仕事を休んだ話

こんにちは。
今日は重い話になるかもしれません。

実を言うと、5月の中頃から6月末まで、休職をしておりました。
理由は様々ありますが、その中で気づいたことなどをここに備忘録として書いておこうと思います。
休むって勇気いるし大変なことにもなるけど選択肢としては悪くないのかも、と思ってもらえたら幸いです。
ちなみに、具体名は出しません。あらかじめご了承ください。

休むきっかけ

20年から働いていた職場でものすごく楽しくお仕事をさせていただいておりましたが、4月から自分のスキルアップのためにより具体的な仕事をやろうと、仕事を探しておりました。
色々応募し面接を受けていたものの、あまり良い返事をもらえることがなく、今の職を離れるべきではないのかな、と思っていたところ、携帯にとある会社から電話がかかってきまして、「仕事を探していませんか?紹介できます」とのことを伝えられます。
その時期は休みなく働いていたこともあり頻繁には伺えませんよ、と言う条件付きでとりあえず仕事を探していただいていたのですが、他のところで「きませんか?」と言う返事も来ている中、先の電話をかけてきた人から「いい仕事が見つかりましたよ」と言う着信が。
ちょうど差し迫っていた時期の入電だったので「今かよ・・・」とも思いましたが、一旦お会いしてみることに。
思えば、これが今の休職に繋がってしまったと思うとこの時期に電話に出なければよかったな・・・と思っています。。

その後とりあえずお会いしてみたところ責任者の方がとても情熱のある方で「この人となら楽しく仕事ができそう!」と思い、入社を決意。3月末で前の会社をやめ、次のところへ行くことに決めました。

ところが、入社の初日にまず一つ目の波乱が。
情熱のある責任者の方が、私の入社と時を同じくして異動になり、全く違う部署へ異動することとなってしまいました。
この時にすでに、やる気は半分くらいなくなってしまっていました。

そしてやる気がなくなっている中、なんとかくらいついて仕事を覚えようとするのですが、ここで二つ目の波乱。
(波乱というより自分の中での混乱、とでもいうべきでしょうか)
行ったことのない土地への旅程を作れ、という命令に、時間を調べ、移動時間も含め調査し資料作成を完了させ出したはいいものの、「現地の状況を全く考慮してない」という返事が。
単純に伺えばいいだけの話か、とは思ったものの誰にそれを伺ったらいいのかわからず。
各社員の力関係も見定められていない上にきっちり定時で帰る上司が多い中、遅くまで残って資料を一人で作る私。
勇気を出して伺ってみるものの「それはわからないので頑張って」という返事。
そして改めて作成した資料も会議で酷評され、同僚に「これで業界よくやってきましたね」という言われ方をし。
4年やってきた仕事は無駄だったのか、自分のやってきたことは何もかも「ダメな仕事」だったのか、と落ち込んでしまいました。

落ち込んではいるもののとりあえず仕事はしないといけないと思い、土日も会社へいき仕事をこなす日々だったのですが。
代休を取得し休もうとしていた矢先のメール・電話。
電話先での酷評、メールでの「本日中に絶対やれ」の命令。
思い出して書いていても少し苦しくなってしまうくらい、今までの仕事が全否定されてしまい、ほんの少ししか仕事していないのに、まだ「自分のスキルを上げること」もままならずに、休まざるを得ない状況になりました。

仕事に出た最後の日は、あまり記憶がありません。
覚えているのは、昼にとりあえず食べたものの味が全くしなかったこと、タバコを吸いながら最後の力を振り絞って心療内科を探し、ネットでも通話を通して診療してくれるところがあるということを知ったこと、帰り際に強烈な頭痛に見舞われたことです。
その翌日には糸が切れてしまったかのように気力がなくなってしまい、通話での診療をしてくれるところにいき、心療内科にて「休職が必要」と診断されました。

病気になった

病名は「適応障害」でした。

適応障害は、簡単にいうとストレスやその他要因によってその場に適応することが非常に困難になり体に様々な症状を及ぼすものです。

そして、実はこの症状は以前にも経験があるものでした。

2017年、実は私は新卒の会社を入ってすぐに辞めています。
理由は、上記に書いたものと非常によく似ています。
その時に心療内科にかかっていたならば、同じ病名を告げられたでしょう。

ただ、前回の時は「新卒でこんなことになってしまった!なんとかしなければ!」の一心で次の仕事をなんとか見つけ出し働いていました。
今回、新卒の時と同じものがまさか自分に再び襲ってくるとは・・・。

休職

休職と診断されてから、1日はまず休もうと決め、診療が終わった後休んでいたところ、所属の会社から電話が。
「休職の診断書拝見しましたが、本日は会社に行けますよね?」
そうか。休職となっても会社に行かないといけないのか・・・

え?

