見出し画像

抽象化思考で深める理解と応用力:ビジネス活かす方法


はじめに


こんにちは!「たー」です!
今回は、仕事で使えるロジカルシンキングについて発信していきたいと思います!
内容としては、タイトルにも書いてあるとおり「抽象化思考」というものについてです
一見、難しそうに思えますが、マスターすればかなり応用が効くスキルになるので、ぜひ身に付けてましょう!
とは言っても、私も完全にマスターしたわけではないので、今回で一緒に学んでいければなと思っております!

抽象化思考とは何か? 基本概念とその役割


まず、抽象化思考とは何かという話になりますが、「抽象化思考」とは物事を具体的なレベルから一歩引いて、共通する性質や本質を捉えることで、より広い観点や一般化された視点から考える思考法になります

これを行うことで、共通する要素やパターンを見出すことができ、システム全体や構造を理解することにつながり、広い視点で物事を考えることができるようになります

交通手段で例を出すと、交通手段は車やバス、自転車、飛行機、バス等様々あり、それぞれの特徴や使い方が異なります
これを抽象化して共通点を見つけると、「移動するための手段」、「人や物を運ぶための方法」という共通した役割が見えてきます、これをひとつの抽象的なカテゴリーとしてまとめることができるのです

また、さらに抽象化していくと、「交通手段」は「サービス」や「インフラ」の一部としても考えることができるのではないかと思います
交通手段は「移動を提供するためのシステム」の一部であり、それによって人々の生活やビジネスが支えられていると捉えることができるのです
また、この思考法が役立つ場面は、「複雑な問題を整理したいとき」や「異なる分野や事象に応用できる知識を得たいとき」など様々なシーンで大活躍します

抽象化思考は、長期的かつ広範囲な視野での解決策や戦略を導くための必要なスキルになり、どの場面でも、全体像を捉えながら、最適なアプローチを考える力が重要になってきます

抽象化思考のメリット:複雑な問題をシンプルに解決


以下がメリットの一覧になります!
例も記載してますので、わかりにくかったら例を見てみてください!

  1. 複雑な問題をシンプルにする
    (例:複雑なプロジェクトで、多数のタスクがある場合、抽象化することで「全体の進捗管理」「リソース配分」といった重要な側面に絞って管理することができ、効率化が図れる。)

  2. 汎用的な解決策を生み出す
    (例:特定の顧客対応プロセスが効果的であるとわかった場合、そのプロセスを抽象化して「顧客満足を高める原則」として他の部門や業界に応用することができる。)

  3. 問題解決の視野を広げる
    (例:特定の業務改善策に取り組む際、個別の改善点ではなく、業務全体の効率化や顧客満足度向上といった大きな目標を抽象的に捉えることで、より包括的な戦略が立てられる。)

  4. コミュニケーションの円滑化
    (例:経営層に報告する際、細かいデータを説明するのではなく、「市場の成長」「顧客獲得率」といった抽象的な重要指標を伝えることで、相手にわかりやすく、迅速に意思決定が行われやすくなる。)

  5. イノベーションや創造的思考を促進する
    (例:ITの技術を抽象的に「効率化のためのツール」として捉えることで、農業や医療といった異なる分野に新しい技術を応用する方法が見つかる可能性がある。)

  6. 長期的な戦略立案に有効
    (例:企業の成長戦略を立てる際、短期的な売上目標だけでなく、「市場の拡大」「ブランディング」といった抽象的な目標に基づいた計画を策定することで、持続的な成長を見込んだ方針が打ち立てられる。)

  7. 柔軟な思考と適応力の向上
    (業務プロセスを改善する際、既存のやり方に固執せず、「効率を上げる」という抽象的な目標を持つことで、柔軟に新しい技術や手法を取り入れることができる。)

  8. パターン認識能力が向上する
    (例:売上データを分析する際に、季節的な傾向や消費者行動のパターンを抽象化して見つけることで、効果的なマーケティング戦略を策定できる。)


このように難しい内容のものもありますが、これほどのメリットが存在します
この抽象化思考は汎用性がとても高いため、身につけることができれば、様々なシーンで大活躍することでしょう
また、複雑な問題をシンプルにし、問題解決の視野も広げることができるため、何か問題やトラブルが起こった際にも解決の助けになります

日常業務での抽象化思考の活用例


日常業務での抽象化思考の活用は、タスク管理やチームの議論、業務フロー改善において非常に効果的です
それぞれの状況でどのように抽象化を使うかを具体的に見ていきましょう

