脇見恐怖症の克服を諦める代わりに症状を逆手に人間観察してみた人のはなし(0)
はじめに
脇見恐怖症って知ってますか?
簡単に言うと視界に入ってきた人に意識が集中してしまう症状のことで、
私の場合は、例えば街で「人に見られてる」って感じた時に逆にその人のことをじーっと見返してしまって視線が外せなくなったり、自分が動いた後で他人がその動きに合わせるように動いてくるのが不快なので相手が先に動くまで固まってしまったりと実生活で人の動作が気になりすぎて神経過敏になって疲れてしまうんですが、この症状について、発症している人が少ないためか現在でも情報がとても少ないんです。
amazonにある日本語書籍は数える程度、大型書店の検索においては「脇見恐怖症」でヒット0件というくらい。
私もある出来事がきっかけで数年前に発症し、それ以来発症前の頃に戻りたい一心で数少ない情報を漁ったり、精神科を受診したりしました。
が、結局はバランスの良い食生活、運動する、質の高い睡眠、ストレスを溜めない、瞑想・マインドフルネス…といったお決まりのような改善策に辿り着き(この症状に限らずネットや書籍に書いてあるメンタル不調系の改善策って大体これ…)、
もちろん全て実践した結果、健康な生活をおくれてはいますがこの症状の改善という点では効果なしでした。(私はただ発症前のどん感に生きてた頃に戻る方法を知りたいだけ!)
相手はわざとやっていない、自分に危害は及んでいないとか内面の方で思い込みを改めるよう意識してみても、意識しようと思ってから数日は効果あるんですが、結局しばらくすると意識すること自体を忘れているんですよね。
徐々に「これ以上色々試しても同じことの繰り返しで特に改善しないだろうな…」と思い始めるようになり、最終的に自分が出した結論は、
「脇見恐怖症を克服することを諦める」
でした。
吹っ切れて「これってポジティブに考えたら人より人間観察力高いんじゃね?」って思うようにしたのです。諦める代わりにこの症状(能力)を利用してとことん人間観察してやろうと。
そうやって脇見恐怖症の敏感スコープを通して人間観察をするようになると、いろんな人の動作にある一定の法則のようなものがあるなと実感することが増えました。(それもどっちかというと不快に感じるほうで)
数少ない脇見恐怖症の書籍には”あなたが思っているほど他人はあなたのことを気にしていない”と書いてあるんですが、正直自分の実体験上、気のせいじゃなくて明らかに自分の行動が起点になって相手が動作しているよなって感じる瞬間が結構あるんです。(内容によっては95%以上の人が同じ反応をしてくる)
HSP、蛙化、トナラーなどは近年メディアに取り上げられるようになって知名度が上がってきていますが、それらに近い領域でまだ言語化されていない・もしくは暗黙の了解で触れてはいけないタブーのような現象…
私が体験してきたそんな奇妙な現象をこのノートで綴っていきます。「あなたの気のせいだよ」と言われればそれまでなので、オカルト話のように気楽に読んでもらえたらと思います。