妹と台湾旅2023 その2
1日目の夕食 人和園雲南菜
いったんホテルに戻り、チェックイン。
お風呂に入って少し落ち着く。
貴重な3日のうちの1番目の夕食を何にするのか。
お腹はあまり空いてないけどせっかくの旅の一食を抜くわけにはいかない。いろいろ調べたけど、時間ももう1930ぐらいだしそこまで遠出したくなかったので、結局ホテル近くの「人和園雲南菜」という雲南市料理のレストランに行くことにした。ビブグルマン取得してるらしい。
カジュアルな店かと思いきや、円卓に白いパリッとしたテーブルクロスが敷かれているような上品な店ですこしビビった。
押しの強いおばちゃんに名物をいくつか勧められるけどチャーハンは無理だ。
この店に来てこれを食べないなんてどうかしてる、とばかりにオーバーアクションで色々勧めてくるおばちゃんに、昼に食べすぎてしまって入らないことをお腹をさすって伝えて許してもらった。
この時期の旬だというウリのスライスサラダ、を前菜に。しんなりとさっぱりしててうまかった。
この店がミシュランに褒められたという海老のすり身をインゲンで巻いたものが抜群に美味かった。トロッとした餡をつややかにまとったそいつは表面カリッとしていて中はジューシー。インゲンの食感も損なわれていない。食べたことのない料理だった。
干しエリンギの炒めもおすすめされて頼んだけど、これは料理というよりスナックのような感じで、ささがきごぼうのフライのような一品。ビールのおつまみにはぴったりだった。
デザートにサービスでスイカまでくれた。あまり甘くはなかったけどそのサービス心が嬉しい。エリンギを残したら何も言わないのに持ち帰り用に包んでくれた。親切な店だ。
このエリンギ、店で食べたときはピンとこなかったが、翌日部屋でワインのおつまみとして開けて食ったらめちゃくちゃ塩梅がよく旨味もあって白ワインに合う。捨てないでよかった。
※あとで聞いたら結構テレビやガイドブックに紹介されまくりの有名店だった。でもたしかに上品な味付けで野菜もたっぷり食べられておいしいお店でしたわ。
●人和園雲南菜
104台北市中山區錦州街16號
2日目:8月26日(土) 8:30AM
コインランドリーで洗濯。ホテルの近くに日本式のランドリーがあってそこで洗濯。
妹は洗濯魔なので1日の洗濯物も放置したがらない。私とは真逆の性格だ。
●中山区双城街17巷 日本式コインランドリー
AQUAのドラム式洗濯機みたいな、乾燥までやってくれるやつ。使い方は家の近くのランドリーとまったく同じ。
洗濯が終わるまでの1時間ほどで朝食を取ることにした。ここの近所に小さな商店街があったのでそちらに向かう。
ちゃんとテーブルがいくつかあって、入りやすい雰囲気の店があったので入ってみた。
おばちゃんがとにかく愛想が悪い。話しかけたら目を合わせようとせず悲しそうな顔で視線を落としていた。
おじさんは息子なのかなと思うけど、カタコトで日本語も喋れるようで、ぎこちない笑顔で接客してくれた。
よくわからないまま卵のサンドイッチとミートソーススパゲティみたいなやつを指さしてオーダー。
おばちゃんは鉄板で太めの焼きそばみたいな麺を勢いよく焼いて、おもむろにレトルトのママーミートソースみたいな袋を取り出しなんらかの中華系調味料を足してジャッジャと焼いていた。
それなりの味でまずくはない。普通である。
とりあえず不気味な食べ物じゃなくてよかった。
台北から基隆へ
今日は遠出して基隆へ。昼を基隆夜市で取って海岸を巡り、夕方には九份に足を伸ばして、また基隆夜市に戻って夕食、21時ぐらいのバスで台北に帰るプラン。
MRTで台北駅に行き、台湾鉄道の基隆方面の電車に乗る。終点は「七堵」と書いてある。漢字が読めないから「ななお」とずっと心で読んでいた。
台湾、漢字だらけの国だけど、結構読み方わからない漢字が多くてスマホで調べるときも出せなくて困った。(かといってグーグルマップさんが突然漢字をやめて発音を表したアルファベット表記で住所や駅名を表示くるのも困った。漢字と結びつかないし読めないんだしで余計わからないんだよ!)
