【Carp】 Sandro Fabianはどんな選手?
少し前の話になりますが、総額10億だとかなんとか言って、結局常識的な契約に落ち着いたサンドロ・ファビアン。読売ジャイアンツのエリエ・ヘルナンデスと比較されることも多い選手ですが、その特徴を見ていきます。
ちなみに昨年のパンアメリカンゲームスではドミニカ共和国代表の4番ライトとして出場し、5番指名打者だった”あの”Xavier Batistaと中軸を形成していました。
概要
1998年3月6日生まれ(26歳)
右投右打 外野手 180㎝81㎏
特徴
正直なところ、モンテロのように目を見張るスタッツはなく、発展途上の感がある選手です。
今季MLBデビューを果たし、経験を積み始めたという段階にある選手で、攻守にセンスの良さを感じることができます。
打席のアプローチはまずまず優秀で、AAA級に昇格してからの3シーズン、三振を常に20%以内に抑えており、過去2シーズン6.4%、4.8%と少なかった四球も今季は9.0%に増えています。
数年前まで引っ張り専門のフリースインガーという印象の数字が並んでいましたが、我慢を覚えたのか、かなり改善してきています。
不調時にこの弱点が露呈すると面倒かもしれません。
同じAAA級ラウンドロックに所属していた前出のヘルナンデス(現読売)よりやや小柄で、能力的にはおおよそ同じで、3歳若いというと分かりやすそうです。
長所
身長180㎝と日本人選手のような体格ですが、今年のドミニカウィンターリーグでは、81打席で5本塁打(12/10時点でリーグ3位)をマークしています。MLB通算162本塁打のミゲル・サノもほぼ同じ79打席で5本塁打であることを考えると、長打力にも見るべきものがあると考えてよいでしょう。
また、昨年は889イニングで14補殺、今年は847イニングで13補殺を記録しているように強肩も武器です。
体格、守備位置、強肩強打というところで、鈴木誠也ぐらいやってくれたらありがたいのですが…。
短所
モンテロと比べて実績が足りないのと、体型に似合わず、スピードはさほどありません。若手時代から長打力と肩に強みがあった一方、足の遅さを指摘されていました。どうしようもなく遅いわけでないですが、少なくとも「大きな武器にはなりえない」と見ています。
参考