見出し画像

【カープ入団決定】ケビン・クロンはどんな選手?

先日のネヴァラウスカス投手の回に続きまして、今回は期待度も体もデカい、ケビン・クロン選手についてまとめます。

今季はMLBで17打数ノーヒット。さすがに参考になりませんね。昨年の分まで広げて考えていきます。

昨年、AAAリノで82試合に出場し、305打数101安打(.331) 38本 101打点という驚異的な数字は、もうニュース等でご存知かと思います。この数字からはっきりとわかるように、強打が最大の武器です。MLBに昇格し、39試合で71打数15安打(.211) 6本塁打 16打点という成績を残しました。

気になる三振率はAAAで20.4%、MLBで35.9%と、決して低くありませんが、度々比較されているジャバリ・ブラッシュは同じPCLのソルトレイクでプレーした2018年(来日前年)に29.5%、そしてMLBでは53.3%を叩き出していましたので、そこだけを考えると、少しマシと言えます。四球を選ぶ能力も凡そ同程度ですが、ややクロンが上回っています。また、通算だと僅かにブラッシュが上回るAB/HRも、単年ではこんな大差になります。単純計算で2試合に1本なんてペースをNPBで再現できるとは思いませんが…。

ついでに、エルドレッドの来日前年とも比較してみましたが、時代の差こそあれど、クロンがやはり上回っています。とりあえず、ここを見る限りでは期待が出来そうです。

画像1


「広角に打てる」は本当か?

獲得時のニュースでは「広角に打てる」との評が出ていましたが、果たしてどうなのでしょうか。

昨季のAAA38本塁打中、レフトへ15本、センターへ16本、ライトへ7本という内訳でしたので、やはり間違ってはいないようです。

が。YouTubeに載っているクロンの映像を見ると、ほとんどがレフト方向への打球だったかと思います。2019年にMLBで放った15本のヒットのうち、センターから右はわずか3本。サンプルが少ないので、恐らくAAAでの数字の方が信用に足るのだとは思います。因みに、MLBで放ったその3本のうち2本はスタンドへ届いています。

広角に強い打球が打てるのは間違いないので、マツダスタジアムのエディオンゾーンにぶつけることがあっても驚けません。


一塁守備は?

今年のカープファンを大いに悩ませた一塁守備。何を隠そう、カープには一塁を本職にする選手がいません。松山竜平の打撃は勿論魅力ですが、元々長打を売りにするわけでもなく、送球の処理にかなりの問題がある守備はリーグ最低レベル。年齢的に外野を守ることも難しくなってきています。ピレラも一塁守備はお世辞にも上手いと言えないものでした。

そこで、来季非常に大事になってくる一塁守備です。数字だけではわからない部分も多いので、最もわかりやすいところを見ると、マイナー通算521試合で44失策、守備率.990.今季の松山が102試合で9失策、同.990と考えると、ほぼ同等ということになります。

当然、失策数では判断できませんが、それくらいやらかす、というのは頭に入れておくべきことなのかもしれません。さすがにUZRが-10の大台に乗るようなことはないと思いますが。

とりあえず、RFを計算して表にまとめてみましたが、似たり寄ったりというほかありません。

画像2

とりあえず、映像ではまともに守っていたので、それを信用したいです。数字から信用に足るものは何一つ見出せませんでしたが、自分の情報収集能力の低さ故、ということにしておきましょう。

まとめ

やはり強打が最大の魅力であるクロン。過去の外国人選手と比較しても、やはり十分な能力を秘めた存在といえるでしょう。

リーグのレベルからしても、打率.260で30本塁打で御の字というところと考えています。昨年のブラッシュが.261、同じPCLで.353の高打率をマークしたピレラは今年.266というところからの計算です。

一方、守備走塁では、そう大きな期待は持てないのではないかと考えています。最低限守ってくれればというところでの期待ですので、どうにかその期待値は上回ってほしいところです。

打順も難しいところですが、クロン→鈴木誠也→西川龍馬の並びがいいのかなと考えています(これは戦力展望かなにかの記事で書きたいと思います)。


ようやくやってきたバティスタの穴を埋められる選手です。来てくれてありがとう、今はただこれだけです。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?