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【創作のあれこれ】創作における直感力について

 昨日は一日中漫画のストーリーを考えていた。漫画というのはGOGO!GO楽マン!ではなく、担当さんに見せるSF漫画だ。前に連絡を取ってから、かれこれ一ヶ月半は経過してしまった。遅い……遅すぎる……

 そろそろ何か見せないと自分の存在を忘れられるかもしれないので、昨日は必死にストーリーをノートに書き殴っていた。しかし、まったく進展がない。アイデアはあるのだが、それを上手くストーリーに出来ない……

 ある程度は書けるのだが、どうしても違和感を抱いてそれ以上進まないのだ。あーでもない、こーでもないと、無駄にノートが文字で埋められていく。

 ところで、ストーリーを考える上でこの違和感というのは結構重要である。“何故か引っ掛かる”という直感が、作品の善し悪しを決めるような気がする。

 僕はこの違和感に気付いた時に、まずは違和感の正体を探すようにしている。ストーリー上の矛盾か?都合の良い展開すぎないか?テーマが定まってないのでは?キャラクターに魅力がないのでは?

 そして、その違和感を潰す作業に取り掛かるのだが、大概は上手くいかない。何故なら、1つの違和感を消したらそこから新たな違和感が発生するからだ。そうなると、1からストーリーを練り直す必要がある。

 しかし人間というのは楽をしたがるもので、1から練り直すのを面倒臭がり、無理矢理にでも違和感を正当化させようとするのだ。設定をいくつも積み重ねたりして、その問題点を覆い隠そうとする。駄目だなぁ……と思いつつも、よくやってしまう。

 陶芸家が気に入らない作品を叩き割るように、気に入らないストーリーは破り捨てたほうがいいのだろうな。そうしたら、最初っからまた作る事ができる。

 ちなみにこの違和感を放置したまま担当さんに見せると、ほぼ100%そこを突かれる。大丈夫かな?と甘い考えで見せる事は出来ない。やはり、向こうもプロなのだ。突かれる前に自分で改善しなければ、せっかくのアイデアがゴミとなってしまう。

 思えば何度もボツを繰り返す中でその違和感に気付く能力が培われてきた。担当さんには感謝である。しかしその反面、漫画のストーリーを考えるのが苦痛に感じてしまう事がある。プロの世界では、子供の頃のように楽しいと思った事だけを詰め込むのは難しい……(まぁ、僕はまだプロと呼べるレベルではないのだけど……)

 違和感に気付く能力、つまりは直感力なんか無いほうがいつまでも楽しく漫画を描けるのだろうなとは思うが、その直感力が無ければクオリティの高い作品は出来ないのだろうなとも思う。

 あくまで僕個人の考え方ですけどね。そんなものが無くても面白い作品を描ける人は、やっぱり才能があるのだろうなぁと思います。

 ちなみにGO楽マンはギャグ漫画なので、自分が面白いと思うモノを直感で描いて楽しんでます。

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