握野英雄という人物に出会って
着なれてしまったリクルートスーツ
いつ履いても痛くなる黒のパンプス
もう暗くなってしまった空を見上げて息を吐いた
もう十分寒いのに、もうじきこの息が白くなる季節が来る
街はこんなに騒がしいのに、私の所在はどこにもなくて、フラフラと足を進めていた
「鍋パをしよう!」
私の行動はいつも思い付きだ。そして思い至れば動かずには居られない。
その日も私は突然の誘いを仲良しのLINEグループに流した。数名が釣れてくれ、後日、無事に鍋パーティを実行することができたのである。
鍋の準備の