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「心がない」とバッサリ切られた僕が学んだ文章に感情を込める技
「お前の文章には、心がない」
締切り前日の深夜2時。
僕が必死で書き上げた原稿を、
当時の編集長は一瞬で却下した。
「こんなんじゃダメだ」
そう言って突き返された
原稿には、たった一言。
『心がない』
心がないって…
あんた、いくらなんでも。
その言葉、
今なら確実に「パワハラ」でっせ。
編集者3か月目の僕は
当然ながら、その日
眠れないぐらい落ち込んだ。
だけど…
思い起こせば
「こんなこと書いたら恥ずかしい」
「これを書いたら批判されるかも」
自分の感情を抑え込んで
書くことばかりを
考えていたのかもしれない。
理不尽にも思える
編集長の言葉が
僕に怒りの感情を抱かせ、
感情を込めて
文章を書くきっかけを
与えてくれることになった。
その時以来、僕が意識している
感情を込めて書く
簡単なテクニックをご紹介。
まずは「自分の気持ち」と向き合う
「フリーライティング」
ってわかるかな?
「フリー」の言葉の通り
その日感じたことを
「心のままに、自由に」
どんどん書き出していく。
たとえば…
「上司に叱られた」
ことについて書くなら、
「今朝の上司の言葉、
まだモヤモヤする…
クソっ!ぜってぇ許さん!
なんであんな言い方するんだよ。
俺、そんなにダメかな…」
って感じで、
自分の感情が
あふれるままに
書きなぐっていく。
ほとばしる気持ちを隠さず
書くことで
自分の内側に秘めた感情に
敏感になる。
「誰に」伝えたいのかを明確に
次に意識するのは
特定の誰かに向けて書くこと。
コツは大切な人を
想像して書くのがベスト。
たとえば、仲の良い友達に
手紙を書くつもりで。
読者を具体的に
イメージすることで、
感情が自然と文章にこもるのを
実感するはず。
僕の場合なら、
姪っ子をイメージして書いてみる。
「将来、大人になった
姪っ子に読んでもらいたいな…」
そう思いながら書くと、
自分の中の温かい気持ちに気づいて
自然と言葉も優しくなるから。
自分の感情に気づく癖がついたら
次は書き方のコツだよ。
エピソードを「具体的」に!
「具体的な場面」を入れることで、
感情は何倍も強くなる。
「今日は嬉しかった」
じゃなくて…
「今日、駅で転んだ僕に
『大丈夫ですか?』って
声をかけてくれたおばあちゃん。
その優しさに触れて、
なんだか泣きそうになった」
こんな感じ。
なるべく
五感も使って表現しよう。
「悲しい」って書くだけじゃなく、
「窓の外の冷たい雨を見てたら、
胸がキュッと締め付けられた」
って書くと、
グッと伝わりやすい。
最後に…
文章に感情を込めるのって、
実はそんなに難しくない。
大切なのは、
「自分の気持ちに気づく」こと
そして
「気持ちのままに」具体的に表現するだけ。
素直な気持ちを
ありのまま書くこと。
実は最近、
当時の編集長に
久しぶりに会ったんです。
「いやぁ、お前も成長したな」
そう言われた僕は、
「ありがとうございます。
編集長に『心がない』と
叱責していただいおかげです」
と返したんです。
すると…
編集長は一瞬黙り込み、
困ったように笑いながら一言。
「そんなこと言ったっけ?ぜんぜん覚えてねぇよ」
「心がない」のは
どっちやねん(笑)
『プロ編集者のSNS伴走プログラム』始めました。
よければ、のぞいてみてくださいね。
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