  • タスク管理での抽象化
    →重要なポイントを見極める 活用例としては、 例えば月次の業務報告書作成というタスクがあるとします。このタスクを抽象化して「目標達成度を伝える」「改善点を洗い出す」という大きな目的に置き換えると、報告書の作成だけに集中するのではなく、成果を上げるための要素にフォーカスでき、効率的に重要な情報に絞って作成することができます。

  • チームでの議論を抽象化して整理する方法
    →チームミーティングで「顧客満足度を向上させたい」という目標を抽象化し、「顧客の声を聞く」「迅速な対応をする」「サービスの質を上げる」といった大きなカテゴリーに分けると、議論が焦点を絞りやすくなります。このように、具体的な問題を全体的なテーマに分解することで、より建設的な議論が可能になります。 メリットとしては、チームの意見を抽象化して整理することで、全員が同じ方向に向かいやすくなり、無駄な議論を減らして成果を上げやすくなります

以上のように日常の業務の中で、この思考法が活躍できる機会があります
また、タスク管理やコミュニケーションなどはプライベートでもされていると思うので、プライベートにおいてもこの考え方が非常に役に立つと思います

抽象化と具体化のバランスを取るためのテクニック


しかし、抽象化ばかりになると現実的な行動につながりにくく、実行に移しにくくなるため、抽象化と具体化のバランスを取る必要があります。そのためには、以下のテクニックを活用することで、両者の間を行き来しながら効果的に思考することが可能です。


1. 抽象的なアイデアを具体的に落とし込む方法

抽象的なアイデアを実際の行動や具体的なタスクに落とし込む際には、以下のプロセスを利用します:

  • 「5つのなぜ?」法: アイデアの背景や目的を深掘りすることで、具体的なアクションに結びつけます。「なぜ?」を繰り返すことで、問題の本質や目的が明確になり、それに基づいた行動が見えてきます。

  • メタファーや比喩の活用: 抽象的な概念を具体的なシーンや日常的な例に変換することで、理解を助けることができます。例えば、「チームワークを強化する」という抽象的なアイデアは、「全員でボールをパスしながらゴールを目指す」などの比喩で具体化できる。

  • マインドマップの使用: 抽象的なアイデアから派生する具体的な要素を視覚化するために、マインドマップを使います。これにより、全体像と個別の要素がどう関連しているかを理解しやすくなります。

メリット: 抽象的なアイデアが実行可能なアクションや具体的な目標に変換されることで、計画を立てやすくなり、実際の成果に繋がります。


2. 抽象化しすぎることのリスクと対処法

抽象化をしすぎると、現実的な行動に繋がらず、実行に移しにくくなることがあります。
このリスクを避けるためには:

  • 具体的な指標を設定する: 抽象的な目標に対して具体的な成功基準(KPIなど)を設け、進捗や成果を測定できるようにします。これにより、抽象的な概念が無味乾燥なものではなく、実行可能な目標に変わります。

  • フィードバックを取り入れる: 抽象的なアイデアを進める際は、早期にフィードバックを得ることで、具体的な方向性や実現可能性を確認し、調整が可能です。

  • 反実仮想(If-Thenシナリオ): アイデアが抽象的に過ぎる場合、そのアイデアが現実に適用された時の具体的なシナリオを描き、問題点を明らかにすることで、抽象度を調整します。

リスク対処法: 抽象化しすぎると、計画が曖昧になりがちですが、具体的な数値目標やアクションプランを設定することで実現可能な形にしやすくなります。


3. 具体化と抽象化を行き来する思考の柔軟性

抽象化と具体化を行き来することで、より柔軟な思考が可能になります。
このような思考の切り替えを意識的に行うための方法は:

  • 「ワーキングメモリ」を活用する: 頭の中でアイデアを抽象化したり具体化したりしながら検討できるように、メモを使って視覚的に整理することで、両者の行き来をスムーズに行います。例えば、概念的な説明とその具体的な事例を対比させながら考えると、思考が行き来しやすくなります。

  • ケーススタディの導入: 実際の事例をもとに抽象的なアイデアを具体化する過程を経験することで、抽象と具体のバランス感覚を身につけます。反対に、複数の具体的な事例を通じて、共通するパターンを抽出して抽象的な法則を見つけることも有効です。

  • ペルソナ手法: 目の前の問題を解決するために、ターゲットとなる人物(ペルソナ)を想定し、その人物の立場や視点からアイデアを抽象化したり具体化したりする方法です。これにより、アイデアがどれだけ現実に即しているかを柔軟に評価できます。

