ドリトル先生
NHKの「100分de名著」という番組で、今月はドリトル先生航海記を取り上げている。
ドリトル先生の物語はタイトルは聞いたことはあったが、子供の頃、読書少年でもなかった私は読んだことはなく、その内容の詳細は知らない。
この物語の主役であるドリトル先生は動物との会話ができ、誰にでも公平で自然を愛するナチュラリストであるという。
ナチュラリストとは日本語だと博物学者となるようだが、博物学者という言葉は耳馴染みがない。博物学者とは標本や剥製を集めて分析をしたりする者を言うらしいが、ドリトル先生は純粋に自然を愛し、その精妙さや不思議さに驚き、また観察して真摯に耳を傾ける。日本語に表すとぴったり合う言葉は思いつかないが、自然探究家とでもいうのだろうか。
私が子供の頃は、虫取り網を持って虫を追いかけたり、川で雑魚すくいをしたり、自然と触れ合うことが日常であった。
近頃は、公園の遊具で遊んでいる子供は見かけるが、虫カゴと網を持って半袖・短パンで走り回る…そんな子供はほとんど皆無となった。
自然と触れ合うことが子供たちの発達にどう影響するのか、正確なことは言えないが、自然を観察して新しい発見をしたり、神秘的な姿、自分とは違う不思議な生き物と接することで、心が少しでも豊かになるのではと思う。
そんな道しるべを与えてくれるドリトル先生のような大人が少しでも増えることを切に願う。
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