2月16日 カツ揚げ祭り
揚げる、アゲる
使いかけのモノがある状態がなかなか耐え難い。いただきもののストックとかを使う期である。
昨日は使いかけのお好み焼き粉を使い切った。隣にある薄力粉とパン粉もいつからあるんだろうというレベルなので、使い切っていきたい。
そうだ、今日はいっぱいカツを揚げよう。カツにしたら美味しそうなものをひたすら揚げよう。そう思いつくと、疲れが少し楽になった帰り道。
スーパーに寄って、揚げたいものをなんでも買う。アスパラの肉巻きも揚げたい。ベビーホタテは絶対に買おうと決めていた。ベビーチーズも揚げたら絶対旨い。ハムを1パック重ねたままで揚げるやつもやりたい。山芋も美味しいだろうなぁ～。白ネギも絶対旨い。
お酒売り場で水曜日のネコと目が合う。水曜日の今日、これは絶対に買わないといけないな。お～、本搾りの四季柑が出てるじゃないか。冬柑はもう終わってしまったのか、しかし春が近づいているということだなぁ。これも買わないと。
ちっちゃめの天ぷら鍋に油を入れる。サラダ油が残り少なかったので、オリーブオイルを足す。もったいない気もするけどまぁ良いじゃない。
小麦粉と溶き卵とパン粉を用意して、野菜を適当に切れば、あとはひたすら揚げるだけ。
まずは、ホタテを揚げる。いやあ、めちゃくちゃいいきつね色。
揚げたてをそのままキッチンで食べる。ほこほこした繊維質と、ぎゅっと詰まった旨味がたまらない。追いかけるように水曜日のネコを飲む。
家にあったレンコンも揚げる。しゃっくりという食感と少しの粘りがたまらない。また追いかけるように水曜日のネコを飲む。
5cmくらいの長さに切った長ネギも揚げる。噛んだ瞬間、ネギの中身が飛び出す。飛び出した方向が外で良かった。中だったら大やけどしていた(まるで落語のねぎまの殿様のように)。
ベビーチーズは中身がドロッと溶け出すのを恐れて、ちょっと早めに上げてしまった。アルデンテよりだいぶ手前状態だったけど、旨いものは旨い。
4枚重ねのまま揚げたハムカツは、中に激アツの油が入っていてやけどしないか恐る恐る食べたが、そんなこともなく、むしろ肉汁が溢れ出てきて、これまたお酒が進む(これくらいのタイミングで水曜日のネコから四季柑にかわっていたと思う)。
キッチンで、揚げては食べ、揚げては食べを繰り返すのは楽しい。揚げたては旨い。ソースで食べたり、出汁醬油で食べたり、岩塩で食べたり。レパートリーも楽しい。
一番最初に思いついたアスパラの肉巻きは結局めんどくさくてやめてしまった。何かを巻くみたいな作業はかなりめんどくさいと思ってしまうので、避けてしまう。
レンコンを食べたら、ジャンル被るなと思って山芋はやめた。
カツを避けてしまう理由の一つに、余った溶き卵を捨てるのが忍びないというのがある。
どうしようなぁと思ったときに、揚げなかった山芋が目に入る。山芋をすりおろして、余った卵と薄力粉とパン粉も混ぜて、カツオ節粉と出汁醤油で味を調えて、ネギを輪切りにして入れる。フライパンで焼く。そう、鳥貴族の山芋鉄板焼きリスペクト。
カツをしこたま食べた後も、これは優しく食べられる。食べごたえも十分で、今日も満腹食べたなと思う。
生活に大きな変化があった。ぽっかりとスペースが空いた。せめて、お腹は埋めようとカツを揚げては食べしたのかなぁとも思う。
GO!GO!7188は"胸に空いた大きな口は甘いお菓子じゃ満たされないの"と歌っていたなぁと思いだす。油を吸ったカツでなんとか埋まらないものかねぇ。