メリット: 思考の柔軟性を高めることで、創造的かつ効果的な問題解決が可能になり、抽象と具体の両方のアプローチを適切に活用できます
抽象化と具体化を効果的にバランスさせるためには、抽象的なアイデアを具体的な行動に落とし込み、過度に抽象化するリスクを避け、両者の間を行き来する柔軟な思考を保つことが重要です
これにより、目標が明確になり、実行可能なアクションへとつながる一方で、全体のビジョンを維持し続けることができます


抽象化思考を磨くためのトレーニング方法


1. 日常の仕事で使える抽象化トレーニング

日常業務を通じて抽象化思考を養うには、業務や問題解決のアプローチを意識的に抽象化することが重要です。具体的な方法としては以下のようなものがあります:

  • タスクの目的を抽象化する: 毎日こなしているタスクを、最終的な目的に置き換えてみましょう。例えば、「会議の議事録を作成する」というタスクがある場合、その目的は「チームの決定を記録し、次のステップに活かす」ことです。このように、個別の作業を目的に焦点を当てて考えることで、より抽象的な視点が身につきます。

  • 「なぜ?」「どうして?」を繰り返す: 問題が発生した時に「なぜ?」と自問自答し、その原因を掘り下げることで、問題の根本原因にたどり着きやすくなります。このプロセスを通じて、個別の事象を抽象化し、共通するパターンや法則を見つけ出すことが可能になります。

  • 業務フローのレビュー: 定期的に業務フローを見直し、どのプロセスが全体の目標に最も貢献しているかを抽象的に評価します。フローを簡略化することで、効率的な作業が見つかりやすくなります。


2. より高い視座(物事を考えたり、判断したりする際の立場や視点)
で考えるためのマインドセット

抽象化思考を高めるためには、思考の「視座」を意識的に引き上げることが求められます。高い視座で考えるためのマインドセットには次のようなアプローチがあります:

  • 全体像を意識する: 自分の担当業務だけでなく、会社やチーム全体の目標やビジョンに目を向け、その中で自分の業務がどう位置づけられているのかを考えることが重要です。大きな目標から逆算して、小さなタスクがどのように全体に貢献するかを理解することで、視座を上げることができます。

  • 異なる視点から考える: 日々の業務を他の部門や異なる立場から見た場合、どのように見えるかを考え、同じ事象を複数の視点で捉えるようにすることで、より抽象的な視点を持つことができます。

  • 「何が重要か」を意識する: 高い視座で考えるためには、情報やタスクの中で本当に重要な要素を抽出する能力が必要です。具体的なデータや事象の中から重要な情報をピックアップし、これが目標達成にどう貢献するかを見極めることが、抽象化思考を強化します。

抽象化思考を磨くためには、日常業務の中で目的や全体像を意識して業務を評価すること、高い視座で物事を捉えるマインドセットを養うことが重要です
これらの方法を実践し続けることで、抽象化思考が更に深まり、より効果的な問題解決やアイデア創出が可能になっていきます

ビジネスにおける抽象化思考の未来


現代のビジネス環境は急速に進化し続けており、技術の発展やグローバルな競争、そしてデジタル化の加速により、企業やビジネスマンが今まで以上に変化に対応する必要が出てきます

このような状況の中で、抽象化思考はますます重要な役割を果たし、新しい価値を生み出し、デジタル時代の問題解決を助けたり、チーム全体での協力を強化する鍵になったりするかもしれません

さらに、リスク管理においても抽象化思考は非常に有効であり、個別の問題に対して過度に反応することなく、全体的なリスクを俯瞰して判断することができます。これにより、リスクを早期に察知し、予防策を講じることが可能になります

ビジネスにおける抽象化思考は、デジタル時代の複雑な問題に対応し、イノベーションや効率的な戦略を生み出すために欠かせないスキルです。企業が抽象化思考を駆使し、チーム全体で共有することで、より迅速かつ柔軟な問題解決が可能となり、競争力を高めることができるでしょう

終わりに


今回も読んでいただき、ありがとうございました!
かなり長い文章になってしまいましたが、調べながら書いていったらこれほど長くなってしまいました・・・(笑)

また、このようなロジカルシンキングについて書こうと思っていますので、その際は読んでいただければと思います!

他にも様々なジャンルの記事を書いておりますので、一度記事一覧を診ていただければと思います!
ではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?