入るところを間違えてしまったかな、と正直思いました。
本人が「しんどいですよ」とSOSを出しており、休職になる前週にも「キツイです、なんとかなりませんか」とお伝えしている中で休職となってしまったのに、診断書を見てなお
「本日は会社に行けますよね?」

その時は怒る気力もなかったので「行けません」とだけ伝えましたが、今思い出すと腹が立ってきます。

今まで周りの方が休職したりしてしまっている話を何度となく耳にしてきましたが、「その後の現場は大変だったよー」だとか「でもゆっくり休んでほしいよね、大切な戦力だからさ」とか話を聞いていた中。
所属会社の人間はあくまで最後まで人間をどうにか動かそうとさせてるんだな、と思い「絶対離れる」と心に決めました。

そこから6/30までは、色々エンタメを吸収し物事の整理もし、忙しすぎて手が出せなかった岩波文庫の哲学書を読み(休職当初は内容が入ってきませんでしたが)。
両親が母の日や父の日で本来自分が貰うべきなのに、そんな日に金銭や食料含め援助をしてくれたおかげで、なんとか過ごせました。
(いつか両親には、今回のお礼を絶対します)

困ったこと

休職時に困ったことを何個か。

  • お金がやばい

お金は、休職を行う選択をした方は絶対気にする項目かと。
一人暮らしなら尚更です。
私は残念ながら(?)一人暮らしなので、何かを買うのにも口座のお金を下ろさないといけない、支払いが迫っているのに財布・口座にお金がない、先月の自分ふざけやがって!ということが何度かありました。

傷病手当金制度もありますが、ものによっては支給が遅れてしまうこともあるらしく、それが私に当てはまってしまっています。
休職当初はお金のことを気にできなかったのですが、徐々に元気になるにつれお金の心配ばかりになってしまいました。
こう言って文章を書いてお金にするということも休職中考えていましたが、もちろんそんな才があるわけもなく。
非常に困っていました。
今はなんとかできるな、と思っていますが、休職期間は本当に「休むことだけ」を物事の中心において考えるといいと思います。

  • 家にいがち(でも外に出なきゃ・・・!という葛藤)

休職ということで休まなければ、と思い、休職診断されてからしばらくは家にいようと思っていましたが、二日目にはすでに家の外に出ていました。
しかし上述の通り気力がなくなってしまっており、また感情がなくなっていた頃でもありましたので外に出てもつまらなくなってしまい、すぐ家に帰ってきて寝ていました。
そんな生活を二週間ほど続けていくと体力や気力も回復してきまして外に出られる時間も増えていき、本屋巡りをできるまで回復してきたのですが、本屋巡りをするとなると長時間外にいることになってしまうので結構疲れます。
休職が始まってからある程度ずっと寝ていたということもあり体力が落ちているのに外に出続けるとどうなるか。
都会の中で、お金を払わないと休むところがあまりない中で、お金がない人間が外に出続けるとどうなるか。。。
大変でした。本当に。
救急車に乗ることはありませんでしたが、ほぼ路上生活の方と同じような状態になることもありました。
外に出る時は、体力をちゃんと回復させてから出ないとダメだ、と改めて気付かされた期間でした。

  • 読んだ本の内容が入ってこない

これは上述しましたが、休職してしばらくは本の読んだ内容が全く入ってきませんでした。
文字を読んでいてどういう読み方かもわかっていて、誰が書いた本でどういう概要かもわかっているのに本文が一切頭に入ってきませんでした。
これには本当に困りました。
文章読解能力が休職に追い込まれたことによって(元々あまりないのに)全くなくなってしまった、とかなり焦りました。
今は内容は入ってきますので一時的なものかと思いますが、精神的に追い込まれるとはこういうことなのか、と思い知らされた期間でした。

結び

こうしてお金もないのに時間だけはたっぷりある期間が過ぎました。
本を読んでも内容が入ってこない、外に出てもすぐダウンしてしまう、感情がなくなる、という状態から1ヶ月と半分ほど経ち、やっと全て回復してきたという実感があります。
まだ休職寸前の手帳の言葉を見ると苦しくなりそうでまだ見られていませんし今でも元の所属会社には怒りが湧いてきますが、もうそうならないように、と色々考えて就職先を考えようと思います。

「でも、こんな人間を拾ってくれる会社はあるのだろうか・・・」
そう思うことも今はたくさんあります。
自分のする仕事に自信は元々そこまでなかったですし、そこまでなかった自信も1.5ヶ月で完全にぶち壊されましたが、それでも面接しませんか?と声をかけてくださるところがあることに感謝して、次の職を決めていこうと思います。

では、また次回。

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