めるばかりで、入った事は無かった。馬に
スウェーデン留学から戻って早一年が過ぎようとしている。あまりにも濃い一年、未だにフラッシュバックのようにストックホルムの街角や友人たちとの何気ないやりとりを思いだす。 やらねばと思いながらなかなかまとめて来なかったこの経験を少しずつアウトプットしていく。今ならまだ思いだせる。 まずはざっくり、向こうで1年間何をしていたんだ?何が書けるんだ?というのを自己紹介兼備忘録として書いておく。 ①KTH、スウェーデン王立工科大学のマスターに1年。東工大では当分学べなそうなこ