宝石商リチャード氏の謎鑑定の谷本さんは友達だった
宝石商リチャード氏の謎鑑定は、アニメ化もされ、今や大人気の小説ですが、今回はその中に出てくるヒロイン(?)の谷本さんについて思ったことを書いていこうと思う。
ネタバレになるかもしれないので、これから読むつもりの方はご注意ください。
谷本さんは主人公と同じ大学に通う女性なのだが、悩みというか秘密があって
好きな人ができたことがない
恋するという感覚がわからない
というもの。家族は友人はもちろん大好きだが、その好きとの違いがわからない。
自分はおかしいのではないかと思い悩んでいる谷本さん。
その谷本さんの秘密の話を読み終わった私はただそういう人もいるのかーという感じだった。
しかししばらくたつと、あれ?同じような話をどこかで聞いたことあるぞ、と思い至った。そういえば、親友のAちゃんとそんな話したぞ。と。
高校生の頃、Aちゃんと恋バナをしているときに、恋人の好きって友達とどう違うの?と聞かれたことがあった。
キスしたい、とかその人が自分以外の人とキスしてたら嫌な気持ちになるんだよ。と私は答えたら、
Aちゃんはそういう風に思う人いないなぁと困り顔で言った。
私は、まだ好きになる人に出会ってないだけだよ。と自慢げに返した。
それから約10年経つけど、Aちゃんに恋人はいない。(最近会った時にいないと言っていた)
私は約10年間こんな話をAちゃんと何度もした。主に私が会うと恋人できた?と聞いたし、Aちゃんはいないと答えた。
私は本の中で悩む谷本さんをみて、もしかして私は親友にずっと失礼なこと聞いてたのかもしれない。と思った。
もし親友がこのことを悩んでいたら?
ごめん。無神経でごめん。
そして、思い当たる人がもう一人いた。
中学生の頃に仲良かったBちゃん。Aちゃんとしたような話を数回した気がする。
私は友達が多いほうではなかったから、もしかしたら世の中にはたくさんそういう人がいるかもしれない。
ごめん。と心の中で何度もつぶやいた。
しばいぬ