CCNA 「オートネゴシエーション」
はじめに
今回は、CCNA解説になります!
今回説明していくのは「オートネゴシエーション」についてになります!
オートネゴシエーションとは
オートネゴシエーション (Auto-Negotiation) は、イーサネット(Ethernet)ネットワークにおける機能の一つで、接続された通信機器(スイッチ、ルーター、NICなど)が自動的に通信条件(速度や通信モード)を交渉して最適な設定を決定する技術になります
この機能により、異なる仕様を持つ機器間でも円滑な通信が可能になります
オートネゴシエーションが必要な理由として、主に3つあります
異なる機器間の互換性
例えば、片方が10 Mbps、もう片方が100 Mbpsに対応している場合でも、最適な速度で通信が可能になりますデプロイの簡便性
手動で設定する手間を省き、プラグアンドプレイで使用できる通信エラーの防止
手動設定で間違った速度やモードを設定するとリンクが確立できない場合がありますが、オートネゴシエーションによりそのリスクが軽減されます
オートネゴシエーションの主な機能と仕組み
オートネゴシエーションの主な機能
通信速度の選択
10 Mbps、100 Mbps、1 Gbpsなど、機器が対応可能な最高速度を選択します。
デュプレックスモードの選択
フルデュプレックス:送受信が同時に可能。
ハーフデュプレックス:送受信が交互に行われる。
フロー制御(Flow Control)の調整
ネットワークの混雑を軽減するため、データ送信を一時停止する仕組み(IEEE 802.3x)。
オートネゴシエーションの仕組み
オートネゴシエーションは、リンクパートナー間で特定の信号を交換することで動作します
この信号に基づいて、以下の手順で最適な設定を選択します
双方の機器がサポートする通信速度とデュプレックスモードを確認。
両方が対応可能な中で最も高速かつフルデュプレックスの組み合わせを優先して決定。
オートネゴシエーションの注意点
機能の非対応機器との接続
オートネゴシエーションが有効な機器と、固定設定の機器(手動で速度やモードを設定)を接続すると問題が発生する場合があります
特に、片側がフルデュプレックスで、もう片側がハーフデュプレックスになると、デュプレックスミスマッチが起きてパフォーマンスが低下します高性能ネットワーク環境での使用
高速ネットワーク(例: 10Gbps以上)では、オートネゴシエーションがサポートされない場合があります。この場合、手動で速度とモードを設定する必要があります
オートネゴシエーションの設定方法
多くのネットワーク機器では、CLI(コマンドラインインターフェース)やGUIで設定できます。以下は一般的なCiscoスイッチでの設定例になります
# インターフェースを指定
interface GigabitEthernet0/1
# オートネゴシエーションを有効化
speed auto duplex auto
# オートネゴシエーションを無効化(手動設定)
speed 100 duplex full
終わりに
オートネゴシエーションは、ネットワーク環境の規模や条件に応じて柔軟に使用される便利な機能なのです
しかし、使用する際は機器の互換性やデュプレックス設定の影響について注意が必要になります
読んでいただきありがとうございました!
今回は「オートネゴシエーション」について紹介していきました!
今回はかなり内容の調整のため、内容が少なくなってしまいました
次回は「ネットワーク層の機能と概要」について紹介していきます!
ぜひ読んでいただければと思います!
ではまた!