できれば基隆まで乗換なしで行きたかったのだが仕方がない。なんでもいいから乗っちゃえという感じで乗った。
なんだかとても空いている、どう見てもスペシャルな特急っぽい電車に乗ってしまった。まあなんとかなるだろと座っていたのだが、15分ほど後に車掌さんがきて特急券が必要なんですよみたいなことをいうのでオロオロとした様子を装い車内清算してもらう。びっくりするほど追加徴収を取られるのではと怯えたが、たぶん二人で500円ぐらいだっただろうか。親切な車掌さんで、降りたときに偶然ホームで一緒になり、番線の案内もしてくれた。
各駅に乗り換えて、基隆廟口夜市最寄りの駅である三杭で降りた。降りたときはずいぶん田舎に来ちゃったなと思ったが、屋根付き通路を案内に沿って抜けたらいきなり車の交通量もブンブンの、壁一面にブランドの広告が貼ってあるような大きなお店が一堂に集まっているような街に出た。
駅前の田舎臭さとの落差がすごい。人がたくさんいて歩きにくい。
3日間毎日ずっと冰讃(ピンザン)のマンゴーかき氷が食べたいと言っていた妹を説得してまっすぐ基隆に向かったので、妹は少し不機嫌だ。
同じ店じゃなくてもいいじゃない、基隆にもたぶんおいしいかき氷屋さんはあるよ!と捻じ伏せてきた手前何としてでも素敵なかき氷屋さんを見つけなくてはならない。
しかし探しても探しても冰讃のようなかき氷屋さんはない。
泡泡氷と書かれたのがかき氷のことだと調べて屋台に向かったが、ドぎつい色のシロップをかけてるようなあまりそそられない屋台っぽいかき氷しかなかった。
疲れて気持ちが雑になっている妹は喉が乾いたのでもうなんでもいいから飲みたいとごねる。しかし私は駅からの途中に素敵そうなジュースパーラーがあるのを覚えていた。美味しい経験ができるかもしれないのに適当に選ぶのはもったいない。
渋る妹を引き連れて駅方面に戻る。5〜10分ほど歩くと若い女の子らの人だかりがあった。そのジュースパーラーだった。
マンゴータピオカジュースをオーダー。
果肉もたっぷり、タピオカは控えめでジュース量が多い。Mを頼んだが、日本のLぐらいはあると思う。2つ頼んだけど、1つで十分だった。
めちゃくちゃおいしかったし店員さんも素敵だった。妹は「かき氷食べられないからどうしようかと思ったけどこれのおかげでだいぶ取り戻せた!」と180度テンション爆上がりで上機嫌になった。
私たちが偶然見つけたよいお店!大発見!のように思っていたら、あとで調べたら秋葉原にもあってずっこけた。
●Coco都可 基隆廟口(タピオカ紅茶店)
Keelung City, Ren’ai District
お昼は短い行列のできている「呉記螃蟹羹」
せっかく港町に来たのだからなんとなく海鮮っぽい味のものが食べたいということで目についたお店。まず店名に蟹という文字が入ってる。わかりやすい。店頭の山盛りおこわもピカピカ光っている。何人か並んでいたけど店も思いのほか広くてすぐ案内してくれた。
ここはこの夜市の老舗らしい。
蟹とたけのことしいたけの入ってるスープと油飯(おこわ)を食べた。
カニスープ
カニ肉、タケノコ、シイタケなどが入ったとろみのあるスープ。とてもおいしい。
ここの兄ちゃんも愛想がよくて感じが良かった。
●呉記螃蟹羹 屋台番号:5
11:30~翌1:00
ヒロシさんが迷宮グルメで食べてた店もチラッと覗いたんだけど、海鮮の店ではないのがわかってたのでスルーしてしまった。こういうところは自分は推し活みたいなのにまったく向いてない人間だなと思う。
海が見たいので和平島公園へ
お昼を食べてから基隆駅前から基隆客運バス「101」号に乗り、和平島公園へ。「和平島公園」で下車。
途中でインスタスポットとして有名なカラフルな建物の並ぶ港もバスから見えた。
特によく調べなかったから、ただの海岸なのかなとぼんやり想像してたら、完全に管理された国定公園のような場所で、人工的な水遊び場、テントスペース、そして砂漠かと思うような色合いの侵食によってできた奇岩群が広がる千畳敷などそれ全体で1つの施設のようになっていた。入場料も数百円程度だと思うけどいくらか取られた。
大切に保護してるんだぞ、という国の気概が感じられる。
水遊びでもしようかと思ったんだけど、なんだかすごく暑くてめんどくさくて汗だくだったので、ついたとたんに「氷」の例ののぼり(日本と同じ青地に赤文字のやつ)が目に止まり、まずはあそこだ〜!!と指をさし冷房が効いてそうなおしゃれっぽいカフェにまっすぐ向かった。抹茶あずきのかき氷とジャスミンティーを注文。
冷たいものを食べて気が確かになってきたので、やっと落ち着いて散策できる。勇気を出して外に出ることにした。
はるか昔、琉球王国との交流があったようで、その記念像が祀ってあったりした。
夕方も近づきつつあるので九份へ向かう。交通の便がいまいちなので、ここはタクシーを使う。偶然公園の出口にタクシーが休んでて、九份老街まで乗れるか筆談で聞いたら、筆談で「我要給油」と書かれた。オッケー!オッケーよ!
その3に続きます